春の特別例会は、以前より人気の若杉原生林です。人気の割にはここの所ちょっとご無沙汰でしたので、新緑の森歩きを楽しみに「スーパーはくと」に乗り込みます。初日は岡山県最高峰である後山へ・・・ではなく、その手前の駒の尾山に行ってみましょう。峠の登山口からは標高差300mほど、往復で2時間とウォーミングアップには最適です。
登山口まではタクシーしか足がないのですが、宿泊地のあわくら温泉にはタクシーがないので、智頭急行の乗換駅である大原からタクシーで向かいます。登山中は余分な荷物は車中に置いておけるので、身軽に歩けるわ~と気分も軽く登山口へを向かいます。
快適に飛ばしますが、所々に「林道工事中 この先通行止め」の看板が見え始めます。ちょ~っと不安ですが、今日は土曜日、林道工事は週末お休みの場合も多く、通れる事もあるので車は進みます。が、対向車が来たので念のため聞いてみると、「登山口まではいけないと思う」とのお返事。あらま。それでもしつこく先に進みますが、とうとうチェーンが張られ行き止まりになってしまいました。
さぁ、どうするべ。別の登山口があるにはあるのですが、山頂まで距離が長く時間もかかってしまいます。今日は宿泊地に戻ってゆっくり温泉三昧にするか・・と話していたら、ドライバーさんからまだお昼時過ぎですし、今日若杉原生林に行ったらどうですか?というアドバイスを頂きます。
ここまで来たら原生林までそう遠くないそうで、せっかく登山日和のお天気に温泉にもこもるのもモッタイナイ、という事で急きょ行先を若杉原生林へ変更です。12:45 懐かしの?若杉原生林に到着です。本当は明日朝来て2時頃に帰る予定でしたが、今日は時間もないので短縮コースを歩きます。
若杉原生林は基本的に3コースありますが、とりあえず若杉峠まで上がってみましょう。いくつか分岐を過ぎて 13:45 峠の展望台に到着です。しばらく休憩したら今日のところは来た道を戻ります。何回かここに来たメンバーが途中で、木が少なくなってるんちゃう?前はもっと鬱蒼としていた思うわぁと言い出し、全員でそうかなぁ、そうかなぁと周囲を見回しつつ、15:00 入口へと戻って来ました。
入口にある休憩所でお迎えのタクシーを待つ間、明日はどうするかプチ協議。結局明日もまたここに来て、別のコースを歩いてみようという事に決定します。お宿までの帰り道、棚田の畦道沿いに芝桜を植えた「おおがや芝桜公園」の鮮やかな色彩が目に入ります。ドライバーさんいわく、一度見る価値があるという事なので、ちょっと寄り道してみましょう。けっこう奥行きがあり何と1万5千本!とな。ドライバーさんが言う通り、確かに見応えがありました。
16:00 今日のお宿に着きますが、木の本数が気になっているメンバー、チェックインもそこそこに「若杉原生林、木が少なくなってません?」とすかさず確認が入ります。お宿の方いわく、本数が減ったとは聞いてないけれど、台風で倒れた木は多い・・とのお返事で、半分納得半分納得せずという感じです。夕食まで時間があるので、近くの道の駅「あわくランド」までお散歩に。明日のお弁当やお土産の目星をつけてお宿に戻ります。
温泉と豪華なお夕食を楽しんだら、明日に備えて早々とお布団に入ります。
翌日も良いお天気。お迎えのタクシーが来る前に、昨日見つけていたおこわ弁当や採りたて野菜をあわくランドで調達し、9:30 荷物をまとめてタクシーに乗り込みます。再び「おおがや芝桜公園」の前を通って、10:00 若杉原生林に到着です。
若杉峠は昨日行ったので、今日は若杉峠への道の途中から折れて入口に戻る3Kmコースを歩きます。昨日と同じ道をしばらく上がり、第1分岐点を過ぎ、10:46 第2分岐点で左へと折れます。ちょっと急な道は下って一番低い地点から登り返しますが、途中何気なく振り返ってみると、反対側の斜面一面を覆うように新緑が広がっています。
木が少なくなったとお嘆きだったメンバー、「これよ、これが見たかった」と大興奮。視線の角度もあるのでしょうが、確かに昨日のまばら感に比べると、今日はかなり鬱蒼とした印象です。しばらく登っていくと、11:30 若杉峠の展望台から続く中国自然道に合流する第3分岐点に着きました。地図を見ると、ここから入口に戻る道の途中に休憩舎があるようです。
第3分岐点から道は下り気味となり、この休憩舎に向かっているはずなのですが、なかなか着きません。思ったより時間がかかり、下りにもそろそろ飽きた頃 12:00 休憩舎に到着です。しばし休んで更に道なりに進むと、12:18 先ほど通過した第1分岐点に出てきました。あとは入口に向かって下るだけです。12:30 入口の大きな休憩所で、ようやくお昼にします。
昨日急きょ原生林歩きになったので、今日は当初の計画よりコースが短く、2時間ほど時間が余りました。計画ではお宿に戻って温泉で汗を流したり、道の駅でお買い物・・と考えていましたが、お迎えのタクシードライバーさんにうかがうと、大原は宮本武蔵生誕の地で色々と見どころもあるのだとか。それなら、物はついで、ドライバーさんとの交渉でこのまま大原観光までお付き合い頂きます!
宮本武蔵資料館や、武蔵の生家などを廻ってもらい、大原駅から1本早いスーパーはくとで帰路につきます。駒の尾山には行けませんでしたが、若杉原生林を十分楽しみ、更に行こうと思ってもなかなか行けない宮本武蔵ゆかりの場所を訪ねる事も出来た、新緑のお泊り例会でした。
原生林のお時間
1日目 入口 12:45 - 13:40 若杉峠 -13:45 展望台 14:10 -15:00 入口
2日目 入口 10:00 - 10:46 第2分岐 -11:30 第3分岐 -12:00 休憩舎 -12:18 第1分岐 -12:30 入口
お風呂 あわくら温泉 国民宿舎「あわくら荘」
泉質: 弱放射能冷鉱泉(ラジウム泉)
効能: リウマチ、神経痛、慢性消化器病、疲労回復