今年の夏の特別例会は、丑年にちなみ、牛に曳かれての善光寺参りです。えっ、山は?温泉は?ハイ、ご心配なく。爽やか志賀高原と、善光寺の精進落としの温泉場、湯田中温泉をご用意致しました。それでは、2泊3日の信州満喫の旅へ出発いたしましょう!
信州へは名古屋からお馴染みの「しなの」で向かいます。八ヶ岳行きの時は塩尻で、涸沢行きの時は松本で降りましたが、今回は終点長野まで。途中、これまたお馴染みの寝覚の床を車窓に見ながら、約3時間の電車旅です。七夕飾りが残る長野駅で参加者12名が全員集合。これからバスに乗って志賀高原は蓮池へと向かいましょう。
東口のバス停へ行くと、さっきまで人っ子一人いなかったのに、バスの前方には既に登山姿の先客が座っています。2人掛けの席に1人ずつ座っているので、やまゆ会12名や後から乗り込んで来られた観光客風の人たちは、後ろの席で満杯状態。それでも次から次へとお客さんが乗り込み、さすが海の日連休初日です。運転手さんの誘導で前の席もつめて座って頂き、満席のバスは 12:20 長野駅出発です。
「国立公園 志賀高原」の大きな看板を過ぎると、サンバレー、丸池とスキー場が次々と現れ、13:30 本日の宿泊地 蓮池に到着です。ホテルに荷物を置いたら、目の前の蓮池沿いを歩いてお向かいにある志賀高原自然保護センター内のガイド組合で、担当ガイドさんと明日の打ち合わせです。コースの内容を色々聞いて、8名が志賀高原を代表する岩菅山へ、4名がこれまた志賀高原の名所、大沼池めぐりを歩くことにします。
打ち合わせ終了後、琵琶池までサンシャイントレールを歩いてみましょう。最後まで歩くとバスで帰らないといけないので、琵琶池から戻るつもりでのんびりと下って行きます。小雨が降る中、ジグザグの遊歩道は前を歩く男性1人を除いて誰も居ません。途中の標識には、1m程の鉄パイプ2本がぶら下がっていて、2本を叩くとカンカンと大きな音が響きます。意味も分からず、遊び半分で叩きながら歩いていてふと見ると、脇のササがガサガサッと揺れ、あれっと思った途端、白樺の根元から黒い耳がついた後頭部がひょこっと現れました。
ひゃぁ〜、クマやぁ〜!目撃者によれば、「えっ、なんか用ぉ?」と振り向いた顔はまだ子供のよう。小熊であれば近くに親熊が居るはず。そろそろと後ずさりをして、来た道を引き返します。そしてここでようやく気付きました。あの鉄パイプは「通りますよ〜」と熊サマにお知らせする為の呼び鈴だったんですねぇ。帰りはそれこそ盛大に鳴らしながら、蓮池まで戻ってきます。ホテルで熊出没のお話をすると、遊歩道近くに出たのは今シーズン初めてだとか。あらま、着いた早々初クマですか。これは幸先良いのか悪いのか・・。
今までカモシカやイノシシはもうええわ・・という位遭遇していますが、熊サマは初めてです。初日から思いがけない出来事で、明日は一体どうなるのでしょう?衣装を変えて1人何役もこなすホテルマンさんとか、「飛び込まんといてなぁ」と言う言葉がピッタリのお風呂とか、古き良き時代をほうふつとさせるホテルで、期待を胸に、志賀高原の第一夜が過ぎて行きます。
今日のお時間
14:30 ホテル − 14:40 自然保護センター(打ち合わせ) 15:30 − 15:50頃 熊サマ遭遇! −16:20頃 ホテル
今日のお風呂 志賀観光ホテル
泉質: ナトリウム‐塩化物・硫酸塩泉
効能: 神経痛、五十肩、疲労回復、皮膚病、動脈硬化症等