湯巡り八ヶ岳
赤岳〜本沢温泉(2)

赤岳からの下り9:40 赤岳頂上山荘を後にして下り始めますが、まぁ、急だこと!こちら側を登ってくるのも大変そうです。天望荘がずいぶんと下に見えます。岩場ではないのですがクサリがあるので、これを頼りに一気に降りてしまいましょう。

10:10 風力発電のプロペラ機が並ぶ天望荘前に着きました。風が強くて、なるほど常にこの位の風が吹くなら風力発電にするのも頷けます。100円払ってトイレをお借りしますが、ここに限らず八ヶ岳の小屋のトイレはどこもきれい。ついつい使いたくなってしまいます。

トイレ休憩をしつつフト建物への階段下を見ると、「ここは三又峰」の道標がゴロンと横たわっています。見た目新しそうなので天望荘越しに赤岳すが、ご用済みになってしまったのでしょうか。さて、先はまだまだ長いです、そろそろ出発しましょう。とりあえずは広い稜線を地蔵尾根との合流点へと向います。近付くにつれ見えてくる地蔵尾根も結構険しそうですねぇ。今回は直登の文三郎道から上がって来ましたが、どっちもどっちと言った感じです。合流点を過ぎて振り返れば、天望荘の向こうにさっきまで居た赤岳がド〜ンと聳えています。

10:50 二十三夜峰の下で一息入れましょう。行く手にはクサリのある長い岩壁が立ちはだかり、いよいよ、これからが縦走の本番です。と、さっき階段の下に転がっていた「ここは三叉峰」の道標の両端を持った若者が2人、お先にと追い越して行かれます。ということは、このお2人の後を付いてい行けば、二十三夜峰どこでも「三叉峰」?? な〜んてちゃって。先頭の若者が「赤岳」だの「硫黄岳」だのと書かれたパネルを突っ込んだ袋を背負っている所を見ると、これからこの道標を立てに行かれるのでしょう。ご苦労さまです。

下から見ているとさすがに慣れたもの、2mほどのポールを前と後で持ってるにも拘わらず、アッという間にこの岩壁を上がり瞬く間に姿が見えなくなってしまいました。もう、お見事!という他ありません。それでは、我々も続きましょう。側まで行ってみると足場は階段状にしっかりしてるし、クサリの位置も掴みやすくて見た目ほど歩き難い所ではありません。

この後もクサリ・梯子で上ったり下ったりして、11:25 久し振りに横岳山頂?平坦な場所に出てきました。「大権現」と書かれた石塚がありますが、へっ、大権現?大権現って横岳の最高峰でしょ?まだ三叉峰も通ってないのに、なぜに大権現?? 場所的には恐らく石尊峰と思われますが、「大権現」の石塚にちょっと惑わされます。一息入れて先に進めば、11:40 三叉峰に到着です。ここでは先ほどの若者が新しい道標を設置中。既に古い道標は引き抜かれ、2人で運んでた新しい柱には、背負われていた「赤岳」「硫黄岳」「杣添尾根」の指示標が取り付けられています。これだけの作業が終了しているという事は、相当早くこの分岐に着いたのでしょう。」

ここで、どこからともなく、犬の鳴き声が聞こえます。えっ、犬? メンバー数人も耳を澄ませると確かにキャンキャンという鳴き横岳からの下り声が・・。一体どこから聞こえるのでしょう。不思議に思いながらも先に進みます。12:00 コマクサを右に左に見ながら歩いて、横岳・奥の院に到着。周囲はガスで何も見えません。展望はありませんが、スペースがあるのでここでお昼にしましょう。

赤岳鉱泉のお弁当はおこわ弁当です。味付けご飯は喉に通りやすく、もち米の入ったおこわは量は少なくともお腹に残ってエネルギー源にはもってこい。量が少ない分お弁当箱がコンパクトで持ち運びにも便利です。この先本日最大の難所が待っていますので、しっかり頂きましょう。

12:25 最後の岩場に向けて出発です。先ずはクサリを伝って急な岩場を下ります。ハシゴを下りたり鉄網の桟道を歩いたりカニのヨコバイが済むと、今度は岩壁に沿って歩く「カニのヨコバイ」が待ち構えています。

ガスのお陰で反対側が切れ落ちてるのがあまり良く分かりません。高度感がないのは残念ですがその代わり、怖さもホドホドに抑えられて、これで良かったのか悪かったのか。写真ではホントに壁に張り付いて歩いているようですが、実際には普通の大きさなら、片足充分に置けるだけの道幅があるので、安心です。

