
「おい、もう5時だよ」の声で目が覚めます。アチャー、寝坊だ!昨晩は1日中雨の中を歩き身体が冷えてたのと、宿泊所自体も冷えてたのか、皆さん、12時頃まで何となく寝つけなかった御様子。ようやく身体も寝床も暖まって、良い気持ちで眠りこけてしまった様です。お天気があまり良くないのか、祈祷殿の太鼓も鳴りません。窓から外を見ると、まだ暗い中遠くの稜線上にチカチカと光が動くのが見えます。既に上がっている人がいるということは、雨は降ってないのでしょう。
御来光を望めないのならここでもう少しゴロゴロと待機するか・・との意見も出ますが、せっかく来たのだからやはり山頂は踏もうということで、慌しく出発の準備です。
防寒をしっかりし
て、水だけ持って外に出れば、用意したヘッドランプはもう必要ないほど空は青く白んで来ています。5:30 祈祷殿横の登山道、というより整備された石畳の参道を、見上げる御前峰山頂に向かってひたすら直登して行きます。
「身体は動いているけど、頭はまだ起きてへんわ〜」などと言いながら、石畳状のゆったりした階段を上って行きましょう。丁度行程の半分ほどの所に、「青岩」があります。説明板によるとここが「天上界と地上界の境界」だそうで、先頭のメンバーから順番に天上界へと入って行きます。
振り返れば眼下に室堂センターの赤い屋根が段々と小さくなり、その向こうに今日下山する観光新道へ通ずる道が、弥陀ヶ原の中に白く一筋の線を描いています。
青岩あたりまでは、道の両脇を覆うハイ松が風を遮ってくれましたが、青岩を過ぎて更に登り「高天原」と呼ばれる平原に出てくると、急に風の当りが強くなって来ます。
予定では今日の日の出は5:50頃。寝坊した上、雲が低く垂れ込めているのであまり期待は出来ませんが、少しでもその瞬間が撮れればと、一人急いで登り詰めた敏腕カメラマンがようやく撮った写真がこれです。何とか霊峰白山の荘厳な曙光の雰囲気が伝わりますでしょうか。
御前峰山頂には、白山此刀iヒメ)神社奥宮があります。霊峰と呼ばれるだけあって、養老元年(717年)に越前国の僧泰澄が
白山に登り、この御前峰で伊弉冉尊(イザナミノミコト・本地十一面観音)、北の大汝峰で大己貴命(オオナムラノミコト・本地阿弥陀仏)、南の別山で別山大行事(本地聖観世音)の三神に拝し、白山三所権現としたという謂れがあります。
今回、大汝峰と別山には足を延ばしませんが、本峰とされている御前峰の神社にお参りをし、すこ〜しお賽銭をはずんで、残りの二神にもよろしくっ!てことに致しましょう。まったくバチあたりな登山者です。
6:10 標高2702mの山頂に全員が揃った所で記念写真です。5時に窓の外を見た時
にも、既にかなりの人が上がっている様でしたが、この時間になると次から次へと人が登ってきて、山頂の道標付近は写真を撮る人達で順番待ちになる程の賑わいです。
当初の予定ではこの後、火口跡を辿る「お池めぐり」をするはずだったのですが、大小併せて7つの池(紺屋ヶ池・油ヶ池・千蛇ヶ池・翠ヶ池・血ノ池・五色池・百姓池)を回ると1時間半はかかるとか。「お池めぐり」を体験せずに下山するのはあまりにももったいない・・とガイドブックにも書かれていますが、行動開始1時間の遅れは如何ともしがたい。
山頂から見下ろす紺屋ヶ池と油ヶ池をしっかりと瞼に焼き付けて行ったことにしましょう。まったくズボラな登山者です。
大分寒くなってきました。ここから一気にセンターの食堂へ直行です。1時間の遅れを取り戻すかのように、30分後には食堂で朝食をいただきます。食欲がなくてもとにかく朝はしっかり食べておくように・・というリーダーのお達しで、各テーブルに常備されているフリカケと海苔わさび(これが結構美味!)でご飯をしっかりとお腹に収めます。
さぁ、ご飯は食べた、荷物も整理した、遅れも取り戻したで、7:50 予定通りの時間に下山開始です。
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今朝のお時間
5:30 御前荘 − 6:10 御前峰 6:25 − 7:00 ビジターセンター食堂