幻のスノーシュー
寒風山

去年の記録的な豪雪の次は、今年の記録的な暖冬。初のスノーシュー企画を立てたものの、雪がない!幹事さんより刻一刻と入る雪情報を聞いて、果たしてスノーシューの運命やいかに!?というハラハラ・ドキドキの思いを胸に、バスに乗り込みます。いつも通り宝塚→茨木→山科とメンバーをピックアップし、一路マキノ高原へ。琵琶湖沿いはまぁ、イイお天気で、車窓から見る比良のお山にも殆ど雪がありません。近江今津を過ぎた辺りから小雪が舞いますが、今頃降られてもねぇ…。

スキー場の上りマキノ名物、メタセコイヤの並木道も雪のカケラ一つなく、バスは早々とマキノ高原に到着です。当初予定していたインストラクター付きのスノーシューツアーは雪不足の為キャンセル。事務所の方のアドバイスもあり、尾根まで出れば雪が残っているらしいので、3台程借りて寒風山の山頂でスノーシュー体験をする事にします。とりあえず、スノーシューは出来るのね、良かった良かった。

9:45 先ずは、雪を諦めてグラウンドゴルフ場になってしまったスキー場を登って行きます。前もどこかで書きましたが、いや、スキー場ってのは滑り下りるもんで、歩いて上がるもんやありまへんな。意外と斜度がありしかも距離が長い。第1リフト沿いに直登状態の道を上がって、10:10 上のリフト小屋の側で早くも休憩です残雪の道

寒風山の登山口はココから左手へ巻いてまたもや斜面をジグザグと上がった先にあります。10:20 ようやく正式な登山口を通過して、雑木林の中へと入って行きます。まったく雪のない道は更にジグザグと続き、一気に高度を稼いでいるようです。振り返ればバスが到着した事務所や、後で入る予定の温泉施設がだいぶ小さくなって来ました。雑木林は次第に見事なブナ林になり、新緑の頃は萌黄色のシャワーでさぞ気持ちイイ道でしょう。

10:45 ようやく残雪がチラホラ見え始めた所で休憩です。この辺りから道は北側を通るようになり、そのお陰で残雪量がどんどん増えてきました。といってもリーダー曰く、「夏の北アルプスの残雪道雪みたいやな」程度ですが、無いよりはマシってもんです。

まだまだスノーシューをするには不足気味ですが、時々ズボっとはまる雪道歩きであちこちで賑やかな声が上がります。11:20 ちょっと休憩。アイゼンも一応持って来ていますが、雪と地面が交互に出てくるこの道では、一々脱着する方が時間がかかりそうで、前回に続き今回もただのお荷物となってしまいました。

だいぶ雪の量も多くなってきて、そろそろスノーシューの出番かな〜と思うのですが、スノーシューもまだザックに括り付けられたままお休み中。せっかくだから山頂まで持って上がって、広い所で楽しみましょう・・という事で結局山頂までお預けです。

寒風山山頂12:00 時々つぼ足の連続でちょっとお疲れさま休憩です。せっかくスノーシュー背負ってるのに何で使わへんの〜!? 実は後で分かったのですが、これにはリーダーのふか〜いお考えが・・・。要はつぼ足で分かる雪道の歩き方なんだそうで、最初から楽しちゃアカン!と言う訳です。

目の前に雪原が現れたら、12:20 寒風山山頂に到着です。寒風というくらいで、吹きさらしの山頂はさすがに風が冷たいこと。お昼は少し下った所でいただく事にして、とりあえず先に記念写真です。写真の奥の木立の真ん中には、「元気!たかしま」と染め抜かれた旗が、へんぽんと風に翻っているのですがちょっと見えないですね。

スノーシュー!ここまでくればスノーシューには充分な積雪量、さぁ、陽の当たる気持ちイイ斜面でお弁当タイムを過ごしたら、お待ちかねのスノーシュータ〜イム!とはいえ、なんせ初企画ですからスノーシューを履くのも初めて。どうやって履くんや?後ろのストラップはどないして締めるんや?と、あ〜だこ〜だと言いながら装着です。

3台しか借りてないので、その辺を1周したら次の人に交代。最初はこわごわでしたが、慣れるとこ〜りゃ確かに便利、便利。ズボっと足がはまることなく、快適に雪歩きが出来ます。こんなんだったらもっと早くから使えば良かった! ひとしきり雪遊びをしたら、せっかくですからスノーシュー隊に先行してもらって下山しましょう。

スノーシュー遊び13:30 山頂を後にして来た道を戻ります。気温も高くなり雪もサラメ状態です。時には腰近くまでズボっとはまったり、ズルズルと滑る靴のみ隊に比べ、スノーシュー隊は実に快調に下って行きます。14:10 ちょっと休憩。ここまでは順調です。あまり効果はないと思いつつも、シューのワッカで雪面を馴らしてもらおうと先行してもらいますが、雪の重みで倒れたり折れたりした枝が行く手を阻みます。こういう状況では引っ掛からないように足を高く上げねばならず、スノーシューは歩き難そう。

いつもと違う筋肉を使ったりヘンに力を入れたせいか、雪がなくなってシューを脱いだ後から、足にキテしまったスノーシュー隊。14:40 登山口を通過して10分後、上のリフト小屋に帰って来ました。スノーシュー隊もツボ足隊もお疲れさまでした。

下り最後の難所?見た目より急なスキー場の真ん中を突っ切り、バスにザックを置いたらお風呂セットを持って併設の温泉施設に直行です。冷えた身体に熱いお湯がジワ〜っと広がり、あ゛〜、極楽、極楽。

初のスノーシュー企画は雪不足で思うようには歩けませんでしたが、青空の下、童心に帰った雪遊びの後で速攻お風呂に入れる幸せを満喫した1日です。

 


 今日のお時間
9:45 マキノ高原スキー場−10:10 第1リフト上−10:20 登山口−(休憩3回)−12:20 寒風山 13:30−(休憩1回)−14:40 登山口−14:50 マキノ高原スキー場

 今日のお風呂     マキノ高原温泉「さらさ」   600円
           泉質: アルカリ性単純温泉
           効能: 神経痛、関節痛、筋肉痛、五十肩、慢性消化器病、冷え性etc.


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