湯原富士
櫃ガ山

GW前半の天気予報はまずまずで、集合地点の大阪中央郵便局前は大賑わい。GW中のみ特別にバス待機は登録制になるとかで、しかも時間制限付き。安全の為に我がバスは場所をHホテル前に移動して、本日の参加者9名+リーダー1名が打ち揃った所で、予定通り8:00に出発です。

櫃ガ山登山口中国道に入るまでが混んでいるだろうという予想に反し、道はスムーズに流れこれは嬉しい誤算。9:30 社PA、10:30 勝央PAで休憩し、車は順調に本日の目的地、櫃ガ山登山口へと向かいます。櫃ガ山(ヒツガセン)は湯原富士と呼ばれ、湯原温泉のシンポルとなっている山です。久世辺りまで来ると両側に山すそが迫り、高速道路とは思えない山奥の風情がありますね〜と思っていたら、なんと!こんな場所で渋滞です。ノロノロ動く車中で昼食をとり、渋滞もようやく抜けて、12:10 久納の登山口に到着です。

バスに余分な着替え等を置き、軽くなったザックを背負い、登山前の元気な姿をカメラに残したら、12:20 いざ出発です。

コミヤカタバミ国道から斜めに上がっていく舗装道路を行くと、道は徐々に地道となり、両脇にはまだ水の張られていない棚田が続きます。棚田が切れるとタケヤブとなりその中をジグザグと登っていきます。バスに揺られた後の最初の登りは、いつもながらキツイキツイ。道沿いやタケヤブの中はシャガの花が咲き乱れ、タケヤブを過ぎる頃には白、黄色、濃淡の紫と色とりどりのスミレ、白く小さなお花はエーデルワイスでしょうか。菅笠を深く被った阿波踊りの踊り手さんを思わせる踊り子草や淡いピンクのイカリ草と、次から次へと現れるお花に励まされながらヨイショ、ヨイショと登り、12:45 二合目到着。え〜、まだ二合目なんだ〜。シャツを1枚脱ぎ捨てる為にちょっと休憩です。

藤の花ここはまだ山中で展望はありません。喉を潤したら先に進みましょう。ケマン草、イチゲ、ハリシドコロ、カタバミと足元では、お花の競演がまだまだ続きます。緩い登りをシグザグと歩いていると、何やらあま〜い香りが漂ってきて、なんだろう?と周りを見回してみると、そこかしこに藤の花が大きく広がった枝に絡んで咲いています。時には道脇まで大きな房が垂れ下がり、こんなに近くで藤の花を見られるなんて、ラッキー!

鳥の声に混ざって遠くでパンパンと鳴る音がちょっと無粋ですが、しばらくすると樹林帯を抜け見晴らしの良い場所に出て来ます。13:20 五合目でちょっと休憩しましょう。ここでようやく櫃ガ山の頂上の全貌が見えて来ます。まだまだ、遠いぞ〜!

新緑のブナ五合目を出ると、傾斜がきつくなり尾根に向かって一気に直登モードに入ります。お花を見ながらおしゃべりをしていた口も言葉数が減り黙々と登ること15分、六合目でちょっと一息入れます。風が強いですが、汗ばんだ身体には気持ちが良いですね。ここから10分程歩いて、天狗の森への分岐点に到着です。案内板には「左手2分で銀令水」とあるのでペットボトル片手に行ってみると、水は枯れていてガックリ。「今日は枯れています」と案内板に書いておいてよ〜と言いながら来た道を戻り、右手の「天狗の森」へと向かいます。

14:00 天狗の森に到着。「天狗の森」はブナやミズナラといった広葉樹の原生林で、鬱蒼としたこの森に入るとずっと聞こえていたパンパンという音も消え、鳥の声だけが響くさながら緑の楽園です。

天狗の森説明板の裏手にある小屋の中に、1升瓶と紙コップが置いてあり「お神酒 1杯500円」とありますが、1升瓶は空。GWなのだからもう少し商売っ気があっても良いのに〜と言いながらも、500円はチトお高いかな〜。ここには簡易トイレも一つ設置され、木の葉が吹き込んでたり、くもの巣なども張ってますが、扉もちゃんと閉まるし充分使えます。小屋の裏には、注連縄が張られた大きなカツラの木がドッシリと腰を据えています。

全身緑色に染まりそうな、パーマネントグリーンのシャワーを浴びながら道なりに上がっていくと、尾根に出た八合目で先ほどの分岐から真っ直ぐ伸びて来た道と合流します。

しばらく尾根を歩くと、九合目から頂上まではササ原の中に付けられた丸太の階段の道を行きます。延々と続く丸太には、この整備に寄付をされたのか或いは実際に整備に関わったのか、1段毎に岡山市の何とかさん、広島市の何とかさんと言ったように、住所と氏名が書かれています。自分の名前が書かれた階段を歩くのも楽しいかもしれませんね。

櫃ガ山階段を上りきると、14:40 お疲れ様でした、櫃ガ山(954m)頂上に到着です。山頂からはまだ雪が残る大山、明日歩く蒜山三山を初め、岡山・鳥取県境を連なる山々がグルリと一望に見渡せます。時間も丁度コーヒータイム。お湯を沸かしてインスタントですが熱いコーヒーに、京都の和菓子やさんの上品なお菓子が、これまた疲れた身体にイイんですね〜。しばしコーヒー片手に絶景を楽しみます。

後は下山して、温泉が待つばかり。1990年に開発されたという新ルートを通って一気に下山しましょう。15:00 素晴らしい眺めに名残を惜しみつつ、出発です。ロープのある急坂を下りて行くと段々と沢の音が聞こえてきます。30分程下りて小さな沢を渡る所で、ちょっと休憩。しばらく歩くと苔のついたものから、そんなに古そうでない石垣が片側に、そして沢側に古い土蔵が見えて来ます。大庭皿の廃村跡です。石垣の上に付けられた小道を見ても、廃村になったのはそれ程昔ではなさそうですね。

それにしても、消えてしまった今では、こんな不便な山奥に一つの村があったなんて信じられませんが、人が暮らしていた時は物売りの人たちも行き来して、生活感溢れる日常の風景が当たり前の様にあったのでしょう。転がっている錆びついた鍋・釜が、伸び放題に成長している樹々より、時の流れの早さを感じさせてくれるようです。

16:10 竜頭ノ滝に寄ってみましょう。東屋から滝の音がする奥の方へ行くと、岩の間からドウドウと水が落ちています。水量もかなりあり近くから見ると、う〜ん、なかなかの迫力。

バスの待つ国道は滝から10分程。乗り込んだら後は今日のお宿、関金温泉へ向かいます。透明なラジウム泉が溢れるお風呂でゆっくり汗を流して手足を伸ばせば、いや〜極楽極楽!お風呂の後は意外や海鮮が豊富なお夕食が待っています。明日の本番に備えお酒もちょっと控え目に、ビールと燗と地酒と・・っていつもと一緒やん!いやいや、それでも多少自重しての注文で今夜はお終い。夕食後の「今日の反省会」及び「明日の打ち合わせ」もほどほどに、消灯タイムです。明日も頑張って歩きましょう!!

「春 あをあをと あつい風呂」 (山頭火)


2日目(蒜山三山)へ
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