一目?万本
大和葛城山

先週の日曜日、主だった新聞に「満開のツツジ」の写真が紹介された葛城山。1週遅れな上に昨日の大雨で、一目百万本にまだ間に合うか、ちょっと心配です。近鉄富田林駅には、同じく水越峠行きバス待ちの登山者が次々と集まって来ます。トイレに行っている間にバスが着き、乗り込んでみるとザックで席取りをしているオジさんの一団が。やはりお仲間がトイレかな〜と見ていると、どうも電車待ちのご様子。トイレならまだ許すけど電車待ちはないやろ〜。こちらは先に来てたけど、トイレへ行けばちゃんと順番を後に回しているのに。

そうかと思うと、金剛山行きのバスにお仲間と自分のザックを置いたまま、のんきにジュースを買っていたらバスが出杉の美林帯発。慌てて後を追っかけるオバさまと、バスの中で慌てふためくお仲間たち。登山口最寄駅の朝は、様々な光景が楽しめます。

終点の水越峠一つ手前の「葛城登山口」で降りたのは、我々ともう1グループのみ。バス停後ろの車道脇で身支度を整えたら、10:25 出発です。ドコモの大きなアンテナを目印に民家の間をぬって上がります。左手にアンテナが見えたら、10:36 トトロが「葛城山登山口」と案内する小さな標識から左の道を辿りましょう。よく手入れされた杉の植林帯の中を歩きます。

放置されている植林帯は陽の光も射さず、薄暗くて足元もジメジメしていますが、ここは枝打ちもされていて、木漏れ日が降り注ぎ道幅もあってとても気持ち良い道になっています。

水場と中間点気持ちは良いけれど、坂はキツイ。けっこう急で10:50 とりあえず休憩です。もう少し上がれば水場らしいですが、相変わらず辛抱が足りんねぇ。まぁ、時間はたっぷりあるのでのんびり行きましょう。丸太の階段の道を上がって行くと、葛城金剛山系唯一というウワサのクサリ場に出てきました。ほほ〜、確かに立派なクサリが設置されています。それじゃ、慎重に上がり・・あ、あれ?もうお終い? これならなくても・・、イヤイヤ、一応一枚岩だし昨日のような雨が降れば滑りやすいだろうし、せっかくあるのだから利用させてもらいましょう。思わず笑っちゃうクサリ場です。

クサリ場を越えて水場を通過。ちょっとお味見してみましょう。ふ〜、クセのない素直なお味。11:26 登山口からも山頂からも1.7Kmの中間点に到着です。ベンチは先行されてたグループが休憩中なので、そのちょっと先でこちらも一息入れましょう。爽やかな風が吹いて、汗がス〜っと引いて行きます。

谷の道地図を見るとここまでは等高線もかなり間隔が狭いですが、この先は広めになっていて少しは楽に歩けそうです。崩れた丸太階段の道は少々歩き難いですが、時折涼しい風に吹かれながら、相変わらずの緑の中緩やかに上がって行きます。

最後に北八ヶ岳を彷彿とさせる緑の谷を登って、12:10 葛城高原キャンプ場を一周する道との合流地点で休憩です。山頂までもうすぐやんか・・と言いたいところですが、ここで休むのが「やまゆ会」の「やまゆ会」たる所以。気持ちイイ風が吹き渡り、日陰もあるし、ここで休まずしてどこで休む!? 何やらガス台だの冷蔵庫だの椅子だのテーブルだのが乱雑に転がっているテント小屋があり、夏はキャンパー向けに屋台でも出るのかしらん??

tsutsujiキャンプ場から先は、ロープウェイで上がって来た家族連れの観光客も混ざり、かなり賑やかです。美味しそうなお団子が店先に並ぶ売店の前を通って、山頂へと向います。12:20 葛城山山頂に到着。前を行く赤ちゃん連れの奥さんが一言、「ツツジはどこにあるん?」 確かに山頂付近のツツジは見事に咲き終わり、青々とした葉っぱのみとなっています。とりあえず記念写真を撮ったらツツジ園の方へ移動しましょう。

ツツジ園には更に人が多く、お昼時で座る場所を見つけるのもままなりませんが、丁度ベンチが一つ空いたので、先ずは場所を確保してツツジ鑑賞です。う〜ん、やっぱり一目百万本はムリやったわぁ。昨日の大雨でだいぶ花が落ちてしまったんやろか・・。それでも一目50万本くらいだって充分見応えはあります。

深谷道風が強いので足元でお湯を沸かしてお昼にしましょう。本日のワインのアテは、お手製にんにく入りアッサリきゅうり漬け。シャクシャクした歯ごたえやにんにくの風味と赤ワインは、絶妙な組合せです。ツツジと人に囲まれた昼食を終えたら、13:25 前回も歩いた深谷道を通って下りましょう。

前回はロープウェイ乗り場の方から下りましたが、今回はダイトレを一旦水越峠方面へ行ってすぐ左手にある道から下ります。さっきまでの人の喧騒がウソのように、静かで明るい新緑の道です。

13:55 ロープウェイ乗り場から下りてくる道との合流地点で、ちょっと休憩。緑あり、せせらぎありの原生林の道は、とても快適です。前回は通らなかった道ですが、こちらの方が皆さんの評価は合流地点で休憩が高いようです。今日は御所駅近くの銭湯に行く予定ですが、あまり早く下りてもまだ開いてません。おまけに、大阪での反省会の時間も考慮に入れ、休憩で調整しながらの下りです。14:05、14:32と、あのリーダーからは考えられないような、こまめな休憩。せっかくですから何度でもお休みさせて頂きまひょ。

道は自然林から真っ直ぐ伸びる杉の植林帯になって来ました。足元も鞍馬の根っ子道のようです。その内、丸太の階段になりますが、この階段の段差がまた半端じゃない。大人でも大変なのに下から小さなお子様たちが上がってきます。彼女から見れば身長の半分くらいの段差を登ってるわけで、それでも「大変ね」と声をかけると、「大変じゃないもん!」と元気なお返事。ほ〜んと、若いってイイワネ〜。

根っこ道?二の滝(行者滝)を過ぎて、15:00 櫛羅(クジラ)滝に到着。ここで写真を撮ったり、縁起を読んだりとまたまた時間調整をして、15:10 葛城ロープウェイ前に下りてきました。と、折りしも「御所行きバス、発車しま〜す」の声が聞こえ、そのまま小走りにバスへ直行です。まぁ、良いタイミングだこと。

御所駅に着いたら銭湯探しです。今日はお休みの世話役さんが、事前に探しておいてくれた銭湯を目指して歩きます。こっちかな、あっちかなと商店街を歩いてようやく見つけた「宝湯」さん。まだ戸が閉まっています、、あら〜、残念!と思ったその時、カチっとカギを開ける音が・・。ガラガラと扉が開いて、何と一番湯をゲット!多分、一番湯を目指してやって来た常連さんが、脱衣所に見なれぬ登山者が居てビックリしたことでしょう。今回の一番の成果は、ツツジでも新緑でもなく、もしかして「宝湯」の一番湯かも!?

 本日のお時間
葛城登山口 10:25−(休憩3回)−12:20 葛城山山頂 13:25−(休憩2回)−15:00 櫛羅滝 −15:10 葛城ロープウェイ前

 本日のお風呂        銭湯 「宝湯」  370円
        泉質: H2O
        効能: 一番湯は気持ちイイ


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