橿原神宮初詣と
大和三山

新年第1回の例会は毎回、由緒ある神社をコースに入れて、安全登山を祈願します。今年は橿原神宮へお参りということで、近鉄の橿原神宮前駅で集合。近鉄線は経路が複雑で、19名の参加者は様々なルートで橿原入りです。駅前で新年のご挨拶をしてから、予定より少し遅れて橿原神宮に向かいます。

神宮本殿より畝傍山朝の境内はまだ訪れる人もなく清々しい雰囲気で、綺麗に箒目を入れられた玉砂利は、山靴で踏みしめるのが申し訳ない位です。華やかに朱塗りされたり、或いは素っ気無いコンクリート製の鳥居が多い中、木地をそのまま使用した鳥居をくぐって本殿へと向かうと、本日最初の山、畝傍山が見えてきます。登山口はこの裏にあるのですが、あとで安全祈願もすることですし、ここはお参りもせず本殿の前を通り過ぎます。

途中、スタートが少し遅れたため、9:30に予定していた安全祈願を10分程ずらしてもらうようお願いして、登山口より畝傍山に入ります。なだらかで歩き易い登山道(ガイドマップによるとその名も「楽々坂」)ですが、その為に久しぶりのメンバーとおしゃべりしながら歩いている内に、気が付けばもう9時を回っています。畝傍山登山道縦に長くバラケテしまった最後尾が山頂に着く頃は既に、9時20分。山頂に着いた先頭から順番に、タッチで折り返して下山です。

足早に、、というより殆ど山岳マラソン状態で、楽々坂を駈け下ります。恐らく9:30からの回が終わったお知らせでしょうか、神殿からドーン、ドーンと言う太鼓の音が聞こえ、「次のグループはどうした!」と怒られないよう、先発メンバーにはダッシュ?で向かってもらいます。全員が降りて来たのが大体9:35ですから、20分ほどで駆け下りて何とかセーフ。登山計画は余裕を持って、綿密に立てましょう。本年最初の教訓です。えっ?それよりおしゃべりせずサッサと歩けですって?・・・は〜い、本年二つ畝傍山山頂目の教訓です。そんな訳で、山頂での写真も何やら慌ただしそうです。


安全祈願は厳かに執り行われ、本日お休みのメンバーの分もきっちりお参りして来ましたので、いつ復帰しても大丈夫。干支盃とわらじの付いた健脚お守りを頂いて無事お祓いも終了、本殿前で今年最初の記念写真です。奥の本殿の軒に下げられている吊り灯篭は何と、リーダーの会社で製作されたものとか。本殿には柵があって近づけませんが、サンプル橿原神宮のように一つだけ手前に下げられているものを見ながら、しばし商品説明を伺い、フムフム、な〜るほどと感心した所で、次の天香具山へ向かいます。

近鉄線、国道169号線を渡って、田園地帯や住宅街を抜け車道を歩きますが、途中本薬師寺跡をちょっと覗いてみましょう。いわゆるあの薬師寺の前身ですが、天武天皇が皇后の病治癒を願って建立したそうで、いにしえのご主人方は奥様思いだったんですね。金堂の大きな礎石を見てもさぞかし立派な建造物だったのが分かります。

天岩戸神社元の道に戻り、天香具山への道標に従って行くと、今にも崩れ落ちそうな古い土壁が残る集落の奥に、天岩戸神社が見えてきます。あの天照大神が隠れた岩穴がご神体だそうで、この階段辺りで天宇受売命(あめのうずめのみこと)が舞を舞ったのでしょうか。

香具山は、152Mですが畝傍山の緩やかな山道に比べ、結構急な坂が続きます。その分、時間を稼ぐ事が出来、11:20 山頂到着です。着いた途端、リーダーより本年初のありがた〜い一言、「ハイ、あと5分でご祈祷で〜す!」 又、走れっちゅうんかい!

香具山から畝傍を望む木々の間から先ほど上った畝傍山が、そして遠くにはうっすらと金剛山の姿も望めます。10分ほどすると反対側から20名ほどのグループが上がって来たので、こちらも次の藤原宮跡に向けて出発します、モチロン、歩いて

畑を過ぎたり、どっしりと瓦を乗せた、かつてはさぞかし大きな一族だったのだろうと思わせる、お蔵付きの家並みを歩くこと30分、藤原宮跡に到着です。ここは持統・文武・元明天皇の3代、16年間都があった場所で大極殿跡の一段高い場所に上がると、なるほど、畝傍、香久山、耳成の大和三山に囲まれた真中である事が良く分かります。

1辺1kmの正方形で、甲子藤原宮跡園球場の25倍もある藤原宮は、今は見渡す限りの草原ですが、3代の内2人が女帝の都、栄えてた頃はきっと華やかな街並みだったのでしょう。現代の藤原宮は父子で凧揚げをしてたり、ラジコンを飛ばしてたり、犬の散歩をしてたりと、穏やかで平和な風景が広がります。

さて、12:00になった事ですし、昼食を予約している料亭からのお迎えを待ってお食事に行きましょう。迎えに来たのは最近流行りのレトロ調バス。お店のある今井町は17世紀から19世紀にかけての街並みが残っている、重要伝統的建造物群保存地区(あ〜、長い)にあり、食事後の散策が楽しみです。

創作料理の数々を堪能し、今後の山行きの打ち合わせを兼ねた新年会を終えて、街に出ます。保存地区は約600mx300mの長方形で、電線を地下に埋めた通りに、黒い瓦と白壁の家々が並んでいるのを見ると、確かに17世紀そのままの街並みです、実際に見た事はないけど。

今井町本町通り新年会でしこたま仕込んだアルコールの所為か、最初は散策に乗り気でなかったメンバーも、とある家屋の下に杉玉を発見するとがぜん、元気になります。歴代の首相直筆の色紙が飾られるこの蔵元の銘柄は、その名も「出世男」。一筆書きたくもなるってもんです。

重要文化財指定建造物できれいに保存された家もあれば、白壁は剥がれ落ち、窓は破れ、瓦も崩れているような空家もありますが、それはそれで全てが綺麗に並んでいるテーマパークと違う、生活感のある街並みになっています。

お酒より建物と先に行ってしまったグループと、別の通りで合流。とりあえず近鉄八木西口駅へ向かいます。隣の大和八木駅に着いたのが3:30近く。ここで耳成山へ行く組と電車に乗ってなんばでの2次会へ行く組に分かれて、本日の山行きは解散です。

今年も福をたくさん呼んで、楽しく山を歩きましょう!





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