第1日目
室堂から一の越へ

心配された台風9号も予想より南寄りを早々と通り、出発の朝、大阪はまずまずのお天気。 集合場所の大阪駅中央コンコース噴水前は、他にも大きなザックを置いて人待ち顔のグループが結構います。朝早いので朝食抜きで来た人が多いのか、ようやく開き始めたお弁当やさんは、朝から大繁盛。我がメンバーもおにぎり弁当やら何やら買い込みます。

7:12発のサンダーバードで一路富山へ。富山で立山地鉄に乗換え、11:33立山駅に到着。幹事さんが予約してくれた駅の「レストラン・アルペン」の方が階段下までお出迎え。レストランに入れば既にお弁当がセットされていて、ご飯(赤い古代米)とお味噌汁からは湯気が立ち上っています。おかずの中には、イカの墨漬けや白身魚の昆布〆めなど富山名物がさりげなく散りばめられています。ゆっくり食事をして12:20 ケーブルで美女平へ。ここからはバスで室堂へ向かいます。美女平のバスターミナルは様々なグループ・団体さんでごった返し、バスもピストン輸送。バス自体は駐車場に何台も止まっているのですが、係りの人いわく、「運転手がいない」。それじゃしゃーないわ。時刻表があってないようなものですが、ようやく乗車。道中、3日目に歩く予定の称名滝を眺め、道沿いのニッコウキスゲを愛でながら室堂に到着です。

一の越へ出発折角来たからには日本100名水「玉殿の湧水」をお味見しなくては・・・。でも先を急ぐので水汲みしている暇もなく、13:50今日のお泊り小屋、一ノ越山荘へ出発です。
美女平までは時折り陽もさす良いお天気だったのに、ここまで上がって来ると、山荘までの遊歩道もどこから踏み出して良いのか、ちょっと分からない位濃い霧に包まれています。室堂平にはいくつもの遊歩道があるので、うっかりすると全く違う方向へ連れて行かれてしまいます。

一旦道が分かれば、一ノ越までは整備された一本道。途中雪雪渓をトラーバース渓が何度か現れ、真夏の雪にちょっとワクワクしながら、でも一部はかなりの傾斜があり、転んだら最後、とことん滑り落ちそうな箇所もあるので、喜んでばかりもいられません。適度に緊張しながら、シャクシャクと雪を踏みしめて歩きます。

ここで久々、リーダーのありがた〜い一言。「傾斜のある雪渓を歩く時はストックを山側に突き、身体は谷側に重心を置いて、カタカナのトの字のような感じで歩く。転んだらとにかくうつ伏せの大の字になって、手足をブレーキ代わりに。」ハ〜イ、分かりました。

ちんぐるま遊歩道の脇には今が盛りの花々が可憐に咲き、雪とのコントラストもバッチリです。1時間あまりで一ノ越山荘に到着。3連休で満杯と思いきや、意外や意外、個室が使えてしかも女性陣は6畳に3人と、この時期の小屋としてはまるで天国!台風の動きが今ひとつハッキリしなかったのと、直前まで雨降りという情報にキャンセルした団体さんでもいたのでしょうか。普段の倍はあるかと思える重い荷物をやっこらさと降ろしてると、早速男性陣の部屋に「マイカップを持って集合」のお達しが・・・。あの〜、これから浄土山へ行く予定はどうなるのでしょう?

イワカガミにツガザクラ相変わらず、霧は晴れないまま風の音も聞こえるため、有志だけで行くことになり、このまま宴会に突入組を置いて、10名が15:30 浄土山へと出発です。

小屋の裏を通って浄土山へのゆるやかな坂を上って行くにつれ、遠くの空はガスが切れて明るく針の木岳なって来てます。室堂側は真下こそ霞んでますが、峰々の向こう遥か富山湾がキラキラと輝いています。反対側を振り返れば、こちらはまだちょっと霧の中ですが、時折り針の木岳の尖った山頂が、瞬間かいま見えます。

左右の遠い景色を楽しんで視線を落とせば、斜面にはハクサンイチゲのお花畑。その他にもシナノキンバイ、ツガザクラ、イワカガミ、ちんぐるまなど小さいながらも精一杯咲き誇っています。ゆっくり観賞しながら歩くこと45分。竜王岳(2872m)を経て、富山大の研究所がある広場に着きます。ここからは晴れてれば、薬師岳が望めるとあって、しばし霧の晴れるのを待ちますが、一向に晴れる気配がないので、浄土山へと急ぎます。イチゲ

そして、その途中、ようやく会えました、雷鳥の親子!初めは1羽しか見えなかったヒナですが、しばらく見ているとハイマツの中からピーピーと1羽、また1羽と出てきます。親鳥も格別人間を怖がることもせず、悠々となにやらついばんでお食事に熱中。あまりジッと見つめて親子の団欒をお邪魔しても申し訳ないので先を急ぎます。

16:30やっと浄土山(2831m)に到着です。「立山三山の中でも一番登られていない山」と言われる雷鳥の親子上、時間も時間だし人通りも少なく折りしも霧が立ち込めてきて、いかにも浄土という雰囲気です。が、「極楽浄土」という明るい感じではなく、どこかうら寂しい感じで、記念写真を撮った後は、そそくさと下山開始です。

浄土山先ほどの富山大研究所の広場でちょっと、霧晴れ待ちの休憩。雲の隙間から一瞬、薬師岳が見えましたが、全容を現すまでにはいかず「また、今度」と別れて、17:30 小屋に戻ります。

竜王岳から室堂平を望む夕暮れの小屋前では、オカリナで「ふるさと」を吹いている人が居て、オカリナの調べが目の前の雄山へと続くゴロゴロ道にやわらかく響きます。さて、宴会組はさぞやヘベレケになってるだろうと思いきや、早くも秋の番外編の計画を練っており、これってお昼ごはんを食べながら、もうお夕飯のメニューを考えてるようなものでしょう?食欲ならぬ登山欲は相当なものとお見受けいたします。でも雷鳥は見逃しましたね!








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