朝起きてみると外は雨模様。天気予報では今日までもちそうだったのですが、1日ずれてしまいました。青野山へは当初予定していたコースが荒れ気味ということもあり、より整備されている笹山口から上ることにします。お宿で頼んだお弁当が、まんま行楽弁当でザックに入り切りません。やむなく縦にして入れますが、さてお昼時はどんな状態になっているやら、乞うご期待!
8:45 歩いて駅へ。9:02発の電車に乗って先ずは津和野駅に到着です。またまた駅のロッカーに余分な荷物を入れたら、タクシー3台に分乗して笹山口へ向かいましょう。運転手さんには「こんな雨の中、何しに行くの?」と言われつつ、又別のタクシーでは熊が出ると脅されながらも、10:20 登山口に到着。雨具を着たり傘を出したりと準備をして、10:30 出発です。
登山道には地元の小学生が書いた標識が100m毎に付けられています。樹林帯を通る道は雨降りにもかかわらずそれ程濡れていません。ただちょっと林を外れると、落ち葉が濡れて滑りやすいので注意しましょう。11:00 「あと500m」の標識があるところでちょっと休憩。暑い人は1枚脱いで衣服調整です。ここから丸太の階段が連続します。
けっこう急な階段ですが、「あと400m」の標識を越すと階段はなくなるものの、相変わらず傾斜はきついままです。最後に少し緩やかになったら、11:40 青野山山頂に到着です。津和野の街並みはかろうじて見下ろせますが、雨霞みで遠くは見渡せません。
本当はここでのんびり昼食タイムのはずでしたが、雨を避ける場所もないし眺めもないしで計画変更。そう言えば登山口から入って直ぐの所に、ベンチが3方を囲んだちょっとした広場がありました。樹林帯の中だし雨もそんなに当たらないでしょう。あそこでお昼を食べる事にして、ここは三角点にタッチして登頂の証拠写真を撮ったらさっさと下りてしまいます。
急坂の下りは、濡れ落ち葉に足を取られないよう慎重に歩きます。丸太階段は段差がマチマチでしかも土の部分はここの土壌なのでしょうか、ぬるぬるとした粘土質で余計に大変。12:20 「あと900m」の標識があるところで一休みです。幸い雨も止んできました。あのベンチまでもう少し・・と丁度そこに津和野駅に到着したと思われるSLの汽笛が聞こえます。山の中で遠くから聞こえる汽笛もなかなか風情があります。
12:40 木々の合間から車道も少し見えるベンチ広場(と、勝手に命名)で待望のお弁当タイムです。さぁ、縦に入れたお弁当、一体どうなってる事でしょう。期待と不安でいざふたを開けると、、いや、けっこう原型を保っているではありませんか。仕切りが細かくされているので、おかずがあまり移動しなかったようです。もう、ごはんとおかずが混ざってどんぶり状態になってるかと思ってたので、少しくらいの移動なら上出来です。13:15 食後はさっき乗ってきたタクシーに連絡してお迎えに来てもらいます。行き先は津和野温泉。これまた、道の駅に併設されている温泉です。
運転手さんに簡単に観光案内をしてもらいながら、街中を走って津和野温泉「なごみの里」に到着です。SLは津和野駅15:36発ですが、その前に津和野の街も散策したいし、あまり時間はありません。それでも40〜50分ほどかかってしまたので、またまたタクシーの出番です。観光地とはいえそんな大きな町ではない津和野、タクシー台数もそう多いワケではありません。「また、お会いしましたね」とすっかり顔馴染みになってしまった運転手さんにお任せで、津和野らしい所で停めてもらいます。
降ろされた場所は「掘割の路」と名付けられた、津和野と言えば必ず写真が出る通りの端でした。ここから駅に向かってブラブラ散策です。
掘割はいくつかの区画に分けられ、その中にかの有名な鯉が泳いでいますが、仕切られた区画内に居るので運動量が少ないせいか、はたまた観光客に無制限にエサを与えられているせいか、やけに丸々としています。名付けてメタボ鯉。思わず某メンバーの名前を呼びかけてしまいます。
お食事処で見かけるのが、「名物 うずめめし」ののぼりです。「うずめめし」ってなに?と思いながらも、ゆっくりお品書き等見る間もなく、津和野駅まで帰ってきました。さて、いよいよSL乗車です。
既に入線しているSLやまぐち号に乗り込み、とりあえず荷物を置いたら再び外に出て、写真撮影た〜いむ。昨日新山口駅で撮れなかった分を取り返すかの如く、モデルさんからカメラマンにも注文が飛びます。
我々の乗車する2号車はオリエント急行を模した内装になっていて、背もたれの部分にはステンドグラスなども配され豪華な雰囲気です。さて、いよいよ出発。あの豪快な汽笛一声でゴトンゴトンと動き出します。
改札に現れた車掌さんからは、一人一人にヘッドマークと同じデザインのピンバッジが記念に配られます。流れる車窓を見ながらの汽車の旅なら、やっぱりキューッと一杯でしょう。対面式の座席の間にある小さなテーブルの上には、ささやかな反省会の準備が整います。地元のお酒、「長門峡」も加えるとは、ニクイ心遣いです。
新山口までの約2時間。途中すれ違い待ちのため途中駅で停まったり、山口駅近くでは給水に使ってたという古いレンガの給水塔を眺めたり、反省会でふか〜く今回の旅を反省している内に、17:30 アッという間に新山口駅に到着です。新幹線は指定席の人も居れば自由席の人も居るので、ひとまずここで解散です。
今回は山より温泉とSLが主役でしたが、JRのダイヤ作成にも劣らない緻密なダイヤと、ふぐ料理も味わえた古湯の一夜で大満足の旅でした。惜しむらくは、せっかく台が置いてあったのにアルコールに走って出来なかった、温泉ピンポン。温泉といやぁ、卓球でしょうということで、次回はゼヒ!それでは、どちらさまもお疲れ様でした。
今日のお時間
笹山登山口 10:30 − 11:40 青野山 11:50 −12:40 登山口手前
今日のお風呂 津和野温泉 「なごみの里」 600円
泉質: 単純放射能冷鉱泉
効能: 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺etc