岩室山 と 白倉山


バスは大阪駅前を予定どおり7:30に出発。思いの外道路は空いていて、約1時間のドライブの後、紀ノ川PAで、ちょっと休憩。その後9時にはJRの紀伊宮原駅で現地集合のお二人をピックアップし、15分ほど奥に入って岩室城址登山口に到着です。みかん畑の所々、梅干用?の梅の木に咲く薄紅の花が目を楽しませてくれます。けっこうキツイ坂を、右に左にみかん畑を縫いながら上っていくこと45分。岩室山城址の説明板にようやく辿りつきました。

ここに荷物を置いて空身で岩室山頂へと左に道を取ります。城址へ上がる道をやり過ごして先に山頂へ。徳本上人の行者場でもあったゴツゴツの岩頭に三角点があり、登山同好会による標識がかかっていました。がっ!標識の一つには「岩室山頂 247M」、別のには「岩室山頂 254M」、どっちやねん!そこである方がポツリと一言「山でもトシ取ったら縮むんやねぇ・・・」 そうは言っても、やはりそこは岩峰で名を馳せる岩室山、真下のみかん畑から目を移せばその先にキラキラと輝く有田川、と眼下の眺めは素晴らしい。来た道を戻って先ほどやり過ごした城址へ向います。徳本上人自筆といわれる「南無阿弥陀仏」が書かれた仏塔を拝見したりと、山頂と城址で20分ほど遊んだ後、荷物を置いた説明板まで戻ります。

今度は「熊野古道」と書かれた案内板に従って右側に道を取り、白倉山へ。約20分でアンテナ塔のあるピークに到着。10分ほど休んで再び「熊野古道蕪坂王子へ」の道標に沿ってなだらかな林道を下ること20分、きれいな休憩所とトイレが目の前に現れました。蕪坂王子跡です。寒い季節、コースの途中に清潔なトイレがあるのは助かるわい、アラ、こんな所にフキノトウが、、とのんきに喜んでいる場合では実はなかったんですねぇ。この時点で既に私たちは道に迷っていたんです!あらら〜、知らぬは本人ばかりなり。

蕪坂王子から再び「熊野古道」の標識につられて進むこと約20分、やがて拝の峠の説明板から拝の峠の三叉路に。しかしどこを見ても目的の白倉山への登山口が見当たりません。案内板もなく、この三叉路を中心に当の白倉山の裾を行きつ戻りつ。白倉行きを諦めようかという時にジャーン、Kリーダー、道を発見!何のことはないこの三叉路のちょっと手前、山へ上がっていく道がありました。上がりばな、草が生い茂り一見先に進めない様に思えたのですが、歩を進めるとれっきとした登山道でした。

一直線に頂上を目指すこの道を、遅れを挽回するかの様に一気に山頂へ。40分弱で白倉稲荷大明神の赤い鳥居に到着。頂上はここから2〜3分です。ヤレヤレ、何はともあれ記念写真、着いた人からハイポーズ。時計を見ればちゃんと予定どおり12:40の到着時間。さすが、リーダー&サブリーダーの連携プレイ炸裂です。

証拠の記念写真を撮り終えた後ゆっくりと眺めを満喫します。向こうに見晴るかすは和歌浦湾。おだやかな紀州の風景です。


先ほどの鳥居まで戻り、畏れ多くもお稲荷さんの前で昼食タイム。ちょっとキツめに歩いた分ゆっくりを時間を取り、13:20下山開始。さっき40分もかけて登った道をなんと15分ばかりで降りてしまいました。いかに急登だったかお分かりですね。

ここからは来た道を蕪坂王子跡まで戻り、熊野古道を山口王子跡へ向います。気が付くと熊野古道の標識がないものの、みかん畑を左右に見ながら30分ほどで山口王子跡に到着。「ちゃんと着きましたねぇ」などと言いながらフト見ると王子跡の碑のお向かいに降りてくる道に、「熊野古道」の標識が・・。えっ?じゃぁ、私達の歩いてきた道はナ・ナニ?

まぁ、良いんやない。暖かい冬の陽射しを背に浴びながら、みかん畑の中をのんびりおしゃべりしながら歩き、フキノトウがあればちょっと摘んで、時には遠く海を眺めたり、迷い道もまた一興。

とはいえ、以前リーダーに言われたありがた〜い一言集。「先頭の後ろとそのまた後ろを歩く人は、責任重大」安穏と先頭にくっついて歩いてはダメで、道を間違えてるんじゃないかなぁ、と思ったら止めてでも確認することが大事だそうです。今回はちょっとヘンだなと思ったけれど、ついつい道なりに着いて来てしまったという人が数人いて、大きな反省点となりました。それと、渡された資料、やはり予習せんとあかんわぁ、、。

所々、見落としたか外れてたのか分かりませんが、大体の分岐には「有田みちくさクラブ」さんの指示板があり、蕪坂王子跡のトイレも丁寧にお掃除されている所を偶然拝見し、地元の方のお陰で、気持ち良く歩くことが出来るんだなぁ、と感じ入った山行きでした。



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