三十三間山

週の前半は広島に最大瞬間風速60.2mをもたらした、台風18号が通過して散々でしたが、週末はなんとかお天気ももちそうです。本日は嶺南までちょっと足を延ばしましょう。7:30 いつもの様に茨木を出たバスは、名神を通り京都東で下りて山科駅で2名をピックアップ。後は一路今津方面へと向います。予定より少し早く、10:00 倉見にある三十三間山登最後の水場山者用としか思えない(多分そうなのでしょう)、駐車場に到着です。立派なトイレもあり、準備万端整えたら10:05 登山口へと通じる林道を進みます。小川沿いの道を歩いていると、ありゃ、軽自動車に追い抜かれるやん。なんだ、車入れるんだぁー。でもこの道幅ではマイクロバスはやはりちょっとムリですね。

しばらく行くと右手に「三十三間山登山口」と書かれた標識があり、ここから山道へと入ります。小川のせせらぎを聞きながら最初は広い山道を楽に歩きますが、段々と道幅も狭く急になるにつれ黙々と歩を進めます。そろそろ休憩!の声がかかりそうやな〜と思う頃、10:35 「最後の水場」と書かれている沢を渡ります。ここはちょっとした広場になっていて休憩にはもってこいの場所。台風の名残か水量は豊富ですが、手を入れてみても雪解け水のような、手を切るような冷たさはありません。ここから夫婦松展望台山頂までは2.4km。まだまだ先は長い!

「最後の水場」からは、杉の植林帯の中に付けられたツヅラ折りの道をジグザグに上がって行きます。これが結構勾配がキツイんですよねぇ。

ツヅラ折りが終わって尾根に出ると風が通り過ぎて気持ち良く、左手が開けて遠く若狭湾を望みながら歩いて行きます。途中2ヵ所ほど、眺めの良い場所に「ちょっといっぷくしませんか」の小さなプレートが手をこまねいて誘いますが、意思の強いリーダーは誘惑には目もくれず先へと進むようです。

せっかく誘ってくれてるのに〜とブツブツ言いながら(心の中で!)歩いていると、11:15 ちょっと広い場所に出て来ます。夫婦風神松展望台です。展望台というくらいで、眼下には三方五湖とその手前に三方町の街並みが広がります。夫婦松は完全に枯れていて、その代わりでしょうかまだ細く若い松が1本、人の手で植えられています。標識の前に横たわる倒木は、どう見ても鹿としか思えない見事な自然のオブジェ。

10分程ゆっくり休憩したら、先に進みましょう。アップダウンというものはなく、ただひたすら緩やかな勾配を登って行きます。12:00 「→風神」という標識があり右に折れると、小さな道祖神が置かれています。「風神」とあるので「風神・雷神」の険しい形相をイメージしていましたが、どうやら風の通る場所ということで「風神」と名付けられた様です。

周囲はブススキ野原から三十三間山ナ林に囲まれ、静かな雰囲気に包まれています。ここでちょっと休憩したら元の道に戻って先に進みます。5分程歩くと、右手に「中間点」の標識が・・・。え〜、こんなに苦労して登って来たのにまだ半分しか来てへんの〜?!とちょっとガックリ。でも標高差と距離は違うし、計画書ではあと30分程で山頂に着く予定となっているし、ここは気を取り直して歩きましょう。

又少し傾斜がきつくなってきます。粘土質の土なのか、朝露の名残でまだ湿っている足元がズルッズルッと滑って歩き難い事。溝状の箇所もあり溝の底を歩いてみたり、外側を歩いてみたりと少しでも歩き易い足場を辿って上がると、次第に平坦な道になって来ます。稜線に出て来ました。笹や藪を掻き分け、合間にススキが見え始めたな〜と思うと、突然目の前に芝の広場が開け、その向こうはずっとススキ野原が広がりその先に三十三間山が!

三十三間山山頂芝生の上にポツンと一つ、ブルーのザックが転がっています。休憩ポイントの行く先々で常に先行されていた2人組の方のものでしょうか。ここに置いて往復するということは、遠くに見えますが案外山頂は近いのかもしれません。「山頂まで10分」(ホンマかいな?)の小さな標識に励まされて、風が気持ち良い稜線をススキを掻き分け進みます。

12:30 最後ちょっと樹林帯の中を登って頂上に到着です。山頂は樹々に囲まれてあまり眺望は良くありませんが、さっきの野原で十分楽しめたので、まぁ、許してあげるか。さっ、ちょっと遅くなりましたが、お昼にしましょう。

山頂にはトンボが数匹飛んでいて、山はすっかり秋の装いになっています。

13:20 かなりゆっくり過ごしてしまいました。下りてからお風呂探しもしなければならないので、そろそろ出発しましょう。風に揺れる穂先が大きく波打つススキの海原を、泳ぐ様に手で掻き分けながら進み、先ほどの急な場所に差し掛かります。午後になって地面も多少乾いていますが、滑りやすい土は相変わらずで、はびこる木の根にも注意して慎重に下ります。途中、若い外人さん4人組に遭遇。一人は上半身裸で、虫にでも刺されたらどないするんやろ〜?

13:50 中間点のプレートを通過。14:00 夫婦松展望台でちょっと休憩です。陽が大分西に傾いているのか、影がずいぶん奥に押しやられていますね。先ほどはすげなく通過した「ちょっといっぷく」の標識で、ちょっといっぷくパチリ。後は下るだけなので、もう一度ゆっくり眼下の眺めを楽しみましょう。

14:30 最後の水場で休憩したら、小川沿いに歩いて駐車場に到着です。この後バスは一路スーパーマーケットに隣接するレピアの湯へ。展望台からドライバーさんに電話して、お風呂探しをお願いしておいて良かった!現在は仮設ということですがれっきとした天然温泉で、裏の三方町役場の横には温泉スタンドも設置されています。来年には改装して、立派な入浴施設になるとか。登山口のある町や村で、気軽に立ち寄れるお風呂が出来るのは、ホンにありがたいことです。

下界ではまだまだ残暑が続きますが、ススキ野原に吹く風や、軽やかに飛び回るトンボにちょっと早い秋を感じた、山行きでした。





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