
お宿に朝食を6:30にお願いしてるので、6時前には部屋のアチコチで、お目覚めのご様子。宿の方もそれを察してか早めに用意して頂き、予定よりちょっと早く7:10 玄関集合です。またもやお泊りセットは宿でお留守番させて頂き、軽めのザックで登山口へ向けて出発です。10分ほどで稲村ヶ岳登山口です。もう少し先に行くと名水 ごろごろ水が湧いているのですが、帰りによることにして登山口から、五葉松新道へと入ります。
五葉松鍾乳洞は鉄板の扉が堅く閉まっていて、中を伺うことは出来ません。う〜ん、ちょっと朝早すぎたかな〜?朝起きた時は霧雨状態でしたが、登山道入る頃から雨粒が大きくなり、しばらくは傘をさしての歩きとなります。
7:40 雨具は暑いわ、杉林の中は蒸れるわで、傘をさしながらの小休止。雨もそんなにひどくない様ですし、脱げるものは脱いでしまいましょう。休んでいるとちょっと肌寒いくらいの方が、歩き始めたらちょうど良い感じになってきます。
1枚脱いでスーっとしたら先に進みます。杉林の中、大した坂でもない道を延々と歩く内に、つまらなくなってきたのか先頭が少々スピードアップ。つられて皆さんも早足になり、後ろから思わず出た言葉が、「早いな〜、夢の超特急やな〜」。
のぞみちゃんランクで歩いた結果、8:30 冷たい水が流れ落ちる水場で最後を歩いていたリーダーが、膝の痛みを訴えて無念のリタイア。「ここで帰るわ、ほなみなさん、気を付けて」と戻る姿は、足を引きずり気味で痛々しいお姿ですが、今から下山して、お風呂入ってビール飲んで特急で爆睡も、なかなか贅沢な時間の過ごし方です。

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リーダーと別れて10分で法力峠に到着。さっき休んだばかりなので、ここは「なんだ、もう法力峠か」の言葉と共に、あっけなく通過。ここからまた同じように山腹を巻く道を、延々と歩きます。あまりに巻き道が長いので、思わず出た言葉が、「長いな〜、巻いて巻いて山を1周してるんとちゃうか〜」。まさかとは思いますが、「元に戻る」の人生ゲームのような道を歩いていると、向こうから白装束の一団がやって来ます。完全に行者姿+地下足袋の方も居れば、普通の登山姿にスニーカーの方も居ます。聞くと山上が岳の宿坊から来られたそうで、雨に濡れた道に足を取られるのはやはりスニーカーの方が多いようで。恐るべし、地下足袋の威力!
ガイドブックでは鉄のハシゴとあって、少々緊張していましたがほとんど鉄の階段に取って代わったようで、いくつかの階段を越して9:20 いったん休憩です。かなり上がって来たんだろうな〜という期待に水差すように、「これだけ歩いて高度200mしか稼いでないんか〜」という言葉に、ちょっとガックリ。そんなに長くなくて良いから、岩攀じ登ってアッと言う間に100mくらい高さを稼ぎたいもんです。単調な道の慰めは、時折現れるピンクの石楠花。ほんとに山の花々は疲れた気持ちを和ませてくれますね。
ヨッコラセと腰を上げて先に進むこと、40分。10:00 山上辻の稲村小屋前に到着です。ここにはトイレがありホッと一服?!ここの小屋は宿泊もできるそうで、こじんまりとしたなかなか風情のある小屋のようです。ただし、トイレはソーラーで動かしているそうで、太陽が出ている間しか使えません。う〜ん、お泊りの場合、夜はどうするのかな〜?
