仁淀川探索2日目は、稲叢山を登ります。上りは稲村ダムからの渓谷コース、下りは稲村トンネルへ下りるトンネルコースを歩きます。まずは、登山口のある稲村ダムの駐車場へ。ダム施設の隣にあるトイレをお借りしたら、登山口へ向かいましょう。9:00 なんだか行先が一杯書いてある登山口を出発です。この山には源平合戦で敗北した平家の落人が隠れ住んでいた洞窟があるのだとか。
道は急ですが、周囲の紅葉や滝を楽しみながら飽きない山歩きとなっています。1時間ほど歩くと左右に大岩が現れ、見上げると岩の上部には洞窟のような穴が見えます。足元には「伝説の洞窟」の案内板が置かれています。はぁ、ここに平家の落人が住み着いたんですね。けっこう高い位置にあり、下を向いて歩いているだけでは気が付きません。よう見つけたなぁ。
山中深く、更に大岩の洞窟住まいでは日々の食糧調達も大変だったでしょうが、地元の村の人々が時々届けていたそうです。洞窟の下を通り更に稲叢山を目指します。クサリ場を抜け、少しカーブしながら軽いアップダウンを繰り返して振り返ると、先ほどの洞窟が目の高さに見えました。なるほど、平家の落人たちもこうして見つけたのかも知れませんね。
稲叢山には3つのコースがありますが、11:20 各コースが合流する四差路に出て来ました。どのコースもここから山頂へと続きます。ここでちょっとyおやつタイム。ガイドさんが高知名物ボンタン(多分)を配ってくださいます。重たいのにすみませんねぇ。甘い果汁で元気を出して、さぁ、山頂までもうひと踏ん張りです。
12:10 山頂に到着。ちょっと曇り空なのが残念ですが、それでも山頂からは紅葉に染まる山並みが見渡せます。さて、ちょうどお昼時ですが、昼食はガイドさんお薦めのお店が用意されているという事で、ちょっと遅くなりました。そろそろ下山しましょう。
一旦先ほどの四差路に戻ったら今度はトンネルコースでトンネル登山口へ向けて下って行きます。木々の合間から見える白っぽい崖と、その崖を覆うような紅葉のコントラストが美しく、一幅の絵のような眺めです。しばし撮影で時間を取ってしまいました。
そんなこんなでトンネル登山口には14:05に到着。お迎えのバスに乗って一路お昼をいただくお店へ向かいます。が、なんと!ここに来てまさかの渋滞にハマってしまいます。更に時間は押し、ガイドさんは車中から逐一到着予定時間をお店に報告しながらの道中です。
結局お店に着いたのは3時ちょっと前。お昼ご飯にしてはかな~り遅い時間です。何でも軍鶏料理が名物という事で、いろりに炭を熾して本格的な軍鶏のすき焼きをいただきます。竹筒に入ったゴマ豆腐や和え物などフルコースを堪能して、終わったのは16時!
本当は昼食後に中津渓谷を歩いてから近くの温泉「ゆの森」へ行く予定でしたが、今回はパスして温泉へ直行です。本日のお宿は廃校になった小学校を改装したお宿で、お風呂が小さいため温泉は外せません。お風呂に入ってお宿に着くころにはとっぷりと日も暮れています。
7時ごろにお願いしていたお夕食を7時半に延ばして頂き、さっきお昼ご飯?を終えたばかりのメンバーの前に、手作りの豪華なお夕食が並びます。到着した時にいろり端で焼かれていたアメゴの塩焼き、土佐といえばお約束のカツオのたたき、お芋の煮っころがしに田楽、ちらし寿司に手打ちのお蕎麦入りのお吸い物・・と豪華絢爛。
お腹パンパンで入り切らなかったちらし寿司は、おむすびにして明日のお弁当代わりにしましょう。お風呂も入ったことだし、早々にお布団に入って川音だけが響く静かな夜を過ごします。夜と言えば、こんなに山深い小さな廃校利用の宿ですが、なんとここにはNASAが中心となっている木星電波観測プロジェクトの木星電波観測所があるんです!宇宙相手だとフロリダだろうと高知の山奥だろうと、あまり関係ないんですね。
宇宙のロマンを感じながら、2日目の夜が過ぎていきます。
本日のお時間
9:00 稲村ダム登山口 ー10:20 伝説の洞窟 -11:20 四差路 -12:20 稲叢山山頂 12:40 -13:30 鉄塔 -14:05 トンネル登山口
本日のお昼 いの町 「一の谷 やかた」
本日のお風呂 中津渓谷 「ゆの森」 日帰り入浴 750円
泉質: アルカリ性単純硫黄冷鉱泉
効能: 慢性皮膚病、きりきず、糖尿病、神経痛、関節痛 etc