カニのヨコバイを過ぎれば、後は広い台地を緩やかに下って行きます。次第に道の両脇にはコマクサの群生が広がりますが、保護の為かロープが張られ、何やらどこかの植物園の見学路を歩いている感コマクサの群生じです。それにしても、見渡す限りのの群生は見事としか言えません。白い霧の中、強風に煽られながらもしっかり根付いているコマクサは、可憐さより生き物としての強さを見せてくれるようです。

13:05 硫黄岳山荘に到着。霧と風で少し身体が冷えてきました。熱いコーヒーを一杯頼んで、長めの休憩です。赤岳辺りからちょっと高山病気味だったメンバーも、ここまで降りて来たらすっかり良くなったようで、一安心。ほんの少しの標高差でも違うもんなんですねぇ。

ここのトイレは木の香もかぐわしいトイレ棟にあり、しかもウォシュレット付き!これは使わない手はありません。コーヒーで人心地ついて、ゆったりとしたトイレでご用を済ましたら、13:50 硫黄硫黄岳のケルン道岳へと向いましょう。

強風が吹き抜けるだだ広い坂を上がって行きます。ガスに巻かれた時に迷わないよう作られた大きなケルンに沿って登る事20分、な〜〜んにも見えない硫黄岳山頂に到着です。

本来なら北八ヶ岳の山々が一望でき、少し行けば爆裂火口も見られるそうですが、こう霧が濃いとそうウロウロも出来ません。強風に体温を持って行かれる前に、とにかく風の無い所まで下りてしまいましょう。証拠写真だけ撮ったら、そそくさと退散です。夏沢峠←と書かれたケルンを目印に、広いガレ場を下って行きます。

晴れてい硫黄岳山頂ればさぞかし眺め良いだろうな〜(でも、日陰はなさそう)という道を歩いていると、眼下の樹林の中に夏沢峠の小屋が見えて来ます。ずっと岩場を歩いてきたので、久し振りの緑を見るとホッとしますね。早く樹林帯に入りたくなります。

ハイマツ帯を過ぎ待望の木々の中を歩いて、14:40 夏沢峠に到着です。外は冷えるので「やまびこ荘」でちょっと休憩です。お茶など出して頂き、1人や2人ならまだしも、7名分のタダ飲みは申し訳ないので1人100円お支払いして、15:00 お待ちかねのお風呂に向けて出発です。

しばらく下ると、何やら硫黄臭が漂ってきます。そろそろ温泉も近いかな。右手下に本沢名物露天風呂が見えて来ました。「オッサンしかおらんやん!」と文句を言うK2リーダー、何を期待してんねん!? 地面が薄緑色に変色して煙が上がっている所に下りてくると、脇のベンチに見なれたお顔が2つ。Bコースのお2人が時間を見計らってお出迎えです。

9時間ぶりの感動のご対面を果たしたら、お宿へ。15:40 本沢温泉に到着。玄関に入るか入らないかの時にとうとうパラパラと雨が降り出してきました。なんというタイミング!そして聞けば、この大きい本沢温泉は本日MUSUBUご一行様の貸し切りとなってるそうな。これはもう、好きな時に好きなだけお風呂に入れるって事で、ラッキ〜!

部屋に入ってザックを下ろしたら、まずはお風呂へ。湯の花が一杯浮かぶ温泉は沸かさず薄めず、源泉かけ流しのまさに天然湯。ゆっくり手足を伸ばして入っていると、窓の外は更に雨足が強くなっています。夕食後も雨は降り続き、こりゃぁ、明日の天狗はどうしよう〜。とりあえず中止の方向で明日の朝を待ってみましょう。雨音を聞きながら横になれば、9時間の歩きの疲れでふか〜い眠りに入って行きます。

※ 今回もマウスを乗せると変わる写真があります。試してみましょう。

 今日のお花


チジマギキョウ(二十三夜峰付近)

ミヤマダイコンソウ(二十三夜峰付近)

ムカゴトラノオ(二十三夜峰付近)

何でしょう?(二十三夜峰付近)

コマクサ(硫黄岳)

ヨツバシオガマ?(二十三夜峰付近)

 今日のお時間 (後半)
9:40 赤岳−10:10 赤岳天望荘(休憩)−10:50 二十三夜峰ー11:25 石尊峰−11:40 三叉峰−12:00 横岳(昼食) 12:25−13:05 硫黄岳山荘 13:30−13:50 硫黄岳−14:40 夏沢峠 15:00−15:40 本沢温泉

 今日のお風呂   本沢温泉 1泊2食 9400円  (お風呂のみ 600〜800円)
          泉質: 露天風呂  酸性含硫黄泉、 内湯 炭酸水素塩泉
          効能: 高血圧、婦人病、神経痛、冷え性


 1日目(赤岳鉱泉)    2日目赤岳編   3日目(海ノ口)

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