誰も書くと言ってくれないので、Bコースのリーダー自ら仕方なく記憶を辿ります。
今回の番外編は特別な企画。全員の憧れの山、世話役さんもそれぞれの望みを叶えるためA,B,Cの3つの選択コースが準備された。初日ミーティングで希望コースを確認。リーダーの指名、各コースでの合流地点・時刻の確認を終えてミーティングを終了。
翌朝7時、Bコース組はAコース組と一緒に山の家を出発し、3代目にリニューアルされた新型ロープウェイの「どあい口駅」に到着。ここでAコース組は巌剛新道登山口へ「やまゆ会」らしく、歩いて(当たり前)出発。我々は7:15には早々と空中散歩からスタートした。
高低差573mを一気に上り天神平駅に到着、更に続いてリフトに乗り継ぎ、7:40には高度1503m地点の天神峠に到着した。憧れの谷川岳を目指すメンバー7人でミーティング後、安全を誓って出発。早朝でもあり雲の動きも早く、全容の見えるタイミングに気を使いながら時々見える青空に期待をこめた山歩きの始まりだ。
天神峠−熊穴沢避難小屋は高低差もなく、Cコースも同じコースで、木道を主とした小さなアップダウンをパスして進む道。7人編成と言えどもリーダー先導で所々小休憩を入れながら55分で到着。Aコース組との合流は山頂「トマの耳」 11:50の設定であり、標準時間より余裕を持った行動で随所に休憩を入れるというリーダーの掛け声であったが、少ない休憩で第一ステージ通過である。
天の声: 普段は自ら休憩!の声をかけるお方なのに、リーダーになったら、休憩の要請にも「もう少し先まで」とつれないお返事。ここで教訓。『リーダー役は人格を変える』
避難小屋から山頂まで直登のようなコースが待っていた。人の行列が眺められて、ほんまに大丈夫かいな、と思いつつ小屋を出発。いきなりの急登で地形図を見れば、山頂までの高低差500mはここから始まっているのである。所々山頂を眺めては、このあたり、あのあたりで休みたいと思いつつ、厳しいコースを一歩一歩歩く。
小休憩を取りながら最初の天神ざんげ岩で大休憩。それぞれがさんげする話で盛り上がるが、その情景は見えずでほんまかいな? 本当のざんげ岩は西黒尾根ルートにあるそうで、このルートのは「天神」の2文字が頭に付いている。
真上に見える天狗おどり岩を目指して出発。やはり急登で小石ゴロゴロで歩き難い。ここでも大休憩。天狗の気分で岩上に場所をとり、そよ風に身をまかせ呼吸を整える。この地点まで来ると、Aコースが巌剛新道から西黒尾根ルートと合流し頂上へ向かう尾根ルートが良く見える。休憩中に携帯で交信するも、留守電で相手にしてもらえず残念。
ここから山頂を眺めるも、出るのはため息ばかり。西黒尾根を何度も見ながら頂上を目指し、11:00 やっと肩の小屋に到着。背中のおもりを開放して頂上三角点を目指した。
山頂「トマの耳」から「オキの耳」を眺めて、厳しい登りの第2ステージを通過。狭い頂上でそれぞれ想い出に残る写真撮影。少々ゆったり気分で彼方、西黒尾根を注目。「あそこ」「あそこ」と言いながらも姿は分からず、空腹感もあって肩の小屋まで戻り早い昼食をとる。
そこに、Aコース組から着信。「もうすぐ・・」の声はすれと、待てど暮らせど中々姿が見えず。様子を探っている最中にAコースは登頂・昼食を済ませ、12:50 やっと合流。待ち疲れの我々は、13:00 下山開始。Cコース組との合流予定時刻 13:30 ピッタシにCコースリーダーより着信。いきなり「今、どこ?」 東京のビジターさんと更に待たすこと30分。14:00にようやく合流。Aコース組も快調に下山し熊穴沢避難小屋に全員集合。東京ビジターさんと久しぶりの再会を喜ぶ。
14:25 避難小屋を出発。天神平駅を目指し、15:00 到着。息つく間もなくロープウェイで急降下。喉を潤し笑みも出て本日のメインイベントは無事終了。後は温泉行きで、「万歳!万歳!万歳!」でした。
トマから眺めたオキの耳
今日のお時間
天神峠 7:40 − 8:35 熊穴沢避難小屋 − 11:00 肩の小屋・山頂 13:00 −14:00 熊穴沢避難小屋 −14:25 天神平