
前回に引き続き、今回も楽ちんバスハイクです。といっても今日はちょっと遠出。集合時間も早めですが、前回のような事もなく全員時間通りに集合で、最終ピックアップ地 山科駅前を8:20 出発。途中、いつもの菩提寺SAでトイレ休憩をした後関ヶ原ICで下りて一路養老公園を目指します。ICを下りると養老温泉の看板がズラリと並び、まぁ、けっこう有名なのねぇ。
桑名出身のメンバーが「あれが養老山」と教えてくれますが、た、高いぞ・・。確かに標高859m、高いです。幸いバスはぐいぐいと急勾配の道を駆け上がり、10:00 養老の滝上の駐車場に到着します。ここで標高約270m。あと600mもありますが、0から上がるよりはずっとマシです。
登山口からも急登が続くとの事なので、ウォーミングアップがてら先に養老の滝を見学しましょう。駐車場から一旦階段を下り、10:10 「日本の滝百選」に選定されている養老の滝へ。親孝行の息子がこの水を汲んで家に持って帰ると、あ〜ら、不思議、お酒になっていたという逸話にあやかり水を汲もうを思いますが、「日本の名水百選」に選定されているというその水、「菊水泉」は滝よりもっと下流に湧いていて、残念ながら汲みに行く時間がありません。
滝のしぶきだけ浴びて、「これが酒になれば・・」と思いつつ養老山への登山口を探します。園内地図には隣の堰堤沿いに登山道への近道があるように書かれていますが、堰堤の前には立ち入り禁止の札と柵が置いてあり入れません。結局下った階段をまた上がる羽目に。ほんまに良いウォーミングアップやわぁ。
10:20 駐車場に戻り仕
切り直しで登山口から養老山へ向かいます。舗装された道を旧牧場と三方山への分岐まで来たら、三方山方面への道をとります。さて、ここからガイドブックにもあった九十九折の急登が目の前に立ちはだかります。地図によれば標高500mの尾根筋まではこの急坂が続くようです。さ、頑張って歩きましょう。
先ずは養老の滝の上流を渡ります。右手に二段の堰堤がありますが、奥の小さな石積みの方は明治初年に建造された砂防用堰堤だそうな。なるほど、ここにも歴史ありです。山道に入って14:50 最初の休憩。坂の途中なのにこれはまた、お珍しい。ザックを降ろしてのんびり水分を摂っていたら、「なんや痒いな〜」と何気なく背中を掻いたリーダーの指先に、ヒルが!
きゃ〜、ヒル、ヒルゥ〜!と下に置いてたザックを慌てて持ち上げ、ひっくり返してヒルが付いてないか、背中にヒルが張り付いてないか確認したりと大騒ぎです。沢沿いでもないので安心してたのに、油断してました。こんな所はさっさと抜け出るのが一番。早々に休憩を切り上げて出発です。
尾根筋にあるというベンチを目指してせっせと歩く途中でも後ろから、「あっ、おったぁ!」の声が!ひぇ〜、どこどこ? どうやら地面でグニュグニュしているのを発見したようです。前回の青倉山でも温泉で服を脱いで初めてズボンや靴下の中に侵入されているのを発見したメンバーが数名居ました。みなさん、密かに連れて歩かんといてや〜。
11:10
尾根に出て来ました。ここまで来れば道も乾いて、ヒルも棲みついてない模様です。それでも用心してベンチの上にザックを置いて休憩します。ヒルはタバコの臭いが嫌いとかで、いつもは遠慮してはじっこで一服しているリーダー達も、今回はど真ん中で堂々と紫煙をくゆらして頂きましょう。尾根を吹きぬける風が、汗に濡れた肌をす〜っと冷やしてくれます。
今までの急登と違って、ここからは快適な尾根歩き・・と言いたい所ですがここはまだ標高500m。あと300m稼がないといけません。なだらかな坂道は丸太の階段で整備され、この階段が延々と山頂まで続きます。11:40 岩陰でちょっと休憩。いつもの様に後ほんの少しで三方山への分岐に出ます。ここから三方山山頂まで1分!最後の坂を上がると目の前がパーッと開け、12:00 濃尾平野を一望に見下ろす眺めの良い山頂に到着で
す。
広大な平野を横切る3本の川。手前から揖斐川、長良川、木曽川と、再び登場、桑名出身メンバーに教えてもらいます。なるほど〜、木曽川まで見えるんですねぇ。
