
下りは来た道とは反対側、カールを挟んだ向いの道を下ります。9:50 20分程で仙丈小屋に到着。噂に聞いていたソーラーシステム&風力発電を兼ね備えた小屋は、かつて避難小屋と呼ばれていたとは信じられないほど、モダンな
3階建ての小屋となっています。それでも、素泊まり+自炊が基本らしく、トイレの近くには炊事棟があり、テーブルと椅子と洗い場が配置され、これなら雨が降っても快適な小屋ライフが満喫できそうです。
そして、この標高で水洗トイレ!是非試したく、利用料1回100円を投じて、2回も利用させて頂きます。なんかね〜、きれいなトイレを山で見ると、さして緊急でなくても、行きたくなってしまうのが山での不思議な心理。もちろん使用済みの紙は流さずに別ボックスに捨てるのですが、ポットン式のあのキョーレツな臭いが無いだけでも非常にありがたいですね。息を止めながらの御用は、健康的にもよろしくありません。
朝食が4時だったので、お腹も空いてきました。眺めと環境の良さで、少し早いですがここでブランチにしましょう。前日から地元のグループが山の環境に関するセミナーを開いてたようで、環境に関するアンケートを渡されて記入したり、その合間にお弁当を広げたりして、フト、さっきまで居た頂上を見上げると、ありゃりゃ、凧が上がってます。あれだけ風が
吹けば、狭い場所でも凧上げが出来るんですね。時折雲間から覗く青空に、白いシンプルな凧を悠然と泳がすのも又一興です。
ここの水場は、冷たくて豊富で美味しくて、文字通り「南アルプスの天然水」!この為に空のペットボトルを持って来たメンバーも居て、水を汲んだら10:30 出発しましょう。
足元のお花を眺めながら、それでも相変わらず下りは早い我がメンバーです。10:55 馬の背と案内板のある鞍部を通過。この辺りから、南に精一杯身体を伸ばしている岳樺の白と、その根元一面に咲き誇るマルバタケブキの黄色い花が、緑のキャンパスに見事な絵を描いています。11:10 馬の背ヒュッテで休憩です。
ここから先は藪沢沿いの道を取りますが、今までのお花畑の中を歩くのとは少々趣きが違って、ガレ場の道となります。2ヵ所ほどロープが固定されている(といっても、掴んだらビヨ〜ンと伸びそうなロープですが)ちょっと歩き難い箇所もありますが、それより道の幅が狭くて、対向者とのすれ違いが大変です。
心地よい沢音と、時折現れる小さな滝を楽しみつつ、マイナスイオン溢れる道は続きます。12:00 小さな丸太橋の手前で休憩です。
ここにも小さな滝があり、冷たい流れで顔や手を洗って、ほっと一息。丸太橋を渡ると沢
から離れ、鬱蒼とした原生林の中を下りて行きます。
しばらく行くと藪沢大滝展望台への分岐がありますが、「道が荒れている為、通行不可」の札が掛かっています。結局、繁った木々に遮られ、大滝は見えず終い。分岐を過ぎると道はしばらく急な下りが続きます。
ようやく緩やかになった所で、13:00 最後の休憩です。後は、びっしりと苔むした倒木が横たわる、緑深い森の散策路のような道を辿り、13:20 とりあえずのゴール、大平山荘に到着です。ちょっとトイレをお借りしたら、バス停のある長衛荘に戻りましょう。と、実はこれからが一番の難所。
何せ、気持ちはすっかり下りモードになっている上、ゴールに着いたぁ!と思ってしまっているので、これから長衛荘まで上りがあると言う事実を身体が認めない。荷物も急に重たく感じて、10分程の距離が遠いの何の。ここを上がってバスに乗れば、お風呂が待っているのだぞと嫌がる太腿に言い聞かせ、つづら折りの道を上がって、13:40 ようやくバス停に到着。
この時期、村営バスは定時以外にも28名集まれば臨時バスを出してくれるそうで、既に並んでいた人と我々で28名近くとなり、めでたく13:50 臨時バスで仙流荘へ向います。お待ちかねのお風呂でゆっくり汗を流し、あとはここで一晩明かしたバスに乗って、大阪までひた走りです。もちろん、車内では逞しいママ不在ではありますが、バー筋肉が開店したのは言うまでもありません。心配していた渋滞も無く、臨時バスのお陰で予定より約1時間早く茨木に到着。
展望とお花の南アルプスは、お天気に恵まれ大満足の内に終了です。
最後に、稜線歩きで目を楽しませてくれたお花達をここで紹介致しましょう。名前が分からないもの、もしかして間違っているものがありましたら、ご容赦下さい。
![]() タカネヒゴタイ |
![]() チシマギキョウ |
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![]() タカネツメクサ |
![]() トウヤクリンドウ(白)と?? |