
お久しぶりシリーズ第2弾は、桜の高取山です。一番最近では2015年の12月に歩きましたが、当然さくらのさの字もありません。桜の時期というと、ぐぐっと遡って2006年の4月、16年も前です。そんなに遠い場所でもないのに、なんで来なかったんやろねぇ・・と不思議に思いつつ 10:00 壺阪山駅に集合です。
16年前はまだまだ元気で駅から歩いて壺阪寺へ向かいましたが、16年後の今日は体力温存のため当然の如くバスの乗客となります。さすが桜の季節、壺阪寺行は臨時バスも出て、乗り切れない乗客をさばいていきます。運よく臨時バスに乗れてもう1グループと貸し切り状態で、10:20 壺阪寺に到着です。御朱印をもらいに行く人、トイレに行く人、身支度を整える人とそれぞれ準備をしていると、早くも次のバスが到着します。定時のバスらしく乗り口まで人がびっしり。ふわぁ~、臨時バスで良かったわぁ!
10:30 それぞれご用を済ませて全員揃ったら、高取城跡ハイキング道の案内板がある階段を上がって行きましょう。しばらく車道が続き、左手には壺阪寺の全景が見えます。境内に入るには入山料が要りますが、ここからなら無料で眺められますねぇ、ありがたやぁ。更に車道を進むと、又しても左手に五百羅漢を経由して高取城址へ通ずる山道の入口が出て来ます。因みに車道を進んでも高取城址へは行けるようです。
10:50 ではこの道を通って、先ずは五百羅漢へ向かいましょう。と言ってる間もなく、10:55 五百羅漢が出て来ました。16年前もそうでしたが、手前の岩に彫られた仏様たちより、その奥にズラリと並ぶ新しい石造りの仏様の方に先に目が行ってしまいます。何しろ手前の方は16世紀頃の作。500年も経てば、そりゃぁ岩と同化してしまいますよねぇ。でも、よ~く見るとそれぞれお顔の表情が違っていて、一つ一つ見るとけっこう楽しいですよ。
お地蔵様を拝んだら、高取城址へ向かって先に進みましょう。ここで道は二つに分かれます。一つは五百羅漢遊歩道を経由していく道、一つは遊歩道を通らず直行する道。今日は時
間もあるので遊歩道経由で行きます。遊歩道と言っても普通の山道ですが、分岐を過ぎて直ぐに先ほどと同じように大きな岩に彫られた羅漢様が出て来ます。こちらもかなり風化してますが、まだお顔の表情はうかがえます。5分ほど進むと、さっき別れた直行の道と合流です。
合流してしばらく歩くと、一旦車道に出て反対側に立つ「高取城址」の石標から、また山道へと入ります。ここでちょっと休憩。因みに石標があるので直ぐ近くかと思ったらいけません。後から来た若者二人が「こっちですか?」と言いつつ入って行きましたが、5分ほどしたら「お城、ないですよ」と戻って来ます。いやいや、まだけっこう先だから・・と教えてあげると、それならもう一度行ってみようと再び奥へと去って行きました。それでは、こちらも出発しましょう。
近くに八幡宮があるはずですが、樹々が茂っていてちょっと見えません。今回はスルーして先を急ぎます。15分程歩くと、下々の者の住居跡らしき石垣が出て来ました。緩い坂を上るにつれ石垣がどんどんと立派になり、10分ほど進むと「壺阪口門跡」の標識が現れ、いよいよ城内へと入って行きます。以前来た時の記憶では「苔むす石垣に綾なす満開の桜」のイメージでしたが、この辺りにはポツンと桜が1本くらいで、あれ~、こんなんやったかなぁ~?とちょっと不安になります。
10分程石垣の間を縫って進み、ひと際大きい大手門の石垣を回り込むと、まぁ、きれい!二の丸の広場に大きく枝を張った桜があちらにもこちらにも咲き誇っています。そうそう、これよコレ! 桜の下でお弁当を広げているグループもピ
ンク色に染まりそうなくらい、こぼれんばかりに満開です。予定では山頂辺りで昼食でしたが、ここでお昼にしよう!と即決です。椅子代わりの切り株に座って、お花見弁当タイム。食事の後に夏の岩手行きについてちょっと打ち合わせをしたら、本丸へ向かいましょう。
一段と高い本丸広場からは眼下にぐるりと街並みが見下ろせて、さながら城主の気分。広場から更に石垣の上の天守閣跡に登れば、高取山山頂です。「日本一の山城」の幟がはためく広場を出たら、壺阪寺駅方面、高取城の城下町へ下ります。
大手門まで戻ったら、森の中の山道を千早門、宇陀門、国見櫓跡への分岐と通過して二の門を目指します。どうやら二の門が最後の門のようで、この先は城外となるんですね。出た先に高取城址名物「猿岩」が鎮座しています。ここ
はこのまま城下町へ下る道と、明日香村方面へ下る道との交差点でもあるようです。
猿岩を過ぎてしばらくすると何やら由緒ありそうな宗泉寺というお寺に出て来ます。後で調べると、かつて高取城藩主であった植村家ゆかりのお寺だそうで、そういえば丁度法事でもあるのかタクシーが続けて上がって来ましたが、あの方たちは藩主様のご子孫だったのでしょうか??
さっきのタクシーに乗れば良かった~と言いながらコンクリ―トの急坂を下ること20分、上子島沢砂防公園に出て来ました。こちらも高取川にかかる桜並木が見事です。上子島地区を更に15分程下って行くと、城下町のメインストリート土佐街道に入って行きます。
途中、旧藩主植村家が居住していたという古い武家屋敷を通過しますが、その門、長屋門は奈良県の重要文化財に指定されているとの事。このお屋敷の並びにもいくつか武家屋敷があり、城下町の雰囲気を残す通りとなっています。土佐街道の由来が書かれている案内図を過ぎたら、もうすぐ壺阪寺駅に到着です。
桜の季節はお花のタイミングが難しいですが、今回ピッタリ満開に合ったのは、日頃の我々の行いの賜物です、はい。

本日のお時間
壺阪寺 10:30 -10:50 登山口 -10:55 五百羅漢 -11:35 高取城址石標 -12:00 壺阪門 -12:15 二の丸 13:30
-13:40 本丸広場 -14:20 二の門・猿石 -14:50 宗泉寺 -15:10 上子島沢砂防公園 -15:45 土佐街道 -16:00 壺阪寺駅
本日のお風呂 なし