落葉と初雪道の
岡山森林公園

管理棟付近今日は少し遠出なので、神戸6:40AM〜宝塚7:30AMと早めにメンバーを拾い、バスは中国道へと入ります。本日は男性メンバー出席率 99.99%!100%でないのがチト惜しい!その代わり、女性メンバーは半数で分が悪いですが、1人で2人分のパワー放出で頑張ります。連休初日で混雑を予想していましたが、相変わらず空いている中国道。途中上月SAで休憩するも、予定より30分以上も早く、10:15 岡山森林公園に到着です。

中国道を下りて国道を走る車窓には、盛りを過ぎたものの紅葉が見られたのですが、道路端には雪も残り、なんとな〜く不吉な予感・・。着いて見れば森林公園の管理棟の屋根は一面の雪に覆われています。ますます、不吉な予感・・。身支度をして管理棟で園内地図をもらい、10:30 とりあえず出発です。歩き出して数分、あれ、木々に葉がないやん!この公園の樹木の大部分は落葉樹という事で、紅葉どころか葉が落ちて登山道入口へ行く殆どの木は丸坊主です。

輝く紅葉を期待していたのでちょっとガッカリですが、思いがけず雪を踏む事が出来てザクザクと歩きます。園内の木はよく手入れされていて、倒れ掛かっている枝には、二股に分かれた枝をつっかえ棒にして使っています。支えられるのも自然な形なら、支える方も人工的ではなく自然の枝を使ってるのは、なかなか上手い手法です。

主だった樹木には、名札がついていて、何回見ても木の種類が見分けられない中高年にはありがたい。1本1本確かめながら歩きます。

10:50 県境三叉路へ上がる登山口に到着。今までの遊歩道とは違って、目の前にいきなり急な斜面が現れ、丸太の階段がずっと続いてます。う〜ん、階段、苦手。崩れかかって斜めになったり、土が流れて段差が広くなったりする丸太もみじ平への道階段は苦手としている人が多いので、見るだけで拒否反応が出てしまいます。が、ここは樹木同様こういう所もちゃんと整備されていて、苦手と言えども登りやすいと言えば登りやすい階段です。

11:00 階段が切れた所で最初の休憩です(たった10分しかたってないのに)。中国地方だからと油断していましたが、雪も降る山岳地帯、けっこう気温が低くザックを降ろしてじっとしていると背中が冷たくなります。今日はドラエモンポケットをザックに持っているメンバーがお休みなので、回って来るおやつも質素なものばかり。早々に休憩を切り上げて先に進みます。

雪ももみじ平への雪道段々多くなってきました。多いといっても2〜3cm程度ですが、あまり踏まれてないのでまっさらな雪の上に足跡を残す快感を味わえます。11:15 避難小屋がある県境三叉路を通過。三叉路からは稜線歩きとなりますが、真っ白な道が緩やかな傾斜を描いてずっと伸びています。雪の上には、まだ2〜3人の靴跡しかなく、他にはウサギと思われる動物の足跡だけ。雪を見ると妙にはしゃいでしまうメンバーは、まっさらな雪の上に自分の足跡をつけては喜んでいます。気温は低いものの、陽射しで背中はポカポカ。雪の陽だまりハイクにはうってつけのお日和です。

11:40 もみじ平に到着。ここにも小さな小屋と、使えるかどうか分かりませんが「WC」と書かれたトイレがあります。小屋は公園職員の作業小屋として使われているようです。ここでお昼にしますが、なぜか男性陣はこの小屋におこもりのようでもみじ平す。え〜、外の方が陽が当たって暖かいのにぃ〜ということで、女性陣は雪が消えている木の下にシートを敷いてお弁当タイムにします。狭くて暗い小屋の中で、大の男がひしめきあってお弁当を食べ、オトコの大奥などと言って喜んでいる姿は、秘密基地ごっこをしている子供そのまんま。

昔の男の子達は最後まで小屋に居座り、写真を撮る段になってようやく外に出て来ました。久しぶりに陽の光を浴びたからか、珍しく旗を持って嬉しそうです。12:20 住み慣れた?大奥に別れを告げ、次の目的地 千軒平へ向けて出発です。

