お勉強コース
四十八池・大沼池めぐり

8:20 健脚組を見送った後、軟弱組4名はホテルをゆっくりと出発、蓮池のバス停へと向かいます。硯川への車中からは、三角池、木戸池など順にきれいな景色が現れ、途中キャンピングカーなども停まっています。熊の湯からも乗客があり、バスは満員です。温泉の湯煙が立ち昇っている近くでは、この時期ホタルが飛び交うとか。

前山から渋池20分ほどで硯川着。ログハウス風の立派なトイレがありました。ガイドさんが待っておられ、リフト前に案内されます。一般の参加者6名と共に、10人で1人のガイドさんが付きます。イケメンの野島ガイドからエコ弁当を受け取り、これからのスケジュールと注意事項を聞き、さぁ、出発です。

9:15 前山ペアリフトに乗ると、足元にニッコウキスゲが群生、美しく揺れています。ほどなく 1796m 前山山頂到着。目の前の笠ヶ岳のゴツゴツした岩峰とスキー場が臨めます。いよいよウォーキング開始。ダケカンバの森の中に入ると間もなく渋池があり、モウセンゴデでオレンジ色になった浮島が、あちこちに浮いています。お天気も回復し、青空が水面に映り、気持ちの良いウォーキングです。

四十八池途中の洞窟のような小さな穴に怪しく光る、ヒカリゴケ。蛍光塗料のように発色した、鮮やかな緑色が輝いています。野島ガイドから色々森の植生や特徴の説明を受けながら進みますが、盛りだくさんで覚え切れません!9:50 志賀山の分岐でちょっと一服です。当初、こちらのコースから志賀山を目指すつもりだったメンバーは、結局岩菅山へ路線変更。大丈夫でしょうか・・。

途中公共のトイレを建設中で、春に重機が入った為、むしろが敷いてあるものの足元が悪く、靴はドロンコ状態です。ガイドさん達も4月・5月になると山道の整備や、熊よけのパイプ立てなど、諸々の作業に精を出して下さるとの事です。感謝!!

四十八池と志賀山神社鳥居10:20 木々の間から四十八池が見えて来ました。ここではしっかりした木道が付いており歩きやすくなっていますが、たまにお花に見とれて池に落ちる人が居るとか。気をつけて参りましょう。ワタスゲやショウブなど可愛い花々が目を楽しませてくれます。志賀山・裏志賀山がずっと見え隠れし、両山の麓を回り込むように歩いて来た事が良く分かります。ゴゼンタチバナもあちこちに可愛い花をつけ、またギンリョウソウの目玉オヤジもあちこちに。

10:35 木道中間地点で休憩。野島ガイドと一緒に記念撮影です。5分程歩くと、志賀山神社の鳥居です。ここでクェスチョン!木製の鳥居の上段になぜかコインがいくつも挟まっています。どうやってこんな高い所にあるのでしょう?投げた? 正解は、雪が2mほど積もるので、その時通った人がお600段の下り祈りして挟みこんだそうな。なるほど・・。

あちこちにコメツガの大きな実が実っています。松ボックリの親分のような紫色の実が上に向かって枝の先端部分にくっついています。木の実が沢山つくとその年は雪が多いとのことで、野島ガイドが今年は楽しみとか・・。スキーにも好都合ですね。

そうこうする内に大沼池を望む中腹まで来ました。コバルトブルーの池が美しく樹間から覗いています。そろそろお腹も空いて来たのですが、お昼の前に魔の600階段の下りが待っています。丸太棒を横に渡してあるものの、ビミョウに間隔が異なるので、歩きにくく粘土質で直ぐに登山靴は泥だらけで滑ります。緊張の連続!

11:35 やっと階段を終わり、湖面に下りて来るとお待ちかね、レイクハウスが見えて来ました。入口で靴の汚れをブラシで落とし、さぁ、ランチタイムです。温かい味噌汁を頂きますが、これが意外と(失礼!)と美味しい。ネマガリダケが一杯大沼池でエコ弁当入った味噌汁。何かスゴイ魚のだしがたっぷり・・と思ったら何と、サバ缶が入っているそうです。

但し、サバの形は見えません。エコ弁当は、竹カゴにのり巻きおにぎり2種、野沢菜とシバ漬け、フキの佃煮、ちくわの天ぷらにプチトマトと盛りだくさん。美味しく完食した後は、更にエスプレッソまで頂きます(\300)。

出発間際、急に雨がポツポツ、ザー! エェ〜?と思う間もなく野島ガイドが雨具を着用すると、止んでしまいました。ジンクスで又降ると困るので、当分着たままにして頂きましょう。12:20 大沼池で記念撮影をしてスタートです。大沼池の奥に志賀山神社の赤い鳥居が水中に立っています。まるで芦ノ湖みたい。きれいなコバルトブルーの湖面を楽しみ、小鳥コバルトブルーの大沼池のさえずりを聞きながらグルリと大沼池を巡ります。

池を過ぎて、明るく歩きやすい山道にでて来ました。清楚なシガアヤメが咲き、ダケカンバとシラカバの見分け方を聞いたり、ニホンカモシカの足跡を見つけたり、熊が登ってくる殆ど垂直の崖を覗き込んだり、楽しみながら進みます。13:20 ちょっと一服。分岐で逆池経由で帰る事になりました。

途中全く手付かずの原生林の横を進んで行くと、突然野島ガイドの、「シィーッ」 サイレント合図。えっ、昨日に引き続き、クマ?と足音も立てずに静かにそ〜っと付いて行くと・・・、何?川の流れが、、。橋から下を覗き込んで一言、「今日はいないわ」 な〜んだ、大物のイワナがいつも悠然と川陰に潜んでいるそうな。残念でした。

志賀の雫14:00 大沼池入口(清水口)に到着。アスファルト道路に出て来ました。ここから2〜3分の所に美味しい清水があり、喉を潤しに行ってみましょう。「志賀の雫」 3本立て!軟水2本と硬水1本が流れ落ち、どこかのお店の方々が軽トラで汲みに来られています。合間を縫って味見。ハァ〜、冷たくて美味しい!汗だくの身体に染み渡ります。でも味の違いはワカランわぁ。

5分程で清水口バス停に到着。2時半のバスに乗車、蓮池に戻ります。高度1800mから1900m、最後は1700mまで下る、全長10km、5時間の池めぐり。楽しいお勉強コースでした。因みに本日の野島ガイドは、健脚組の倉田ガイドの後輩です。

それでは、先輩の倉田ガイドさん、そちらはいかがですかぁ?

お池めぐりの花

 お勉強コースのお時間
9:00 硯川BS=リフト=9:30 前山 −9:35 渋池 −9:50 志賀山分岐 −10:20 四十八池 −10:42 志賀山神社鳥居 −11:45 大沼レイクハウス 12:20 −13:20 逆池 −14:00 大沼池入口(清水口) 

 本日のお風呂       湯田中温泉 よろづや 湯楽庵
        泉質: ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
        効能: 疲労回復、関節炎、神経痛、腰痛、湿疹、美肌等

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