日本一迷いやすい? 滋賀・神明山

余呉駅今日は某山サイトで、「日本一迷いやすい登山道」の一つに挙げられた山を、実際どれくらい迷いやすいのか検証の為歩いてみます。地元の新聞にも取り上げられ、ご丁寧に写真と共に「正しくは右!」と書かれてしまってますが、はてさて実体はどうなのでしょうか?

10:30 JR北陸本線の余呉駅に集合。と、遠い・・。どちら様も2時間弱の電車旅でたっぷり睡眠をとっての集合です。駅から登山口までは特に案内もないので、地図を頼りに歩きます。改札を出たら線路沿いに近江塩津方面へと進みます。10分程歩くと左手に公園のようなきれいな施設があり、東屋も建っています。後で調べるとこの地域の排水施設だそうで、ビオトープのようでもあり親水公園のようでもあるこの公園に、ちょっと寄ってみます。東屋で一息入れたら先に進みましょう。

林道畑や住宅が点在する中を地図を見ながら進むと、11:00 神明山に通じる林道の入口に到着しました。がっ!ここで林道は電気柵で閉鎖されています。脇もしっかり網が張られ入り込む隙間もありません。中央の門扉のカギは開けられるのですが、その上に電線が2本渡されているので、門扉を開くことが出来ません。え~、今日はここでお終いですかぁ?!と思いつつよく見ると、電線2本の中央部分がフックになっていて、外せるようです。

フック部分だけゴムのような絶縁体になっていて、うっかり他の部分に触れるとビリッと来るので、注意しながらフックを外し、門扉を開けて林道内に入ります。入ったらまたフックを引っかけておくのをお忘れなく。

植林帯しばらく林道が続きますが、その内道なりに山の中へと入って行きます。手入れされた植林地のようですが、時折「神明山→」 の標識が木にかかっているので、特に迷うことなく道なりに進みます。12:05 祠のようなものが出て来ました。この辺りが権現峠でしょうか。ここで道は一旦林道に出ますがまた山道に入る地点が迷いやすいという事で、新聞に出ていた写真と同じ場所を探します。地図を見て大体林道に出て15分くらいの所と思っていたら、5分ほどで右手に赤リボンがこれでもかと結ばれている低木があり、山へとはいる道らしきものもありますねぇ。え~と、コレでしょうか。ただ、新聞の写真とはちょっと違うような・・。それにまだ5分も歩いてないし、もうちょっと先まで歩いてみましょう。

入口すると、今度は赤リボンがポツンと一つだけ結ばれている枝があり、そこからも山へ入る道があるようです。記事の写真と見比べてもここに間違いはないですね。ほなら、さっきの赤リボン満載の入口はなんやろか?? 山に入って数メートル歩いてから、先ほどの赤リボン満載口を振り返って見ると、どうもそこから延びている道も途中までこの道と並行しているようでした。今までで別の道が合流した感じではないので、あの道は途中で終わっているのでしょうか・・。う~ん、確かに迷いやすい・・。でも一番はなぜにあんなに赤リボンが付いているのか・・ですね。確かに紛らわしい。 

神明砦時刻は丁度12時。お腹も空いてきたのでこの辺りでお昼にしましょう。座りやすそうな場所を選んで、それぞれお弁当を広げます。まだ先があるのでお昼はササっとすませて、先に進みましょう。樹々の合間からちょこっと余呉湖も見え隠れしています。

5分ほど歩くと、神明山砦の案内図が出て来ました。そう、この山は秀吉が柴田勝家軍に対抗して築いた砦の山なのです。余呉湖を挟んでお向かいの賤ケ岳から、湖を囲む小山のいくつかにも砦が築かれ、砦跡を辿って湖を1周するコースもあるようです。

神明山さて、案内図を見ると、今居るのは砦の西の端でこのまま進めば山頂というか、砦の中心に行きつくようです。では、行ってみましょう。恐らく堀切と思われる広いU字の道を横断したら、13:35 神明山山頂に到着です。案内図でも確かに砦の中央になっていますね。今は樹々が茂っていて、眺め的にはあまり良くないですが、当時はこれほど木も成長してないでしょうし、第一砦の真ん中で眺望が利かないというのは致命傷ですがら、もう少し見晴らしが良かったのでしょう。

分岐では、更に進みましょう。ただ、このまま真っ直ぐ行くと堂木山(こちらも砦跡)へ上がってしまうので、堂木山との分岐を探しながら歩きます。地図を見ると高圧線のほぼ真下に分岐があるようです。しばらく尾根筋を歩くと14:00 鉄塔に出て来ました。この辺りまでくると視界が開け、余呉湖も見渡せます。鉄塔からは下りとなり高圧線を過ぎて金網に沿った道を更に下って行きます。すると、14:05 堂木山との分岐に出ました。それでは、ここで折れて駅の方へ下りて行きましょう。

出口14:15 反対側の登山口に出て来ました。こちらにも電気柵がありますが、上部の電線はないので問題なく門扉を開けて外に出ます。後は線路を目指して畑の中の一直線の道を行きます。ただ、この道線路の際まで行くのですが、渡れません。1本手前で左手にある用水路を越えると、その先に踏切があるのでここで線路を渡ります。余呉湖の観光会館の看板を左に見ながら車道を進むと、14:45 お疲れさまでした、余呉駅に戻って来ました。丁度1周した事になりますね。

ビールの1杯も飲みたいところですが、余呉の駅前は何もないので、今日の反省会はわざわざ途中下車しても行く価値アリと、我が会で好評の彦根の居酒屋さんです。では、皆の者、1時間に1本しかない電車に乗り、いざ彦根へ参ろうぞ!

 本日のお時間
余呉駅 10:40 -11:15 林道入口 -12:05 権現峠 -13:35 神明山 -14:05 堂木山分岐 -14:15 登山口 -14:45 余呉駅

 本日の反省会    彦根  丸又食堂 旭町スタンド

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