原生林を歩く
夜叉ヶ池山

駐車場のカツラの木本日は示し合わせたように男性陣が欠席で、リーダーを除けば男性僅か2名の参加です。お1人は現地合流なので、もう1人の勇気ある男性メンバーが狭いバスの中、女性陣に混ざって窮屈そうに座られています。その代わりリハビリ登山の大リーダーが久々登場で、お休みの男性4人分のパワーを担って頂きましょう。

いつものように7:30 茨木を出たバスは名神・北陸道を通って8:30 菩提寺SAでトイレ休憩した後、9:50今庄ICで降りて登山口へと向います。今庄町に近くなると「夜叉ヶ池」の看板がチラホラと現れ、広野ダムの横を通って10:20 夜叉ヶ池登山口の駐車場に到着です。駐車場脇には大きなカツラの木が聳え立ち、その下にきれいなトイレ小屋も設置されています。

既に何台夜叉ヶ滝もの車が駐車していて、だいぶ人が入っているようです。ここで現地集合のメンバーとも無事合流。身支度を整えたら10:30 小さな木橋を渡って登山道へと入りましょう。入り口には「クマ、出没」の看板が! 最後尾のメンバーが買ったばかりのクマ鈴を付けて、リンリンと鳴らしながら歩きます。今年の阪神間は記録的に上陸した台風の塩害で、紅葉にならないまま茶色に枯れてしまう木々が多いですが、このあたりは塩害の被害は少ないようで、しばらくは沢の音をBGMに、眼の醒めるような紅葉を楽しむ道が続きます。

沢の音が大きくなり流れがすぐ真下になって来たら、左手にあまり落差のない滝が現れます。「夜叉ヶ滝」という響きから1本の大きな瀑布を想像していたので、最初は「これは違うやろ〜」と言いながら見ていたのですが、歩くに連れおくに小さな落差の流れが数段続いて、この滝に連なるのを見て、これが正真正銘、「夜叉ヶ滝」と納得。

熊の腰掛け上部が平になった岩が流れの中にポツンポツンとあり、メンバーの一人がこういう岩を「熊の腰掛け」と呼ぶのだと教えてくれます。なんでも魚を取った熊がここに座ってお食事をするのだとか・・。う〜ん、その姿を想像するとなんかほのぼのとしてしまいますね〜。実際にお遭いしたくはないですが。

滝を過ぎて足下は落ち葉の道、視界には山肌に光り輝く紅葉・黄葉が一杯に広がります。この辺りが丁度見頃の様です。

遊歩道のような道を進むと、まずは短い丸太橋を渡り、その後ちょっと段差があるいかにも『丸太橋でござ〜い』という橋をバランスを取りながら渡ると、11:00 右手にトチの大木が2本見えてきます。

丸太橋このトチの木は日本の巨木100選に指定された「岩谷のトチ」で、樹齢300年はあるとか。「順路」という標識があり、木の傍まで上がれる道がついていますが、今日はこのまま先に進みましょう。

ところで、案内には丸太橋は2箇所とありますが、滝を過ぎた所で山肌を伝ってくる小さな流れを渡るように、よく見ると短いですがれっきとした丸太橋が架かっています。是非ともお仲間に入れてあげたいですね。最後の丸太橋の脇には、「夜叉が池まで2K」という標識が立っています。ここから先は急登が続くということで、リハビリ登山の大リーダーとはここでお別れです。

11:15 ほんとにいきなり急坂が続く中、「池まで1.5K」の標識の所でちょ夜叉が池っと休憩です。周囲はブナやミズナラ・トチといった広葉樹の森が広がりますが、標高が上がるに連れ、紅葉は少しずつ終わっているようです。

11:40 「池まで1K」の標識を通過。木の根っこだらけの急坂を「池まで500m」を過ぎれば楽になるという情報を信じてエンエンと歩きますが、「池まで500m」を過ぎても全然楽にならないやん!ちょっと離れた後続を待つという休憩とも云えない立ち止まりを何回か繰り返します。「池まで200m」を過ぎた辺りからようやく平らな道になってきます。12:30 山つつじでしょうか、葉を落とした潅木の中を抜けると、夜叉が池が静かに目の前に広がります。

