本日はバスツアをー利用しての、「桜彩どる竹田城跡」を歩きます。竹田城跡は2010年以来実に14年ぶり。同じく桜の季節で、この時はお向かいの立雲峡に寄り、お花見がてらトン汁作りをしてから竹田城跡へと向かいました。今回は立雲峡の代わりに少し離れた神河町の桜華園でお花見をしてから竹田城跡へ向かうという行程になっています。
何といってもバスツアー、あちこち寄れるし、大きな荷物はバスに置いて行けるし便利です。ただ難点は渋滞に巻き込まれる事。さぁ、どんなツアーになるでしょうか?
9:00 新大阪駅に集合してバスに乗り込みます。本当は中国道を走る予定だったそうですが、事故渋滞があるとかで新名神から行くというアナウンスがあります。道中、先月開業したばかりの箕面萱野駅を車窓より見学。バスは「箕面とどろみ」から新名神に入りますが、案の定渋滞が始まります。中国道に合流してもなかなか動かず、11:00 河西SAで一旦トイレ休憩です。
河西以降は思ったほど混んでなく、11:35 予定にあった道の駅「銀の馬車道 神河」に到着します。神河町は北の但馬と南の播磨を結ぶ播但道の要所で、特に生野銀山で採掘されてた銀を、南の飾磨港へ運ぶ馬車道が明治次第に整備されたのだとか。馬車専用道路なので、今でいう高速道路ですね。
当時の馬車道が残っているとありましたが、ちょっと分からず、クッキーやショウガ飴などを買ったら出発です。道の駅とは反対側の車窓から馬車が見えて、えっ、お馬さん!とよく見ればお人形でした。が、実はこの馬車の前の道が、先ほど分からなかった現存する馬車道だったのです。あぁ~。道の駅のお向かいにあったのねぇ、気付きませんでした。
バスの中ではお弁当が配られ、次の目的地桜華園へと向かいます。20分もしない内に桜華園に到着。道路沿いのバス専用駐車場から坂道を上がって行くと入口です。実は道の駅へ向かう途中、この桜華園が見えていたのですが、悲しいほどに茶色一色。もうお弁当を食べるだけの場所と思って来たのですが、来てみれば数本、何とか花を咲かせています。
咲いているのは早咲きの桜、ここでも再び満開の河津桜や多賀桜を満喫します。この桜華園にはステージがあり、ステージを見下ろすように斜面にベンチが並んでいるので、ここに座ってお弁当タイムです。配られた「銀の馬車道弁当」は地元の食材や名物料理が詰め込まれていて、賞もとったという人気のお弁当だそう。お醤油やおろしショウガ、赤穂の焼き塩や和風ごまドレッシングがそれぞれ小袋で付いているのですが、何をどこに掛けて良いやら分からず・・。後でお品書きをよく見ると、姫路おでんにはショウガ醤油、蒸し野菜にはお塩、ゆで豚にはドレッシングとちゃんと書いてありました。先によく読めば良かった。でも、どれも美味しかったです。
当初1時出発だった予定が、1時半に変更になったので、咲いている桜を探しながら園内を散策します。約3000本の桜があるという桜華園、満開になったらさぞ見事な景色になるのでしょう。品種も様々なので、開花期間も早咲きの3月下旬から遅咲きの4月下旬まで長らく楽しめるそうですが、今年はちょ~っと早咲きに間に合いませんでした、残念!
そうこうしている内に1時半になりました。バスに戻っていよいよ今回の目的地、竹田城跡へ向かいます。ツアーは大型バスなので途中の道の駅で小型バスにお乗換え。14:20 入口1㎞ほど手前でバスを降り、入口まで車道を歩いて上がって行きます。昔はマイクロバスでこの車道を上がって入口近くにまで行けたのですが、今はダメみたいですね。
14:45 入口近くで案内人の方と合流。ここからはガイドウォークで城跡内を回ります。大手門から入り三の丸、二の丸と進み天主台を目指します。ガイドの中でよく出てきた言葉が、高倉健さん。健さんの最後の映画「あなたへ」のロケ地の一つがこの竹田城跡で、撮影後に1人休憩されていたという二の丸にあるベンチが、「健さんのベンチ」と呼ばれて有名なのだとか。
更に天主台近く、健さんが歩くシーンが撮られたという石垣に挟まれた急な石段は、崩れやすくなっているので今は立ち入り禁止になっているというお話も伺います。天主台からは竹田の街並みが一望に見下ろせ、視線を上げればお向かいは朝来山、その中腹にあるのは14年前に行った立雲峡ですね。残念ながらこちらもまだ桜は咲いてないようです。
南二の丸を経て南千畳まで来ると、ガイドウォークもそろそろ終わり。最後にまたまた映画に因むお話です。現在は土台だけの天守閣ですが、ある時だけ天守閣が現れた事があったそうな。それは映画の「天と地と」の撮影時。現在の天主台の上に実際に天守閣を建てて撮影したそう。ただ、ここは国指定史跡だったので、文化庁から3か月間だけという条件付きで許可をもらったのだとか。本来なら撮影終了後速やかに撤収なのですが、終了後も3ヶ月ギリギリまで見学者の為に残していたので、唯一この期間だけ天守閣が存在したというお話でした。
今は松の木越しに見る天主台の上に、壮麗な天守閣が建つ姿を想像するしかありませんね。それでは出口に向かって下りて行きましょう。出口から再び車道を歩くこと10分、16:10 小型バスの待つ駐車場に到着です。ここからバスを乗り換えた道の駅まで戻り、ちょっとトイレ休憩したら一路大阪へ向けて出発です。
帰りも観光がえりの車で中国道も混むかと思いましたが、案外スムーズに流れ、18:30 人気の宝塚SAでトイレ休憩です。宝塚大劇場のロビーかと見まごう程の華麗な内装のSA、そして洗面台を中心に配し、その周りをぐるりとトイレが囲む優雅な女子トイレと、さすが人気のSAです。宝塚から先も思ったほど渋滞はなく、19時過ぎに無事新大阪駅に戻って来ました。
今回は「桜彩る~」というタイトルのツアーでしたが、彩どられてない桜華園や竹田城跡もそれぞれの味わいがあります。「桜彩どる」はまた次のお楽しみに取っておきましょう。お疲れさまでした。
本日のお時間
9:00 新大阪 == 11:35 道の駅 銀の馬車道 11:45 == 12:00 桜華園 13:30 == 14:45 竹田城跡 16:10 == 19:00 新大阪
本日のお風呂 なし