バスで行く 若杉原生林

バス以前はマイクロバスをチャーターして、公共交通機関では行きにくい山へ行ってましたが、メンバーも減って1人当たりの料金負担が大きくなったこともあり、2014年を最後にバスハイクは途絶えていました。が、幸か不幸かコロナ禍で例会中止が相次いだた為、会費からの諸々の出費がなくなり、けっこう小金持ちの状況となっております。

そこで、人数が減った分を会費で補填して、バスハイクを再開しようとなった次第。かつて利用していたバス会社の内1社は今は大型の観光バスしか扱ってないようなので、もう1社に連絡をとってみると13人乗り程度の小型バスをまだ扱っていると分かり、こちらにお願いする事にします。行き先はバスハイクの定番、若杉原生林です。いつ行っても評判の良い若杉原生林は、5年前に泊まりで行って以来ですね。新緑の時期の若杉原生林、楽しみです。

入口バス会社の担当者さん、「原生林」と聞いてどれだけ山奥に行くのか??と恐れをなしていましたが、いわゆる森林公園のような所という説明で安心された模様。場所や駐車スペース等の詳細を確認して、大阪駅前 8時出発と決まります。かつて様々なバスツアーの集合場所だった中央郵便局前は、建物こそKITTEとお洒落なビルに建て替わりましたが、相変わらず集合場所として大小のバスが横付けされています。見覚えのある深緑色のバスに乗り込み、8:00 10年ぶりのバスハイクに出発です。

第一分岐心配していた渋滞もなく、バスは順調に中国道を西へと走ります。途中2回ほどトイレ休憩を挟んで10:15 若杉原生林駐車場に到着です。相変わらず暗いトイレ(スイッチがどこかにあるのかも知れませんが、毎回見つけられません)に行って準備を済ませたら、10:30 出発です。

お馴染みの休憩舎を通り過ぎ、「森林浴の森 日本百選」の大きな看板を横目に坂道を上がって行きます。お目当ての新緑を満喫しながら歩くこと20分、第一分岐に着きました。植生や虫について丁寧に書かれた説明を読みつつちょっと休憩。では、先に進みましょう。

若杉峠沢音を聞きながら気持ち良い道を上がって行くと、15分ほどで第二分岐です。ここでは森林の保水機能についての解説が書いてありますね。この先ちょっときつくなった道を上がると、11:30 岡山県と鳥取県との県境 若杉峠に到着です。

岡山が美作と呼ばれていた頃、因幡だった鳥取とを結ぶ一番の近道が、この若杉峠越えだったそうな。かつて商人や武士達が往来したこの峠、今は中国5県を一周する中国自然歩道が通り、峠越えの道はなくなりましたが昔と同じく岡山から鳥取側へ抜けることが出来るようです。峠から数歩の所に展望休憩舎があるので、ここでお昼にしましょう。

中国自然歩道東屋から晴れてれば氷ノ山が見えるそうですが、今日はちょっと隠れてますねぇ。お昼時ですが誰も来ないので、貸し切り状態でゆっくりお昼を頂きます。12:30 では出発します。

ここからは中国自然歩道と原生林周遊路が合流するので、第三分岐まで中国自然歩道を歩きます。かつて何回か歩いてたはずなのに、峠から後は下りだけと思ってたら、けっこうアップダウンがあり、えぇ~、こんなんやったかなぁ・・と言いつつよっこらしょと階段状の道を上がります。

第三分岐周囲のブナをはじめとした広葉樹の新緑と、木洩れ陽が降り注ぐ道は、この季節ならではの風景です。コレよ、コレ。これが我が会で若杉原生林が人気の所以です。今しか見れないこの景色を満喫しましょう。途中、ちょっと休憩を入れて13:15 第三分岐に到着です。ここで中国自然歩道とはお別れ。道標も手前に原生林周遊路、奥に中国自然歩道と分かれますね。周遊路の方はこの先に確か休憩舎があったはずなので、先ずはそこを目指します。

源流この辺り、案内図にも「大木群生エリア」と書かれていますが、確かに大木のおテンコ盛り。すご~い!と枝先ばかり見上げていると足元が危ないので、気を付けましょう。30分ほどで目的の東屋に着きました。このまま駐車場に一気に行ってしまうのももったいないので、しばし休憩です。近くの解説板を見たりしながら10分ほど休んで出発です。

しばらく歩くと沢筋に出て来ます。岡山県の三大河川の内の一つ、吉井川の支流である吉野川の源流になるのだとか。本当に細いチョロチョロとした流れですが、これが流れに流れて大河となっていくのですね。生まれたての大河は、透き通ったきれいな細い流れです。14:10 第一分岐に着いて、これで原生林1周が終了です。後は来た道を戻って、14:35 駐車場に到着です。もう少しゆっくりしても良いのですが、帰りに道の駅でのお買い物を予定しているので、名残惜しいですがここで原生林はお終いです。

いつ来ても気持ちの良い安定の若杉原生林。また季節を変えて訪れましょう。因みにここでは若杉「原生林」と呼んでいますが、地元の観光課の資料では若杉「天然林」となっています。また、便宜上周遊路と書いてますが、正式には「若杉自然研究路」と呼ぶようです。

それにしても、バスハイクはやっぱり楽ちんですね。これからもちょいちょい利用いたしましょう!

 本日のお時間
駐車場 10:30 -10:50 第一分岐 -11:10 第二分岐 -11:30 若杉峠 12:30 -13:15 第三分岐 -14:10 第一分岐 -14:35 駐車場

 本日の反省会   車中

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