6:40 Bコース組に見送られ、Aコース組2名が至仏山目指して出発です。7:00 昨日の研究園の入口を真っ直ぐ行くと、その奥が登山口です。いきなり丸太の階段が立ち塞がりますが、この位はまだまだ序の口。この先石段や岩くずのガレた道が延々と続きます。至仏山は谷川岳と同じく蛇紋岩で出来た山で植物が生育しにくい為、、わりと早い段階で森林限界となるそうな。
8:30 森林限界のプレートが建ってます。標高は1700m付近とか。北アルプスや八ヶ岳と比べたら、確かに早い!去年泊まった北岳の白根御池小屋は標高2200m、思いっ切り樹木に囲まれてました。いやいや、地質でこれだけ違うものなんですねぇ。森林限界から先、ガレた道になりますが、その代わり高山植物が道の両脇に多く見られるようになります。
お花に励まされながら、更に急な道を上がって行きます。途中振り返ると、雲の中に頭を隠した燧岳や、眼下にはグリーンの尾瀬ヶ原の真ん中を一直線に貫く木道が、白く輝いて見えます。8:45 せっかくなのでちょっと休憩。あと1時間もしたら、あの木道をBコース組が歩いているのでしょう。
時々道を外れて路肩というか、避難帯のような場所が出てきます。広い所ではベンチもあったりして、眺望もよく休憩にもってこいですが、これも登山者が勝手に道脇に出てザックを下ろしたり重い登山靴で花を踏みつけたりしないよう、植生保護の対策なのでしょう。段々と低くなる尾瀬ヶ原や、目線の高さに近付いてくる燧岳を見て、登って来たぁ〜と実感します。
花も多くなりますが、なぜか人間も多くなって来ます・・。登山口を入る時はあまり前後に人が居ませんでしたが、ここまで来ると数珠繋ぎ状態で、一体この方達はどこから来たのでしょう? 登山口からはバラバラに入ったものの、岩場のクサリ、石段、蛇紋岩のガレ場という、登山道3重苦?が続くと、一挙に団子状態になってしまうようです。ただ、植生保護の為にこの道は上りのみの一方通行になっているので、すれ違い渋滞がありません。去年の北岳のひどさを思うと、有り難い事です。
更によく見ると、お花の写真を撮っている人が多く、その都度止まって写真を撮るので、後がつかえてしまうようです。でも、道が険しいせいか前がつかえてもその分休めるので、イヤは顔をする人は誰も居ません。逆にお花の名前を教えあったりして和やかに登っていきます。9:35 お花畑の広がる高天原に到着、広いテラスのベンチで大休憩です。
お花畑が広がるといってもその周囲は荒涼とした感じで、ここばかりでなく登山道の脇も岩が割れてたり表面がえぐれてたりと、かなり荒れています。一定期間入山禁止にしたり、登山道を一方通行にしたり、木道を設置したりと、色々と植生保護に努めていますが、それでも一旦大雨が降れば一気に地表が流れてしまう地質のようです。どんなに人の力をもってしても、自然の威力には敵いません。
高天原からは、緩やかな木道の階段で何度かアップダウンを繰り返し、10:10 至仏山の山頂に到着です。まぁ、なんて人が多いのでしょう。多すぎて山頂の標識が見えません。
人の波が切れた所で二人で記念撮影。座る場所もないので、まだ時間も早い事だしこの先の小至仏山まで行ってお昼にしましょう。混雑で小至仏山へ下りる口もどの辺やら分からず・・。お食事中の方々の間を縫うようにしてグルリと回って、反対側から小至仏山へ向かいます。
稜線歩きで快適のはずですが、相変わらず割れた蛇紋岩がゴロゴロの下り道は滑りやすい! 至仏山から鳩待峠は対向者も居るので、狭くなってる部分ではすれ違い待ちも発生します。10:50 小至仏山に到着。こちらもけっこう混んでいますが、何とか場所を見つけてお弁当タイムです。お宿のお弁当はシンプルなおにぎり弁当。こういうのが一番ですね。
11:20 小至仏山を出発。後は鳩待峠まで下るだけです。11:50 オヤマ沢田代にさしかかる木道は、お花畑の斜面を突っ切っります。ここにもベンチがいくつが並べられてるので、せっかくだから周囲に見えるお花の写真を撮りがてら、ちょっと休憩しましょう。しばらく行くとその先に、こじんまりとした池塘が静かに広がっています。
オヤマ沢田代の道標を過ぎると、道は樹林帯の中に入り、後は1時間あまり同じような道が続いてちょっと退屈。景色もないので黙々と歩いていると、下の方から何となくザワザワという音が聞こえてきます。
13:15 鳩待峠の駐車場裏にある登山口に出て来ました。予定よりも早く着いたので、Bコース組を待つ間に名物 花豆ソフトを頂いちゃいましょう。待ち合わせ時間は14:30なので、ついでにコーヒーも・・ともう1回売店に行くと、ありゃ、Bコース組も何やら買いに来てるではありませんか!聞けば14:00に着いて、ビール片手にAコース組を待ってたのだとか。
な〜んだという事で、たった2名のAコースと6名のBコースが無事合流。15:30に予約していたタクシーを1時間繰り上げます。念願だった尾瀬の滞在もアッと言う間に終わり、感傷に耽る間もなく次のお楽しみ、巨大露天風呂の宝川温泉を一路目指します。
本日のお時間
6:40 尾瀬ロッジ − 7:00 至仏山登山口 −8:40 森林限界 -9:35 高天原 −10:10 至仏山 10:20 −
10:50 小至仏山 11:20 −12:00 オヤマ沢田代 −13:15 鳩待峠
本日のお風呂 宝川温泉 汪泉閣
泉質: 単純温泉
効能: 神経痛リュウマチ、痔、運動機能障害、病後回復ストレス解消 etc