北八つ逍遥 森編
縞枯から茶臼へ

新大阪6時発の「のぞみ」に最初の5人が乗り込み、名古屋で前泊の4人が合流。「しなの」に乗り換え、更に茅野駅で東京からのゲスト参加者2人が加わり、最後にピラタスロープウェイ山頂駅で、夜を徹してやって来た2人を吸収・・と時間を追う毎に増殖して行くアメーバ−状態で、最終的には13人で八ヶ岳初日を歩きます。

坪庭から縞枯を望むまずは腹ごしらえ。薄曇りの空の下、ロープウェイ山頂駅前に広がる坪庭を見上げながらお昼にしましょう。本日ゲスト参加のお二人をご紹介しつつ、いつも通りお湯を沸かして温かい昼食です。ここで待ち合わせのお2人の内、おひとりがなかなか現れず、携帯で連絡するも通じなく、その内出発時間も迫って来ます。しかしこのメンバー、今までも神出鬼没で驚かせてくれているので、きっとどこからかひょっこり現れるでしょう。予定通り12:00、まずは雨池峠に向けて出発です。

坪庭から伸びる木道をしばらく進むと、坪庭の遊歩道でしょうか、左手から下りて来る道と合流する地点に、何と例の神出鬼没メンバーのメモが置かれています。12時まで食事をしながらここで待っていたが先行すると言う内容で、それじゃぁ、その内追い着くだろうと先に進みます。青い三角屋根の縞枯山荘が見えると、そこは八丁平の秋枯れした麦草(イワノガリヤス)の明るい草原です。山荘前を行過ぎようとすると小縞枯山への直登屋のドアがガラリと開いて見慣れた顔が。後で聞いた所、1本早いバスで到着し北横岳を往復して来たのだとか。ともあれ、ようやく全員集合です!

しばらく草原を歩くと、雨ヶ池と縞枯山の分岐、雨池峠に出て来ます。雨ヶ池も静かな池で魅力的ですが、ここは右手にとって縞枯山へと向かいます。針葉樹の樹林帯に入っていくと、道幅も狭くなり傾斜も段々ときつくなってきます。今日一番の難所?となりそうな急登をエッチラオッチラ上ります。

北は南ほど急峻ではないとは云え、流石の八ヶ岳、岩がゴロゴロとして足を取られない様ゆっくりと足を運びましょう。

縞枯れ現象

縞枯れ現象は遠くから見るとハッキリ分かりますが、中を歩いているとどれが枯れていてどれが単に白っぽい樹皮なのか、ちょっと分かりません。まぁ、じっくり観察するほどの余裕もないのですが、時折白い幹が集中している辺りが、遠くから見ると帯状になっている部分なのでしょうか。

それにしても、同じ成長段階のシラビソ、オオシラビソの一部が帯状に枯れ、その隣は青々と枝を伸ばしているというのはホントに不思議です。この枯れ帯は年に1.7mほど山頂に向かって上昇すると云われ、元の位置に一巡するには100年かかるそうです。自然が刻む時間は実に悠然としていて、その中を何もアクセク上る必要はありまへんなぁ〜。てな縞枯山山頂訳で、12:30 休憩で〜す!

MUSUBUの会のお約束として、休憩地点というのは大抵、尾根筋に出るちょっと手前とか実は山頂直下とか、後もうひと踏ん張りすれば楽になるのに・・・という典型的軟弱スポットなのですが、今回もその例に漏れず、ここから15分ほど歩いて飛び出た所が、あらま、縞枯山山頂(2403m)に着いちゃった。

ここは標識だけの狭い山頂で、記念写真を撮ったら10分程先にある展望台へ向かいましょう。縞枯山の山頂は東西に細長くここは西端の最高点で、東端部から少し南に下りた展望台に三角点があります。しかし、その三角点なんぞ目もくれず、眼前に広がる眺望に歓声の声しきり。

茶臼山からのパノラマ13:10 展望台を後に茶臼山へと向かいましょう。五辻への分岐がある鞍部へ一旦下ります。この辺りから先行組と後行組の2班に分かれて来たようです。後行組が分岐の標識に着く頃には、先行組の影も形もありません。樹林の中、道なりにアップダウンを繰り返し、緩い坂を上がった所に茶臼山の標識があり、13:40 山頂(2384m)に到着です。

先行組のお一人が待っててくれて、他のメンバーは5分程先の展望台に行かれたとか。早速後を追って出た所は、左から南八ヶ岳、遠くにそれと一目で分かる台形の御嶽山、中央アルプスの山並みから雪をかぶった乗鞍あたり、更に視線を移せば穂高の山々、やはり雪を頂いた大キレットからの稜線に続く槍の穂先、そして小さく後立山の峰々、右手にはさっきその頂きを踏んだ縞枯山、その向こうに北横岳を挟んで蓼科山と、大パノラマが広がります。

茶臼山から南八ヶ岳風が強く、岩陰に身を寄せながら慌ててザックの中からもう1枚取り出し、身体が冷えない様にして岩の上に立ってゆっくり見ましょう。口々に山の名前を呼んでは指差し、八ヶ岳の山には少々疎い我々に、八ヶ岳大好きのゲストが山名を教えてくれます。東と西のツイン峰天狗岳や赤岳が眼前に迫り、こっち来〜い、こっち来〜いと呼んでいる・・。あ〜、日程の都合で今回は行けないのよね〜、残念!次回は是非!!と決意も新たにするMUSUBUの会です。

10分程たっぷりと総天然色マルチスクリーンの醍醐味を楽しみ、13:50 今日のお宿のある麦草峠に下りて行きます。ちょっと急な坂を過ぎると20分程で、大きな岩が重なり合った中小場です。岩と岩の隙間を覗くと、深く暗い穴がポッカリと口を開け、まるで岩のクレパスみたい。うっかり足を突っ込むとズボっと腰まで茶臼山をバックに中小場嵌りそう・・・お〜こわ。振り返れば縞枯山と茶臼山の縞枯れが、行く手には麦草ヒュッテの赤い屋根が緑の海の中に浮かんでいます。どうも先行組はさっさと通過してしまったようですが、せっかくなんだからゆっくり振り返ることもしないとね・・という訳で脱落組は縞枯れをバックにお気楽に記念写真です。

ちょっと残念なのが下の国道から聞こえる車やバイクの音。山間を縫う299号線はバイク屋にとっては走って気持ちの良い道なんでしょうか、ツーリングらしき数台のバイク音が響きます。

中小場を出て樹林帯に入ると車の音もちょっと遠ざかる様です。待っていた先行組と合流してウネウネと下って14:35 出逢ノ辻から五辻へ向かう道との分岐、大石峠に到着です。ここまでくればお宿の麦草ヒュッテはもうすぐそこ。木道を歩いて20分、ハイ、お疲れ様でした、麦草峠に到着です。

紅葉の時期が終わった為か、ヒュッテは空いていて4部屋も独占してほぼ貸し切り状態。その上、部屋の真中にあるコタツに足を突っ込み、外は零下の寒い夜もぬくぬくと手足を伸ばしてゆっくりお休みです。明日の白駒池を楽しみに早々と夢の世界に参りましょう・・・。




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