さて、サッパリした所で、お弁当を小屋に置き、ここでお留守番をしているというメンバーにお弁当当番をお願いして、稲村ヶ岳山頂を目指します。しばらく緩やかな坂を歩き、大日山への分岐にやって来ます。先客が居るのか入口に傘とストックが3本置いてあるので、ここは大日の岩峰を背にして尾根を進みます。
最後、急に傾斜がキツクなりそろそろ頂上かな〜と思って見上げると、なにやら展望台のような骨組が目に入ります。10:45 稲村ヶ岳頂上に到着です。山頂はこの展望台にすっかり占有され、足元のわずかなスペースに三角点が置かれているので、とりあえず三角点をテンして、展望台に上がりましょう。風が吹き渡り、汗が一気に引いてちょっと肌寒く感じるほどです。
少し雨雲がかかっていますが、大峰の山並みが四方に見渡せて絶景かな、絶景かな。少々の曇り空は許しましょう。
ホンの10分程なのに、向こうの峰が一気に雲に隠れていきます。身体も大分冷えてきました。雨にならない内に稲村小屋に戻ってお昼にしましょう。先ほどのキツイ傾斜に慎重に足を置いて、下っていきます。大日との分岐では、ここまで来たのだから大日登らな〜、何しに来たん?組、これからの下りのことを考えてここは小屋まで下りて、ゆっくり休まな〜組に分かれます。大日登る組の5名を残して、お昼組は先に進みます。
小屋組は11:50 ま〜、昼食時ピッタリに到着です。温かいお味噌汁を注文して、お宿で作ってもらった特大オニギリ弁当を広げます。30分もしない内に、大日組が戻ってきます、は、はやい・・。クサリがあるとか、岩場があるとか聞いていたけど、ご当人達いわく「ぜ〜んぜん、平気。タイシタことないわ〜。楽しかった!」だそうです。大日組の中には前日、観音峰の登山口で調子が悪いからここで帰ろうかな〜と口走っていたのに、結局観音峰はもちろん、稲村・大日と踏破された方も居て、山というのは人をかくも元気にさせるものか・・と感心します。
食事を終え外で一服していたメンバーが、小屋に飛び込んで「いや〜、Aさんが来られましたぁ」。仕事の都合で昨
日中に洞川温泉には辿り着けない・・ということで欠席のはずだったのですが、前夜ギリギリ来られる橿原神宮で1泊し、朝一番のバスで稲村ヶ岳登山口から上がって来られたとか。いや〜、エライ!拍手と共にお迎え致します。
一緒にお弁当を頂いた後は、お一人で山頂へと向かわれるのをお見送りして、こちらは下山する事にしましょう。12:20 稲村小屋を出発です。13:10 往きは通過した法力峠で休憩、、したにもかかわらず、20分後に朝方リーダーが引き返した水場でちょっと喉を潤します。ここから10分程歩いたところで、母公堂への分岐に差し掛かります。今日は名水百選に選ばれているごろごろ水を汲んで帰る事にしているので、ここは母公堂へ道を取ります。
車道に下り立って右を見れば、山上ヶ岳登山口へと続く道で、女人結界の大きな看板が立っています。ふ〜ん、ここから女性は入れないのね・・と見ている所に向こうから車が1台、2台。どちらも女性が乗っています。車で通過する分には山の神様のお怒りはないのでしょうかしらね・・?
そして左を見ればごろごろ水の案内板です。でも「ごろごろ水は神聖な水です。汲み置きは禁止します」の注意書きが・・。あらっ、汲めないのかしら〜と思っているとそのちょっと先に、駐車場完備のごろごろ水広場があり、余所の方は車で汲みに来ています。お商売でもされてるのかしら・・と思うくらいポリタンクをいくつもご持参で、水の管理者も心得たもの、駐車場にはちゃんと台車まで用意されています。太いパイプにいくつも取水口が付いてますが、特に蛇口がある訳でなく、流れっぱなし。水の勢いに追われる様に空いているペットボトルに水を満たします。
せっかくお弁当もお湯もお腹に入れて、軽くなったザックですがごろごろ水一杯のボトルで、またずっしりと重くなってしまいました。でも、この水で作った氷を入れて、ゆっくりといただく上質のウィスキーは格別・・と聞けば、この重さも何のその・・。ヨイショと担いでお泊まりセットを預かってもらっているお宿へと向かいます。酒屋さんを営んでいるお宿の奥さんにアイスバーをご馳走になった後は、洞川温泉センターで汗を流しましょう。も〜、温泉良ければすべて良し、、で、ひどい雨降りにも見舞われず、私の日頃の行いが良かったのよと、皆が密かに胸の内で確信した、特別例会もこれにて終了です。

大日山