お久し振りの夜叉ヶ池に出てきてビックリ!なんと夜叉ヶ池山と夜叉ヶ池山への急登三周岳をつなぐ稜線に向って、祠前から木道が伸びているではありませんか!以前は覆いかぶさるような潅木の枝を払いながら池の縁を歩いたのですが、池とそこに生息するヤシャゲンゴロウの保護のためでしょうか、環境保全にずいぶんと力を入れているようです。池の周囲でコンロを使用するのも禁止。パトロールの方が居てコンロを使うと注意されます・・って、実は我々も注意されてしまいました。

丁度お昼時とあって、池の周りは大勢の人がお弁当を広げています。ここは先に夜叉ヶ池山に登ってしまいましょう。新しい木道を渡って稜線に出たら右手の道を上がりますが、これからが本日のハイライト!岩がゴツゴツ、片側は藪、片側はスッパリ切れ落ちている急登を、這いつくばるようによじ登り、ようやく岩が終わったと思ったら頭まで隠れるくらいの笹コギが待っています。時間にしてみればわずか15分程ですが、思いっきり山三周岳への稜線登りの醍醐味を味わえます。

さっきまで居た池が、そして前回の経験者に「すごいで〜」と聞かされて下で自主待機しているメンバーの姿がみるみる小さくなる、この高度感が何とも云えませんね〜。お腹が空いているのもついつい忘れてしまいます12:45 夜叉ヶ池山頂上に、多分到着・・というのも標識がない!その辺の石に誰かがマジックで書いてあるのが転がっていると言う話しもありましたが、そんな石も見当たりません。笹が一部刈り取られている部分があり、恐らくここが頂上と踏んで記念写真です。

そして問題は下り。あの道を下るのは上りより大仕事。待機されているメンバーにザックを預けてきて良かった〜と、しみじみ感じながら、滑りやすい岩稜の道を慎重に下ります。

13:10 池夜叉ヶ池に戻って遅い昼食です。そんな訳で(コンロ使用禁止)でお湯が沸かせないので、今日のカップラーメンはちょっと堅め。パトロールのおじさんに「スープは全部飲んでくださいね」と念を押された所を見ると、どうもコンロ使用禁止は、火を使うこと自体より、調理することで出る残り汁やら洗い水を出さない様にするのが目的のようです。

食後は透明な池でスイスイ泳ぐヤシャゲンコロウの見学会です。福井県の県絶滅危惧I類、環境省でも絶滅危惧I類に指定され、天敵はイモリと説明板にありましたがそのイモリも同じ池の中に・・。これじゃヤシャゲンゴロウに不利やん・・と思われますが、狙われるのは幼虫の時期でその頃は他にもオタマジャクシなどが大量に発生し、ヤシャゲンゴロウのみが餌の対象になることはないそうな。自然は上手く出来ているもんですな〜。

感心したら、13:50 さっ、帰りましょう。下山したら今日は(も?)温泉が待っています。1時間程であのトチの巨木を通過。午後になると又違った方向から光が射し、上りでは気付かなかった色に彩られた紅葉・黄葉に名残を惜しみながら、15:10 登山口の駐車場に到着です。

あと1週遅かったら紅葉も終わり・・という時期にギリギリ間に合って、なんとか照る山紅葉が楽しめた秋の1日でした。

 今日のお時間
登山口 10:30 −11:00 トチの巨木−(休憩1回)−12:30 夜叉ヶ池 −12:45 夜叉ヶ池山
-13:10 夜叉ヶ池 13:40 −(休憩1回)−14:50 トチの巨木 −15:10 登山口

 今日の温泉  今庄365温泉 「やすらぎ」 (500円)
                 泉質: アルカリ性単純硫黄温泉
                 効能: 慢性婦人病、神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩
                 ※飲用: 便秘、糖尿病、通風に適応



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