初夏の特別例会は、ツアー会社を利用しての奥大山・鍵掛峠です。鍵掛古道は山陽方面から大山寺へ通じる主要道路で、かつて行者達が遍歴した道だそうです。今回はその一部を地元出身のガイドさんの案内で歩きます。
ツアーと言っても貸し切り、今までにない超豪華なバスで鍵掛古道や奥大山の水源、木谷沢渓流を回ります。大阪と三宮で参加者を乗せたバスは中国道を一路大山へと走ります。途中昼食やトイレでSAに寄り、最後のSAで本日のもう一人のガイドさんと合流です。このガイドさん、実は今日お世話になるお宿の若旦那で、本日のツアーガイドさんの後輩なんだとか。
古道に入る前に、手前の御机地区の有名な茅葺小屋へ寄ってみましょう。田植えの前の水が張られ
た田んぼに映る逆さ大山と茅葺小屋という、誰でも名カメラマンになれるシチュエーションに、参加者全員で写真を撮りまくります。良い写真は撮れたでしょうか。
では、古道の入り口へ向かいましょう。石碑の前で軽く体をほぐして、13:30 出発です。ギョリンソウ、チゴユリ、イワカガミ、ニョウイスミレ等々、歩くほどに次から次へとお花が出迎えてくれます。ニョイスミレは「ニオイスミレ」と勘違いしていたのですが、元々の由来は葉の形が仏具の如意に似ているか
らという事だそう。お花の名前だし、良い匂いだから「ニオイスミレ」だと思い込んでいました。知らなかったなぁ。
お花だけでなく、目を上げれば新緑のトンネルの中、身体のすみずみまで萌黄色に染まりそうです。右手の下から水音が聞こえてきました。地元のガイドさんに聞けば、この沢の源流が「奥大山の水」の元になるそうです。その向こうには奥大山スキー場の青々としたゲレンデが広がり、その奥にそびえるのが烏ヶ山です。「奥大山の水」のCMで宇多田ヒカルさんが歩いていた渓谷はこの烏ヶ山
で、結構道はキビシイそうな。CMとは言え、険しい山を登るのも大変です。
15:40 一旦車道に出て歩くと鍵掛峠の展望台に到着です。展望台だけあって、さすがに大山の眺めが素晴らしいこと！ここで待ち合わせていたバスに乗り込み、車道をショートカットして「横手別れ」と言われる所から、再び古道に入ります。ここでお夕食の準備がある若旦那とはしばしのお別れです。
横
手別れから文殊堂を過ぎると、今度は左手にスキー場を見下ろすようになります。ここは枡水高原スキー場でリフトが動いているらしく、観光客風の人がブラブラと古道をお散歩中。スキー場を離れてしばらく歩き、またまた車道でバスと合流します。その後は今日のお宿へ一直線です。この辺りは大山寺温泉郷でもあり、大山寺の参道沿いに豪円湯院という温泉施設があるという事で、お夕飯前に行ってみましょう。別名「神の湯」をいうだけあって、湯船の奥には神棚があり、何とも神々しくもありがた～いお風呂です。
ゆっくり温まったら、お楽しみのお食事タイムです。海の幸・山の幸満載のお食事で大満足。明日は
あいにくの雨模様で朝もゆっくり出発と決まり、のんびり夜を過ごします。
明けて翌日、予報通り風雨が強く予定していた朝の大山寺参りも中止。朝食・出発時間を更に延ばしてコーヒーを飲みながら時間待ちです。雨は午後からもっとひどくなるそうなので、小降りの今のうちに奥大山の水の源流となる木谷沢渓谷へ向か
いましょう。10:30 昨日古道から見下ろした奥大山スキー場に到着。ここから木谷沢渓谷へ入りますが、渓谷と言っても遊歩道が整備され傘をさしてブラブラと歩けます。雨で水量が増し、新緑の森に華やかな水音が響き、これぞ奥大山の水！という感じです。
バスに戻り、車中でお宿のおにぎり弁当をほおばりながら、白バラ牛乳のみるく牧場やサントリー「奥大山の水」工場をめぐります。サントリーの工場では2Lのボトルが1分間に365本生産されているとか。他にも大山の天然水を使った工場はたくさんありますが、どこもそんな勢いで地下水を汲み上げて
水は涸れないのでしょうか、ちょっと心配です。
さて、工場見学を終えバスに戻りますが、1名足りません。あれれ～、さっきまで一緒だったのにと言っている内にようやく戻って来ました。なんと、こ～んな事をしていたんですねぇ。いつまでも美味しい水をこのようにゴクゴクと飲めれば良いですね。
さて、大人の工場見学も終わりお土産にもらった天然水をいただきながら、バスは一路大阪へ戻ります。豪華バスと良いガイドさんが2名も付いた大名山旅、お金を貯めてまた行きましょう！
今回のお時間
1日目 御机 13:22 －13:30 古道入口 －15:40 鍵掛峠展望台 －16:00 横手の別れ －17:00 大山寺
2日目 大山寺 10:00 －10:30 木谷沢渓谷 －11:30 サントリー工場
今回のお風呂 大山寺温泉 「豪円湯院」 380円
泉質： 弱アルカリ単純温泉
効能： 抗酸化 疲労回復
