冬山を楽しみに
武奈ヶ岳

土曜朝の新快速近江今津行き(別名、湖西レジャー号)は、京都を過ぎたあたりからがぜん登山列車になります。どの車両にもリュック姿のグループ、ボードやスキーを抱えた若者(ばかりではないようですが・・)で一杯です。比良駅には8:43着。駅前では比良登山リフト前行きのバスが待機しており、降りてくる乗客すべてが乗車出来るよう臨時便で対応しています。前回に引き続き申し上げましょう。江若バス、エライ!

比良登山リフト、比良ロープウェイと乗り継いで山上駅へ。見上げれば抜けるような青空、雲ひとつないそのスカイブルーにはただもう、あっぱれ(天晴)!。そしてここでリーダーのありがた〜い(?)一言集「これで今日来なかった人が、雨男・雨女と証明されました」パチパチパチ・・と拍手された欠席の皆さま、次回こそ身の潔白を証明する機会です。ふるってご参加ください。

アイゼンは付けずに10:00、山上駅を出発。比良ロッジ手前を左に入って八雲ゲレンデの上に出ます。リフトの下を歩いてスロープを下り10:20八雲ヒュッテ前に到着。今回はここが最終のトイレになります。快晴のもと、既にに汗だくの人もいて、1枚脱ぎ、2枚脱ぎと衣服の調整。少し地面が見えて閉鎖されてしまっているアルペンAコースを横切って、武奈ヶ岳登山道に入ります。

10分ほど歩いて沢スジにさしかかるあたり、さすがに足元がツルツル滑り、いよいよアイゼンの出番となって参りました。アイゼン付けるのは良いのですが、強力ゴムで金具に引っ掛けるのやら、やたら長いテープでぐるぐる巻きつけるのやら、せいぜい年に1回か2回のことなので、皆さん格闘してらっしゃいます。ようやくつけ終えて「ふぅ〜、疲れた」、結構体力使います。そのせいかアイゼンつけて20分歩いたら又もや小休止。まぁ、根性無しの山歩きだこと・・と思ったら大間違い、このあと怒涛の山頂一気が待ち受けているのです!

始めのうちは、木漏れ日に光る、ブナ林の雪原を堪能しながらの気持ち良い歩きが続きます。山頂はまだ遠くにしか見えないのに、前回の高見山とは違い、たっぷりの雪に冬山気分満喫。トレース以外はなにものにも汚されていない雪原を見ると、あぁ、ここに自分だけのシュプールを残せたら爽快だろうな〜・・おっと、つい私情をはさんでしまいました。もっともブナが多いので、これじゃ回転競技やろなぁ。「きれいねぇ」「気持ちいいわね」の感嘆の声も、傾斜が増すに連れハーハーゼイゼイに変わり、すっかり無口な団体となって一歩一歩登ります。お父さんに連れられた小学生くらいの女の子二人の、疲れを知らないその歩き方(膝をついたほふく前進状態!)に驚いたり感心したり。メンバーの一人はあまりの驚きに(?)サングラスのレンズを片方落としたのも気付かなかった!稜線に出る手前、最後の急登を登りきるといきなり360度の絶景が目に飛び込みます。

山頂を目指しながら、なおかつお昼の宴会場探しをしながら、しばし天上の雪道を歩き、11:30武奈ヶ岳山頂到着。あまりの見晴らしの良さに、思わず「365度の眺めやねぇ」と口走る人も・・・。でも分かる分かる、その気持ち。琵琶湖を挟んだ向こうには遠く霞んで見える白山、少し目を右に移せばうっすらと伊吹山。西には八つ峰・百里ヶ岳・三国山の姿があり、後ろを振り返れば京都の北山あたりが望めます。リーダーでさえ地図を持ち出さなければハッキリ山が特定できないほど、まさに花盛りならぬ、山盛り。

雄大な眺めを愛でながら、伊吹山を望むあたりに陣取り昼食です。予定よりも少し早く到着した分、ゆっくり1時間ほどかけてワインにチーズ、お決まりのカップ麺に最後はコーヒーと、相変わらずのフルコースを「いっただきま〜す!」

充分雪上のピクニックを愉しんで、12:30眺めを惜しみつつ下山開始。アッという間に八雲ゲレンデまで降りてきました。登りに落ちてしまったレンズも無事、お母さんに拾われ元のサングラスに戻ることが出来ました。先行する数名が気付かなかったのに、持ち主だけの目に「ここだよ〜」飛び込んでくる、けなげなレンズです。

ヒュッテ前からロープウェイ山上駅までは、行きと違ってゲレンデを通らず山道を歩きます。ヒュッテ前でアイゼンを外してしまった人は途中の上り坂で「外さなきゃ良かった」とちょっと後悔。あともう数分という平地でも、雪道はあなどれません。14:00発のロープウェイに乗り込み、リフト・バス・JRと乗り継いで大阪に着いたのが16:30。反省会と称し行きつけのおそばやさんに入ったが最後、なんの反省やら飲めや笑えやで時間は過ぎ、店を出た時の紅い顔はまんざら日焼けだけではなさそうな、冬山の1日でした。




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