今まで冬の特別例会はなかったのですが、今年はかねてより希望の多かった高峰温泉でのスノーシューが実現の運びとなりました。目出度い! 高峰温泉に例会として来るのは約10年ぶり、2014年の夏以来です。この時はあいにくの雨で、黒斑山組も池の平湿原組も予定を途中で止めて宿に帰って来てしまいました。今回はお天気に!と期待していたのに、先々週の警報級に続き、今週後半もまたまた強力な寒波襲来の予報です。関東方面は1週間前からしつこいくらいに不要不急の外出自粛を求められ、週末のJRの運行状況が気になる所です。
高峰へは東京で長野新幹線に乗り継ぎ、最寄りの佐久平駅からバスで行くのが一番早く便利なのですが、佐久平からのバスは朝に1本、午後に1本のみ。朝はムリなので、午後便の一択です。先ずはバスの状況を聞こうと前日お宿に問い合わせると、あっさりと一言「この程度の雪でバスは止まりません」 ははぁ、恐れ入りますです。
新幹線も朝から通常運転。前日、行こうかどうか迷ったくらい雪に弱い関西人ゆえの取り越し苦労でした。無事、佐久平からバスに乗り、高峰高原のスキー場まで行きます。ここからは、楽しみにしていたお宿のお迎えの雪上車に乗り換えて、14:30 待望の高峰温泉に到着。部屋に落ち着いたら、早速お風呂です。先ずは前回も好評だった雲上の露天風呂へ。宿の建物から裏山?へ雪道を3分程歩くと、屋根も更衣室もない露天風呂に着きます。建物の出口に脱衣かごが置いてあり、このかごが出払ってたら、お風呂は満員と分かるシステムです。かごのそばには、「ここで脱がないで下さい」の注意書きも。確かに裸で雪道歩きは出来まへん。
幸い今は誰も入ってないようで、露天風呂を独り占め(3人占め?)したら、またまた雪道を歩いて戻って次は中のお風呂へ。10年ぶりの高峰の湯を初日から堪能します。お風呂の後は、これまたお楽しみのお食事。川魚の塩焼きや山菜の天ぷらなど、お肉系もちょっとありますがどちらかと言えばヘルシー系のお料理が所狭しと並びます。食べるのに追われて、写真を撮るのをスッカリ忘れました。沢山食べて明日のスノーシューツアーに備えましょう。
翌朝、外は待望の晴れです。当初は参加者が多いので2グループに別れ、第2グループは我々4名のみ・・と聞かされていたのですが、その後さらに参加者が増えたようで、他のお客さんも混ざって8名ほどのグループとなりました。お宿の従業員さんがガイドさんとなり、9:00 第1班が出発して約10分後にお宿を出発です。朝から個人のお客さんも同じルートを歩いたり、更にツアーの先行組もあって雪は結構踏み固められ、歩きやすくなっています。それでも、慣れないスノーシュー、上りになると皆さんに付いていくのが精いっぱい。途中軽く休憩を入れてもらって、9:55 眺めの良い粒ヶ平に到着です。ここからは遠くうっすらと富士山も見えて、今までの苦労が報われます。
この先はあまりキツイ上りはないという事で、地形や植物のお話を聞きながら歩いて行きます。山頂手前の大岩で記念写真を撮ったら、その先の高峰神社のお社で無事登頂のお参り。山頂からは遠く北アルプスまで見えるはずなのですが、う~ん、今日はちょっと霞んでいるかな~、残念。。
少し時間が押しているようなので、神社の説明を聞いたら下山開始です。ツアー参加者の殆どがお宿の昼食を予約しているので、ガイドさんも時間までに下山がマストの業務のようです。先行組の出発を待ちますが、その内の一人がおもむろに我々のガイドさんに「ツボ足でも歩けますよね?」と言いながら、さっさとスノーシューを外してしまいます。先行組は既に先ほどの大岩の向こうへ移動しています。慌てたガイドさん、とりあえず先行組に戻ってスノーシュー履いて下さいと指示すると、そうですかぁ~とやや不満気に自分のグループに戻って行くお客さんでした。こんな人もいるんやねぇ、ガイドさんも大変です。
下山途中、新雪の中を自由に歩く時間をとってもらいます。どうも先行組が遅れているので、時間調整もあるようです。ガイドさんいわく「マイペ ースのお客さんが居るので、アチラのガイドさんも苦労しているんじゃないかなぁ」 はぁはぁ、分かります。でもお陰で、誰の足跡もないパフパフの新雪に踏み込んで、不思議な浮遊感を味わえました。
12時過ぎ、予定よりちょっと遅れましたがお宿に到着。食堂には既に昼食が準備されているようなので、着替えたらすぐ食堂へ。お蕎麦やおにぎりやくるみ餅(というより、くるみおはぎ)を頼みすぎや!と言われるほど注文し、案の定お腹いっぱいになります。食事後は近場へ再びスノーシューで行こうか・・という話も出ますが、午前中でこちらもお腹いっぱい。という事で、温泉三昧の午後となりました。
お宿では毎朝食事前に野鳥教室があり、ホシガラス、ジジュウカラ、カワラヒラ、ジョウビタキ、リスなとが入れ代わり現れてはエサ場で繰り広げる勢力争いを解説付きで観戦できます。昨日は朝からスノーシューでしたが、最終日は帰るのみ。野鳥観察の後はゆっくり朝食を頂いて、再びあの雪上車に乗って高峰温泉を後にします。
帰りは軽井沢に寄る予定なので、佐久平まで行かず小諸でバスを下車。しなの鉄道で軽井沢へ向かいます。因みにしなの鉄道の軽井沢駅は、新幹線開業前の旧軽井沢駅の駅舎を復元しているそうな。軽井沢では去年の秋に行きたかったチーズ専門店で、念願のチーズフォンデュのランチを楽しみます。
ランチ後ショップでピザのお土産を買って、今回の信州の旅はお終い。スノーシューに温泉にチーズフォンデュと、したい事を全部詰め込んだ冬の特別例会でした。
高峯山のお時間
9:10 宿出発 -9:55 粒ヶ平 -10:30 山頂 10:50 -12:00 宿到着
本日のお風呂 高峰温泉 (日帰入浴 700円)
泉質 : 含硫黄・カルシウム・ナトリウム・マグネシウム炭酸水素塩温泉
効能 : 神経痛、筋肉痛、リウマチ、慢性消火器病、痛風、糖尿病 etc