今年の秋の例会は、恒例になりつつある中国地方の山。どうせ行くならプラスアルファでSLと温泉もくっつけよう!となり、逆にこちらがメインとなってしまういつものパターンです。反省会での入念な打ち合わせにより、SLは乗るより見る方が迫力があり感動的・・との結論に達し、先ずはSLの出発風景を見るために、出発時間に合わせて新山口駅に集合です。
新山口に着いた時は既にSLは入線していますが、今日は幼稚園児様ご一行がご乗車とかで、満席のようです。乗車する人のみならず、大勢の人がSLをバックに写真を撮っているので、他人様を入れずに写真を撮るのがとっても難しい状況の中、寸暇を縫ってその雄姿をカメラに収めます。
いよいよ出発という時に鳴らされる汽笛は大サービスで、側に立っていると耳を覆いたくなるほどです。走り去るSLを見送ったら、我々は荷物を置きに先ずは湯田温泉へ向かいましょう。隣に座った方はいわゆる鉄道オタクの方らしく、電車の話しをしたら止まりません。この山口線は単線で、たまに一両編成の電車もあるらしいのですが、車両番号の末尾が例えば「キハ 40」のように、0で終わるのは前後に運転席があり、一両編成用に製造されているのだとか。たまたま同席した東京から来られたという方と、ふ〜ん、へぇ〜と感心するばかりです。
今日は土曜日にもかかわらず学生さんが多く、このオタクさん曰くいつにない混みかただとか。途中駅で学生さん達が降りてようやく空いたと思ったら湯田温泉に到着です。駅のロッカーに大きな荷物を入れたら、また電車に乗って本日のメインイベント、長門峡へと向かいます。50分ほどの車中でお弁当タイム。ローカル線の向かい合わせの椅子に座ってお弁当、なかなか旅情がありますねぇ。
長門峡駅は無人の小さな駅ですが、国道を挟んで直ぐの所に道の駅があり、こちらは鉄道の駅のひっそりさに比べ、そこそこ賑わっているようです。長門峡への入口も、道の駅に隣にあります。最奥の竜宮淵まで片道約5km、往復10kmの道のりです。12:30 さぁ、出発しましょう。
残念ながら紅葉にはまだ少し早いようですが、時折ナナカマドかウルシ系の真っ赤な葉が目に付きます。阿武川にそって舗装された遊歩道を歩きますが、500mおき位に名勝ポイントがあり、その案内板に距離が書かれているので、今どの辺に居るのか良く分かります。
丁度中間辺りに位置するのが、鈴ヶ茶屋。13:05 茶屋のすぐ近くの河原に下りて休憩です。この辺まで来ると、入口より少し紅葉が進んでいるようです。10分ほど休んだら更に進みましょう。その名も紅葉橋で、ちょっと色づいた渓谷の秋をバックに記念写真です。今まではあまり人とすれ違いませんでしたが、紅葉橋を過ぎると何だか人が多くなってきました。竜宮淵側から入って来たようですが、中間地点ではあまり会わなかったということは、途中で引き返す人が多いのでしょうか。確かに、片道5kmはけっこうあります。
茶店も出てきて、14:10 竜宮淵に到着です。こちらにも広い駐車場と、鮎料理の茶店やお土産屋さんが軒を並べています。そして、木造りのきれいな休憩所があり、ここに座ってしばし休憩です。来週からは先ほどの道の駅からこの竜宮淵間をシャトルバスが運行するようで、片道の歩きで済みますが、今日はまだその期間前。これから来た道をまた、延々と戻らないといけません。14:30 よっこらしょと腰を上げ、同じ道を辿ります。来る時は気が付きませんでしたが、竜宮淵の入口には、安倍晋太郎元首相の筆になる、「長門峡」の大きな碑がありました。う〜ん、さすが地元。せっかくなので、記念に撮っておきましょう。
竜宮淵からはノンストップで鈴ヶ茶屋まで戻って来ました。15:15 さっき休んだ河原の、まったく同じ場所で再び休憩です。竜宮淵側からは少し上り気味になる道ですが、行きより眺めを楽しむ事もあまりなく飛ばし気味で、15:55 道の駅側からのショートコース折り返し地点の、桜橋にもう到着です。SLが長門峡駅に到着・出発する光景を間近に見るのが次の目的ですが、その時間が16:26頃。ここでちょっと時間調整です。
16:20 長門峡駅に着いてみると、同じ事を考えているのかさっきあんなにひっそりとしていた駅周辺に、カメラや携帯を持った人がわらわらと寄って来てます。そうこうしている内に、SLが登場。小さなホームに人が溢れ、しきりにシャッターが切られます。ここで、旅行会社のツアーが乗り降りするようで、短い停車時間に乗って降りて写真を撮ってとお忙しそうです。汽笛を鳴らしてSLが駅を去っていくと、また潮が引くように人も居なくなり、静かな無人駅とホームだけが残りました。
我々が乗る湯田温泉行きの電車は、17:30発。あと小1時間ほど時間があるので、道の駅に行って時間つぶしです。初日から重たいお土産品を買うのもなんなので、今日はとりあえず見るだけ〜。駅に戻ってあらためて見ると、駅名の標識が「ちゃうもんきゃう」となっています。これもレトロちっくで良いではありませんか・・ということで、これまたバックに記念写真です。
やって来た電車は山口止まりで、一駅隣の湯田温泉に停まる次の電車はここで16分待ち。タクシーに乗った方が早いんちゃう?という訳でタクシーで本日お泊りのホテルへと向かいます。おっと、駅のロッカーに入れた荷物をお忘れなく。駅に寄って、18:30 宿泊先のホテルに到着です。お夕食の前に、先ずは一風呂。露天風呂は源泉かけ流しで、とろりとしたイイお湯です。はぁ〜、あったまるわぁ。身体が温まったら、いよいよお夕食です。
お刺し身から焼き物、煮物と色々でますが、山口と言えばフグ。てっさ、てっちりと並び最後にから揚げとフグと言えばコレというお料理が並び大満足。こうなりゃ、お酒はヒレ酒でしょう。明日は見るだけではなくSLに乗っての旅。そうそう、その前の青野山を忘れてはいけません、一応山の会ですから・・。
部屋での2次会も早々に、明日に備えてぬくぬくとした羽布団にくるまれます。
今日のお時間
長門峡・道の駅 12:30 − 13:05 鈴ヶ茶屋 13:15 − 14:10 竜宮淵 14:30 −15:15 鈴ヶ茶屋 15:20 −15:55 桜橋 −16:20 長門峡駅
今日のお風呂 湯田温泉 「ホテル松政」
泉質: 単純温泉 アルカリ単純泉
効能: 冷え性、疲労回復、リウマチ、神経症