
4時半、廊下のザワザワ声で眼が覚めます。夜中、強い風の音が聞こえ、中には稲光も見たというメンバーも居るようですが、窓の外は昨日より霧が晴れています。ご来光を期待して外に出てみましょう。思う事は誰も同じなようで、山荘のサンダルが全部出払っています。小屋前は東の空を見つめる大勢の人で一杯。五竜への登り口へ上がった所にも、小屋の後ろ白岳の上にもご来光待ちの人が立っています。残念ながら雲が多く、ようやく頭を出した太陽も
すぐに次の雲の中に入ってしまいました。それでも、小さなちぎれ雲が朝の光を浴びて、キラキラとまるで星かはたまたUFOのように、輝いています。
小屋に戻ると既に朝食待ちの行列が並んでいます。急いで靴を置いて列に入りましょう。食事を終えたら、まだ時間はちょっと早いのですが出発の準備です。女性用トイレにはスーパーの試着室みたいな更衣室が2つあるので、男女相部屋の時は便利ですね。男性用トイレには・・う〜ん、入ったこと無いので分かりまへん。宿泊者には食堂に「飲料水 ご自由にどうぞ」とポットが置いてあり、お言葉に甘えてここで水を補充です。
6時過ぎには山荘の外に集合。じゃぁ、五竜をバックに記念
の写真を撮って出発するか・・という時、あるメンバーのストックがトラブルに。ああでもない、こうでもないと鳩首協議に時間を取られ、6:40 結局ストックは直らないまま出発です。
昨日下りてきた白岳への、朝一番の登りはキッツイな〜。遠見尾根への分岐でちょっと振り返り、ド〜ンと聳える五竜に又の出逢いを誓って(又、来るのか〜?)別れを告げたら、岩ゴロゴロの急な下りへ。この時間になって雲も切れ、鹿島槍の双耳峰がすっきりと青空に映えています。7:10 ちょっと休憩。一昨日歩いた八方の稜線がリフト小屋一つ一つまで良く見えます。反対側では鹿島槍の二つの耳の間がちょっと狭くなって来ました。
大きなダケカンバの木の下で休憩していたご夫婦が、「この枝の間からみる鹿島槍はよく写真に撮られてますよ」と教えて下さいます。ふむふむ、なるほど、このアングルが良いのね。もし万が一もう一度この尾根を歩く時は、ここで写真タイムにしましょう。
クサリのある急な下りは、もうクサリに頼ってホイッホイッと降りてしまいましょう。一旦下って登り返したら、7:40 西遠見山に到着です。一息入れてしばらく歩くと、8:00 雪に半分おおわれた西遠見ノ池に出てきます。残雪が融けるとこの池が出現するそうですが、まだ半分も残っているところを見ると、今年の雪はやはり多かったんですね。雪を見れば触ってみたくなるもの。ストックでチョンチョンと突ついてみるとまだカチカチの氷状態。こりゃ〜、次に雪が降るまで残っているかもしれません。
樹林帯の中の道を通り又少し坂を登って、8:20 大遠見山を通過。一応山頂を示す標識はあるのですが、片側は草木が1本もない白い砂礫の急な崖となっています。ここから先、この砂礫帯が続き簡単にロープは張ってあるとはいえ、足を滑らせたら丁度砂をまいた滑り台みたいに、そのまま下まで落ちてしまいそうです。岩稜帯とは又違った緊張感で歩きます。
階段が出てきますが、段差が低いのであまり足に負担はありません。またまた登り返して、9:00 ゼーゼーと荒い息で中遠見山を通過。この辺り、あちこちで遭難慰霊碑を見かけます。ほとんどが冬場の遭難ですが、刻まれている遭難場所は不帰の瞼から八峰キレットへの縦走路中が多いようです。
高度が下がるにつれお花畑が少なくなり、代わりに樹木の背がかなり高くなって来ます。樹林帯の中、交互に出てくる階段と道を歩き継いで9:30 ようやくベンチのある小遠見山に到着です。ここまで来たらあとはハイキングコース(かな〜?)、ザックを降ろしてゆっくり休憩しましょう。
鹿島槍は山頂がすっかり一つになってしまいました。白馬五竜観光協会発行のトレッキングマップを見ると、ここから先、階段が多そうですね。地図を見ながら次の休憩地候補を探します。丁度真中辺りに、枕木で作ったお休処があるようなので先ずはここを目指して降りましょう。
しばらくは尾根歩きで前後左右の展望が良いこと!さすがにここまで来ると次から次へと登ってくる人が多いですが、殆どは小遠見で折り返すトレッカーのようです。9:55 一の背髪に到着。例の枕木のお休処は先客ありでしたが、ここからの八方方面への眺めは実に素晴らしい!汗を拭いたら次は最後の展望地、地蔵の頭まで行きましょう。次々と現れる階段を下りますが、ここを登って来る人達はほんまエライな〜、ウチラ、よう登らんわ〜。アルプス平自然歩道の道標は、周回路の為か右も左も「アルプス平へ」とあり、どっちに行ったらええんや〜?ショートカットはどっち?で、トレッキングマップを見て真っ直ぐ行くと、10:30 地蔵の頭に到着です。
山名案内板を見ながらグルリ360度の山座同定・・をしたいところですが、もう気持ちは温泉へ。早く下りて汗を流したいというご意見で早々に展望リフトへと向います。リフトを下りたら、五竜アルプス山野草園の中をちょっと登り返して五竜テレキャビンヘ。もしかしたらこの登り返しが一番堪えたかもしれません。山のお花がここでも見られるのですが、すっかり下りモードになっている身体を、何とかなだめすかして登るのが精一杯です。テレキャビンのアルプス平駅では乗り場に冷たいオシボリが置いてあり、自由に使えます。ただし1人1本ですよ。汗が一気に引くようで気持ちイイ!
予約していたタクシーで、待望の「白馬八方温泉 みみずくの湯」へと参りましょう。駐車場にプレハブ造りのザック置場があり、中はゴザが敷いてあるので荷物の整理も出来てとても便利。露天風呂からはスキー場が一望でき、雪の時期にも来てみたいお風呂です。3日分の汗を流してサッパリしたら、白馬駅の近くでお蕎麦と生ビール。お漬物が美味しくてお代わりして生ビール!時間がたっぷりあって生ビール!!岩場あり霧あり青空ありお花あり、そして最後に温泉ありの盛りだくさんな山歩きで、す〜っかり好い気分になったオジサン・オバサンは、楽しい思い出とビール腹を抱えて一路白馬駅から大阪へと向かうのでした。
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今日のお時間
6:40 五竜山荘-(休憩1回)−7:40 西遠見山(2268m)−8:20 大遠見山(2106m)−
9:00 中遠見山(2037m)−9:30 小遠見山(2007m)−(休憩1回)−10:30 地蔵の頭(1673m)
今日の温泉 「白馬八方温泉 みみずくの湯」 500円
泉質: アルカリ性単純温泉
効能: 筋肉痛、関節痛、疲労回復、美肌