そろそろお昼時ですが目的の養老山はまだまだ先。写真を撮ったら出発です。笹が原の分岐で左手の小倉山へ。文字通り笹の茂る道を相変わらずの丸太階段を辿り歩く事10分で、12:20 小倉山に到着です。
山頂が長細い小倉山には奥の方まで、東屋やテーブル・椅子が点在していて昼食にはうってつけです。しか〜し、養老山へ行くまではお弁当はまだですよ。
ここで留守番をしているというメンバーに荷物番をお願いして、空きっ腹を抱えながら養老山へ向かいます。なぜか道は下る下る・・。下っては上がりを2回ほど繰り返し、林道と合流した地点に、養老山まで5分の標識が立っています。やれやれ後5分か・・と歩きますがなかなか山頂に出ません。5分以上歩いたんやないかぁ〜と思った所で、又もや標識です。「山頂まで3分」 という事は、さっきの標識から2分?? ほんまかいな。やけに長い2分やなぁ〜。 後3分の方はまっ、こんなもんでしょという感じで、12:50 待望の養老山に到着です。
樹木に囲まれ、三方山ほどの展望もなく、こう言ってはなんですがどーってことない山頂です。(^_^;) お腹も相当空いてきました。小倉山に戻って早くお昼にしましょう。来た道を戻って13:10 小倉山に帰着。さぁ、ランチタイムです。
風が吹き抜けるあずま屋で椅子に座ってゆっくりお昼ご飯・・をしたい所ですが、出だしの滝から登山道へのショートカットが見つからず、駐車場回りをした分時間がちょっと押しています。今日は帰りに醒井の梅花藻を見に行く予定なので、あまり遅くならない内に下山しましょう。そうこうしている内に次のグループがあずま屋を狙いにやって来ました。「どうぞごゆっくり〜」たってアータ、そう周囲にぐるりと立って待たれたら、そうゆっくりもしてられません。13:50 追い立てられるように小倉山を後にして、元来た道を下りて行きます。
ベンチのあった尾根の休憩所まで一気に下りて、14:20 ここで一息つきます。早いねぇ。そしてこの先はあの恐怖のヒル街道に突入です。ここも逃げるように通り抜け、14:50 歴史ある堰堤の河原で休憩です。ここまでくれば駐車場はもう直
ぐ。15:20 予定より約1時間遅れでバスに乗り込みます。醒井へ行く前に、先ずは一風呂。せっかく養老温泉に来たのですから、どんなに急いでもこれだけは外せません。近くのお手頃な立ち寄り湯で汗を流したら、一路醒井へ向かいます。
17:00 中山道61番目の宿場町、醒井に到着。宿場町の雰囲気を残す街並みは、醒井七湧水からあふれ出る清水が街道沿いに流れ込み、とても涼やかです。そして、透き通るようなこの地蔵川に、ゆらゆらと身を任せるのが梅花藻(バイカモ)と、トゲウオ科の淡水魚、ハリヨです。
川にかかる小さな石橋や、川面まで降りられる石段に座って覗くと、緑の藻の上に小さな白い梅の花が星のように散らばっているのが見えます。下の藻が揺れるのと微妙に時間差をつ
けて揺れているのが可愛らしい。そして、滅多に見られないハリヨも梅花藻の間に隠れるように泳いでいました。寄り道してよかったぁ〜!
最初は、時間も遅れてることだし梅花藻はもうええんちゃう〜?なんていう意見もありましたが、今はみなさん、すっかりこの街並みがお気に召したご様子。湧水の一つ、「居醒の清水」も味わって十分醒井を堪能したら、帰路につきます。
お急ぎの方を米原で下ろして名神に入りますが、な、な、なんと事故渋滞で京都から先ノロノロ運転。それでも何とか予定より少し遅れる程度で無事戻って参りました。
こうして、滝に眺望に温泉に湧水に梅花藻と、チョー盛りだくさんの欲張りな1日が暮れてゆきます。えらいお得やったわぁ〜。
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今日のお時間
10:00 駐車場 −10:10 養老の滝 −10:20 登山口 −(休憩3回)−12:00 三方山 −12:20 小倉山 −12:50 養老山 −13:10 小倉山 13:50 −14:00 笹が原分岐 −(休憩2回)−15:10 登山口
今日のお風呂 グリーンハイツ養老 500円
泉質: 弱アルカリ性低張性低温泉
効能: 神経痛、筋肉痛、関節痛、うちみ、くじき、慢性消化器病 etc