サクラ散る 吉野山

柴橋毎年桜の開花時期を予想するのは難しいのですが、今年は4月上旬に目星をつけて吉野の桜に挑戦です。一昨年の4月にも計画していましたが、コロナのせいで中止となったため、2016年以来7年ぶりです。この時も4月9日と今回と1日違いでしたが、終わりかけとは言え満開状態。今年は先々週の五月山で既に満開だったので多少の不安はありますが、上千本ならまだ間に合うかなぁ~と淡い期待を抱いて、大和上市駅に集合です。予約していたタクシーで、河川交流センター前まで行きます。因みに本日も7年前と同じ「万葉の道」と呼ばれるコースを歩きます。

10:10 吉野川にかかる柴橋を渡って出発です。橋は工事中で全面細かい目の金網に覆われていますが、橋の中央桜木神社辺りに上流側の写真を撮れるように一部穴が開けられているという、サービスの良さです。せっかくなのでここから写真を撮ったら川沿いに車道を喜佐谷方面へと歩きます。15分ほど歩くと、桜木神社です。神社の手前にある駐車場にはきれいなトイレもありますね。7年前に神社に寄ったので、今日はこのまま更に車道を進みます。

谷沿いに畑と人家がポツポツと点在する、いかにも山奥の集落という雰囲気ですが、折しも明日に統一選挙の投票日を控えている今日、ここにまで選挙カーが入り込んで来ます。「最後のお願いに参りました!」の声が、のどかな山村に響き渡ります。10:50 地蔵堂のある「万葉の道」入口に着きました。ここでちょっと休憩です。「万葉の道」や宮滝の歴史が書かれた案内板を読み、地蔵堂に手をあわせたら出発しましょう。5分程行くと、「象の小川」の看板があります。「ぞう」ではありません、これで「きさ」と読みます。喜佐谷の「喜佐」がどうして「象」になるのか、不思議です。

万葉の道入口看板から沢沿いに山道を上がると滝が見えて来ました。高滝です。水量はそれ程多くありませんが、立派に流れ落ちています。一休みしたら杉木立の中の道を進んで行きます。20分程歩くと、如意輪寺と上千本との分岐に出ました。今日は如意輪寺にも行くのですが、先に上千本で昼食を予定しているので、ここは左の上千本方面へ。

水分神社との分岐を更に上千本へ取ると少し急な坂道になります。今までゆるやかな道だったので、なかなか足が上上千本がりません。張り切って上がって行った先頭が着いて一言、「咲いてなぁ~い!」 この坂を上がれば桜が見える・・と期待していた後続組には非情なお言葉。それでもよっこらしょと上千本に着いてみたら、あらまぁ、見事に葉桜やん。つやつやと光り輝く若葉が恨めしい・・。7年前はここで桜の下、お弁当を広げましたが、今日は下から吹き上げる風も冷たいので、もう少し先に行ってみましょう。、

大きな岩を回り込むと、以前と同じく急に人が多くなります。こちら側も風が吹き上げて来ますが、倒木が並んで椅子代わりになっているので、今日はここでお昼です。眼前に広がる中千本から下千本の山並みも、既に桜色から萌黄色に覆われています。相変わらず風が強いので今日はお湯も沸かせません。生ぬるいカップ麺をお供にお昼を食べたら、早々に出発です。

脇道この後は如意輪寺へ向かいますが、しばらくは車道を下ります。人と車が行き交う車道歩きは、それはそれで神経を使いますねぇ。途中にあるトイレは長蛇の列で、今日の人出の多さが分かります。車道から如意輪寺へ通じる道の入口は前回も迷った所です。確か右側の足元に小さく標識があったはず・・と気にしていたら、あったあった、ありました。今回は見過ごすことなく人混みの車道を離れます。

如意輪寺すぐ横の脇道なのに、さっきまでの喧騒はどこへやら、歩く人もなく静かな山道となりました。山腹を縫うように続く道はゆるやかで、谷側にはまだ少し咲いている桜もあります。ちょっとした広場にも八重でしょうか、花を残している桜があって、ここでしばらく休憩です。数人のメンバーがぜんまい探しで足元を見回しています。ぜんまいやつくしって早い者勝ちで、季節になるとアッという間に先に採られてしまうんですが、それでも今日はけっこう見つかっているようです。

13:20 ぜんまい探しをしつつ、如意輪寺へ向かいます。新緑に少しの桜色を混ぜた光が射す道をあるくこと、約20分、如意輪寺に到着です。せっかくなのでゆっくりしたい所ですが、今日はこの後、金峯山寺の蔵王堂で特別開帳されている秘仏を拝見しに行くので、先を急ぎましょう。如意輪寺を出て吉野駅方面へ下って行きます。けっこう急な階段を下りて行くと、14:10 吉野駅と金峯山寺との三叉路に出て来ました。ここから金峯山寺へは再び上りです。上りはこれが最後(多分)、頑張って歩きます。

金峯山寺何とか金峯山寺に着くと、蔵王堂の拝観券売り場の前にはけっこうな列。金剛蔵王大権現3体の特別御開帳は5月7日までなので、今の内にという拝観者が多いのでしょうね。1600円払って蔵王堂へと向かうと、入口で靴袋を配られますが、よくあるビニール袋ではなくしっかりした紺色のエコバッグ風でなんとお持ち帰りOKとな。ありがたや~。

中に入ると内陣に衝立で仕切りをして2人が座れる程度の小間が造られ、そこから大権現を間近に拝見できるようになっています。こちらも順番待ちですが、小間は3つあり、1組5分ほどで終了となるので、思ったより早く順番が回って来ました。正面から見上げる3体の蔵王大権現は不思議な青色をまとい、迫力満点です。この青の塗料はどこから来てるのでしょうか・・ パンフレットにも特に説明はなく、謎です。

本日もお帰りにはあべのの居酒屋さんが予定されており、そろそろ電車に乗る時間です。15:10 蔵王堂を出て駅まで歩き出します。下り道ではありますが、時間節約の為、や・む・な・く ロープウェイを利用します。こちらも行列ですが、何とか2台目で全員乗車できました。3分の空の旅で駅前の千本口駅に到着です。金峯山寺をスキップして先に駅に着いていたメンバーとも無事合流。名残の桜と輝く新緑の吉野山はこれでお終いです。それでは皆さま、あべのに着くまで約1時間半、車内でゆっくりお休みください。

 本日のお時間
大和上市駅 10:00 -(タクシー)-10:10 宮滝河川交流センター -10:25 桜木神社 -10:50 万葉の道入口 -11:30 高滝
-12:15 上千本 12:35 -14:00 如意輪寺 -14:30 金峯山寺 15:10 -(ロープウェイ)- 15:40 吉野駅

 本日のお風呂   なし

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