2日目も予定はぎっしりです。
まず、金沢城、石川門を見学、その後兼六園を歩きます。こちらの見晴台からは昨日歩いた医王山を見ることが出来ました。東の郭は、昔の面影はそのままに、今ではおしゃれなカフェやギャラリーとして活かされているものも多く、旧さと新しさが交錯していて興味深いことでした。
塀と石畳が続き、江戸時代の風情を感じさせる「長町武家屋敷」は、加賀藩の中級武士が住んでいた界隈で、土塀や長屋門が続く細い通りや、鞍月用水、大野庄用水の流れが往時を偲ばせます。「武家屋敷跡野村家」は内部を公開しており、庭園の美しさでも知られる加賀藩士・野村伝兵衛信貞の屋敷跡。アメリカの庭園専門誌が実施した日本庭園ランキングでは3位に選ばれたとのこと、庭園はもとより、邸宅内の緻密な細工造りに加賀百万石の往時の栄華を偲ぶことができました。
昨夜、朧月に照らされていた尾上神社は明治6年に創建された加賀藩祖前田利家公と正室のお松の片を祀る神社。明治8年に建てられた神門は、和漢洋折衷のる層式で、明治初期に建てられた数少ない擬洋風建築遺構の1つであり、現在は国の重要文化財に指定されており、3層目には、ギヤマンが嵌め込まれています。境内には、琴や琵琶など雅楽の楽器を模した橋や島を配した庭園や金沢城二の丸の門であった、東神門もあります。
ここでは菊桜を鑑賞することが出来ました。この桜は花弁は通常200-300枚あり、最高記録365(葉化雌蕊を含む)、いわゆる菊桜型のサトザクラの中でも最も花弁数が多いとのこと。葉は上面が鮮緑色、下面はこれに比しやや白っぽくなっています。花の蕾ははじめ濃紅色ですが、まず外側の約百数十葉の花弁が淡桃色に開き、ついで内弁も次第に淡色に変化するいわゆる二段咲きで、花が脱落するまで、花弁はあまり散らずに、殆ど一花全体が花殻と共にポロリと落ちるそうです。開花期は4月下旬〜5月中旬で、またお花見を楽しみました。
あっという間にお昼間近となり、百万石の古都金沢の港町としてかつて北前船が入港した大野港まで足を延ばし、廻船問屋の面影を今に残す、「宝生寿し」で締めくくりにこれまた美味しいお寿司を頂きます。金沢ならではののどぐろ、バイ貝、水蛸などを戴きました。こちらのお店では地産物の魚介類は、四季を通じて70種類もあるそうです。
最後に近江市場でのお買い物。半日足らずで、金沢の隅々まで、こうして楽しむことが出来たのは、やはり、車を使い、地元の片の案内があってのこと。2日間お世話いただきました運転手さんに感謝です。
JR金沢駅に到着し、笹寿司、生麩、天保元年創業の俵屋の飴、繊細できれいな和菓子に地酒等をお土産に買い、楽しかった思い出を一杯に大阪へ・・。
山歩きはもちろん、海の幸、山の幸、旧き良き日本を偲ばせる様々な美しいものすべてを楽しみつくした2日間でした。
本日のお時間 自由行動
本日のお風呂 なし