
空はまだ雲が広がっていますが、どうやら雨は降ってないようです。上高地のホテルのお風呂が午前は10:30までなので、山へ行くより早く出発することにします。そうと決まれば朝食前にザックの整理・・と、昨晩生乾きで引き上げた雨具類やシャツなどをまとめますが、とにかく何もかも湿ったまま。帰りの電車の切符もシンナリしていて、「機械に通らないんとちゃう?」と言われ、畳みに並べて干してみる人も。
なんとかパッキングしてみるものの、どのメンバーも、往きより重たいやん!かさばって入らへん!と苦労して詰めこんでいます。朝メシ前にひと運動こなして、さぁ、食堂へ行きましょう。食事を終えてお茶などのんびり飲んでいると、さっきまで曇っていたのに、窓越しに見える山肌に朝陽が当たり、赤く輝いています。用意の良い人はちゃんとカメラ持参で、窓に張りついて写真を撮られています。我がカメラマンも急いで部屋に取りに戻り、外へ出て写しますが何せ一瞬の出来事、ギリギリ間に合ったのがこの写真です。
まったく、山の天気は良くても悪くても油断でけんわ〜。
6:50 昨
日より早く出発です。お天気が良くなったせいか、昨晩続々と入ってきた人が、横尾標識の前で写真を取っては橋を渡っていきます。今日の涸沢までの道は混むんやろな〜。標識前は順番待ちで、3番目でようやくパチリ。待っている間に標識をマジマジと見ていると、『11K 上高地←+→槍ヶ岳 11K』とあるのに気付きます。へぇ〜、上高地も槍ヶ岳も同じ11kmなんやぁ、と今更に感心。でも、疲れ度は天と地程の差があるぞ!
7:20 新村橋を通過して、7:35 徳沢に着きますが、先頭はさっさと先に進みます。「え〜、休まないんですかぁ?」「休みません!」で、徳沢を通過。10分程行った所の河原の近くで、ザックを置きます。なるほど、ここの方が明神や前穂の眺めが良いですねぇ。
土手に上がると、昨日の雨空と打って変わり白い雲が高く浮かぶ秋空に、明神−前穂ー屏風の山並みが、それこそ一幅の屏風の様に目の前にそびえます。
川下に目を向ければ、霞沢岳もそろそろ錦の衣をまとい始めているのが見えます。意外と、黄葉より紅葉が多いんですねぇ。みんな涸沢詣でのように奥へ奥へと向いますが、霞沢岳もけっこう穴場かもしれません。
しばし、秋の穂高の風景を満喫したら、先を急ぎましょう。8:15 徳本峠入口を通過。8:20 明神に到着です。ここまで来たら後はゆっくり歩いても1時間で上高地。充分お風呂に間に合うとわ
かって、安心して一休みします。
太陽が昇るにつれ、空は雲一つない真っ青な秋晴れになっていきます。休憩中の登山者さんには、「いや、今日入る人はラッキーですよ〜」と聞かれもしないのに、昨日の顛末をお話する始末。だって、悔しいんだも〜ん(笑)。初日はガスがかかってぼんやりしていた明神岳も、今日はマッターホルン似の山頂が伸びやかに天を指しています。
時間は充分あるのに、ここまで来るとお風呂にゆっくり入りたいが為に、なぜかスピードアップで、9:00 上高地・河童橋に到着
です。せっかくの良いお天気なので、もう一度お約束の河童橋で記念写真。今回はよくポスターで見る構図で撮ってみました(カメラマン弁)。
この風景を眼の奥に焼き付け、来年こそ、この向こうの北穂高岳に上ることを心に決めて、アルペンホテルへと向います。実はここのお風呂から見える前穂の姿もなかなかイイんですよね〜。ホテルのお風呂はそろそろ午前の部が終わりで、空いてること。ほぼ貸し切り状態でゆっくり過ごし、上高地最後の時間を惜しみます。
今回は雨にたたられましたが、これも「もう1度、いらっしゃい」という、山の声・・と解釈して、穂高を後にします。さぁ、下界に帰ったら、雨男(女)探しをするぞ!
今日のお時間
6:50 横尾山荘− 7:35 徳沢」−(休憩1回)−8:20 明神(休憩)−9:00 河童橋
今日のお風呂 上高地 アルプスホテル 500円