上高地は11月中旬に閉山式を行うと、GW前の開山まで全ての施設が閉まってしまいますが、立ち入り禁止ではありません。以前から冬の上高地へ行ってみたかったのですが、夏とは違い一面真っ白な上高地で吹雪かれようなものなら、たちまち道迷い遭難!になりそう・・と及び腰になっていたところ、とあるツアー会社から少人数での冬の上高地スノーシュー企画のご案内が!これに乗っかる手はない!と参加しました。(山行日:2019年1月15日)
沢渡に前泊し、明神で1泊するゆったり旅です。ガラケー撮影なので、写真は少々粗いです。なので一部ツアー会社撮影で、参加者に配布されたものも使用しています。参考までに、道中のトイレは、大正池、中ノ瀬(今回は閉鎖中でしたが)、バスターミナルの3か所です。
上高地閉山期間は原則宿泊営業はないのですが、今回の宿は冬山の遭難対策の一環として、穂高で遭難事故があった際救助活動の拠点となるべく、冬季もご夫婦で常駐しているとの事。あくまで冬山の安全面からの営業なので、大々的に営業中と宣伝はしないそうです。
お食事も出ますが、素泊まりで同じ食堂の端で自炊しているお客さんもいました。水も電気も止まっているので、夕方からの灯りはランプと各自のヘッドライトだけになります。
暖房ももちろんありません。食堂は薪ストーブでポカポカしてますが、部屋や通路はガチで寒いです。寝る前に昔懐かし、豆炭アンカが渡されますが、これを布団の足元にに入れておけば朝までぬくぬくと眠れます。因みに部屋には同じく豆炭アンカのコタツとカセットボンベを使った小さなストーブがありますが、あまり戦力にならない感じ。
トイレも当然水は流れません。バケツの水もありません。水は凍結するからだそうで、トイレにはベットポトルに入った不凍液を使用後流します。
不便と言えば不便ですが、その分ほのかなランプの灯りや豆炭アンカの温もりが身に沁みます。更に静寂な雪景色が素晴らしい。 雪一色だと道に迷いそう・・と言ったら、明神までは林道(右岸にある関係車両用の車道)沿いに高い木が並んでいるので、その木を目印に歩けば来れますよ~と、おかみさんがにこやかに教えてくれました。ん~、行けるかな。