広島最高峰
恐羅漢山

え〜、最初にお断りしておきましょう。「キョーラカン」でも「オソレラカン」でもありません。「オソラカン」と読みます。

お宿は山小屋ではないので、朝も普通に7時半からです。お弁当を受け取れるのは8時半からという事で、朝もゆっくり過ごします。昨晩別室にて、大勢さんの団体登山グループが宴会をしているのを見ましたが(実際は大量に並ぶスリッパを目撃)、その団体さんがやはりお弁当を受け取って大型バスへと乗り込んで行きます。こちらも8時半少し前にお弁当を受け取り、それならちゃっちゃと出発しようと、団体さんに先んじてお宿を後にします。

夏焼峠近辺9時前には登山口のある牛小屋高原に到着。今日はちょうどエコロジーキャンプ主催の自然観察会らしく、駐車場のレストハウス前には受付が出ています。パンフレットを見ると、スキー場近辺を散策するだけで、山には上がらない模様。ここでものんびり支度をしていると、例の団体さんと思われる大型観光バスが入って来ました。こちらはどう見ても恐羅漢登山のようです。こりゃ、早う出発せな・・という訳で、9:05 夏焼ルートをスタコラサッサと出発です。

昨日の三段峡より標高が高いせいか、こちらは紅葉がけっこう進んでいます。昨日と打って変わって雲ひとつない秋空の下、降り注ぐ陽光に紅葉がキラキラ輝き、まだ青い葉が紅葉の引き立て役となって、まぁ、朝から良い景色だこと!

山頂直下9:30 あっという間に夏焼峠に到着。「ナツヤキトウゲ」ではありません。「ナツヤケノキビレ」と読みます。「峠」をキビレと呼ぶのは、広島弁から来ているらしいですが詳細は不明。でも、どうひっくり返っても「峠」をキビレとは読めません、フツー。地方の山は面白いですね。「森林浴とバードウォッチングに最適」だけあって、気持ちの良い道です。

峠からは少し急な道が続きますが、ブナの巨木や古木の中、足元には彩鮮やかな落ち葉、目を上げれば陽に輝く紅葉と、道はさながら紅葉のサンドイッチ状態。真っ盛りとは言えませんが、初々しい紅葉に感嘆の声を上げながら歩きます。10:20 ちょっと休憩。この後は山頂までワンピッチで行きましょう・・と出発して約15分、10:40 山頂です。まったやってしまいました、直前の休憩。もう、これはお約束ですね。

山頂では旧羅漢山後ろからヒタヒタと例の団体さんの足音がするので、逃げるように旧羅漢山へと向かいます。陽の光が紅葉のフィルターを通ると、周辺の空気まで紅く色づいているようです。旧羅漢山へは一旦下る、下る。もったいない程下ります。で、下った底は湿地帯になってグチャグチャとちょっと歩きにくいですが、周囲は原生林の趣きそのまま。原生林を抜けて下った分を登り返すと、11:10 旧羅漢山に到着です。恐羅漢山は双耳峰で、この旧羅漢山が恐羅漢山山頂になっていた時代もあったようです。

山頂には大岩がデンとありますが、はしごと言うより木の棒が1本たてかけられ、登ったは良いものの下りるのが怖そう・・。躊躇していると先に来られていた方が、大岩の向こうの岩なら登り易い・・言われるので回って見ると、確かにこちらの方が上がり易そうです。

恐羅漢山しばし岩登りを楽しんでお山の大将気分を味わったら、本家の恐羅漢山へ戻りましょう。来た道を戻り、原生林を抜けた所で、11:30  ちょっと休憩。さっき一気に下った坂を登り返す心の準備を整えます。お腹も空いてきました。

11:55 恐羅漢山に戻って来ました。広島県最高峰という事は、今我々は広島で一番高い所に立っている訳ですね。周囲360度グルリと見渡せますが、中国地方の山々はあまり馴染みがないので、どれがどれやらサッパリ分かりません。お宿があった深入山は山頂が草原なので、なんとか見つけられました。

そうこうしている内に山頂もちょっと空いてきました。さぁ、お昼にしましょう。お宿で作ってもらったお弁当は、ザックに水スキー場平に入れるには大きく、立てて入れた人多数。背中でさんざん揺られて混ぜご飯になってんじゃないかと、恐る恐る開けてみると・・・ご飯やおかずがそれぞれ仕切られたボックスに入れられて、ちゃんと独立しています。エライ!お弁当を受け取った時は、山登りのお弁当作りには慣れてないのかな〜と思ったのですが、よ〜く考えられていました。ふ〜む、公共の宿侮れず・・。

冷えても固くならず美味しいおかずに感心してお弁当を完食。食後のコーヒーを頂いたら、12:30 下山です。帰りは山頂直下からスキー場に通ずる立山ルートを使います。一気に下りる事30分、13:00 スキー場の真上でちょっと休憩。後はゲレンデの端を歩いて 13:30 振り出しの駐車場に戻ります。

真っ盛りにはまだちょっと早いでしたが、紅葉らしい紅葉も見られたし、ブナの原生林も歩けたし、2日目はお天気にも恵まれ、お宿も良心的で中国地方の山にハマってしまいそうな「やまゆ会」です。

 今日のお時間
牛小屋高原登山口 9:05 − 9:30 夏焼峠 −(休憩1回)− 10:40 恐羅漢山 −11:10 旧羅漢山 −11:55 恐羅漢山 12:30 − 13:00 スキー場上 −13:30 牛小屋高原

 今日のお風呂     グリーンスパつつが  650円(JAF会員は50円引き)
          泉質: アルカリ性単純性温泉
          効能: 神経痛、筋肉痛、関節痛、運動麻痺、慢性消化病 etc

 三段峡へいく

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