この時間になると、反対側から上がってきた人とすれ違う事も多くなり、足元の雪も融けてぬかるんできました。ここから先は平坦な道か下り道と思っていたら、しばらく行くと目の前に千軒平への上りけっこうな急斜面が現れます。えぇ〜、下りちゃうのぉ?と予想外の展開に文句を言いつつも、せっせと坂を上がって行きます。地図を見れば、確かにもみじ平より千軒平の方が30mほど高いのですが、どーもお昼ご飯の後は下り・・という思い込みがあるようです。文句言いですんまへん。

濡れ落ち葉と、融けかかった雪と、木の根っこという三大滑り物満載の斜面で、これが下りでなくて良かったと思いつつ、一歩一歩慎重に足を置いて上がります。

12:45 坂を上りきり周囲の木々が切れた所で振り返ると、雪をかぶった大山がくっきりと見えます。あらぁ〜、大山が見えるわぁと、先を急ごうとするリーダーを引き留めて、ここでしばし立ち休憩。大山はよく見えますが、日本海までは見渡せず千軒平それは千軒平までお預けです。

そして歩いて2分。千軒平に到着です。まったく、相変わらず「あともう少し」っていう所で休んでしまうやまゆ会です。そして、さっきよりもっと雄大な大山と、お待ちかねの日本海がドーンと広がっています。

山頂標識の近くに、展望台のように岩が突き出してますが、山上ヶ岳の覗きの如く先が落ち込んで見えません。立ちたいような立ちたくないような、ビミョーな岩です。勇気あるメンバーによれば、下は意外と切れ落ちてなく見た目よりは恐くないとの事。ここに立って見るとより一層大山が大きく見えるそ滑る滑るうな。興味のある方はどーぞ。

大山をバックに写真を撮ったら次はもみじ滝へ向かいましょう。さすがにこれからは上りはありませんが、下りの道がまた一苦労。これまた急な斜面で日陰の部分は雪が凍り、日向の部分は融けて落ち葉とグジュグジュ状態で、これが階段状に続きます。どっちにしても滑る滑る。正面を向いて降りるとツルっといきそうなので斜め横を向いて降りていきますが、この体勢で足を交互に出して・・んっ、この姿、どこかで見たような・・。そうです、北京オリンピック100m走優勝者のあのボルトもしたという、欽ちゃん走り!

おっかなびっくり欽ちゃん歩きでおりて、緊張のひと時を過ごしたら、13:20 もみじ滝への分岐で一休みです、ほっ。ここから先は、滑る斜面もなく広い道をジグザグに下りていきますがもみじ滝、途中で後ろから声がかかります。「男子が来ませ〜ん!」振り返れば、オトコのお局様たちの姿が全く見えません。程なく、「早いやんか〜」と言いつつ下りて来られた男子と合流して、13:40 もみじ滝に到着です。

元々このくらいの水量なのか、雨でなく雪が降ったので少ないのか、かなりおとなしめな流れのもみじ滝です。「なんや、上品な滝やねぇ〜」という感想とともにしばし写真休憩。もみじ滝からはやっと平坦な道を辿って、13:50 おたからこう湿原を通過。夏から秋に咲くオタカラコウはさすがに枯れ草となっていました。説明板の写真を見て、あぁ、こういうお花だったわねぇと話しながら先に進みます。

13:56 朝通過した、登山口への分岐に戻って来ました。これでちょうど1周した事になります。さっきまで雪道歩きで喜んでいたのに、ここに戻ってきて葉の落ちたカラマツを見ると、しつこいながら、紅葉を逃したのがかえすがえすも惜しい。次回は是非見ごろに来ましょうと、固く心に決めるメンバーです。

14:05 駐車場に戻り、バスに乗り込んだらお楽しみの温泉へ。温泉への道すがら、まだ残っている紅葉を堪能します。お風呂に入った後は当然ながら恒例移動居酒屋の開店です。メインの紅葉は見られませんでしたが(まだ言うか?)、思いがけない雪道歩きの嬉しさに、沖縄の泡盛が減っていきます。

 今日のお時間
管理棟 10:30 − 10:50 登山口 −11:15 県境三叉路 −11:40 もみじ平 12:20 −12:45 千軒平 −13:40 もみじ滝 −13:50 おたらかこう湿原 −14:05 管理棟

 今日のお風呂    奥津温泉 「花美人の里」  900円
        泉質: アルカリ性単純泉(ラジウム含有)
        効能: 美肌(美白)効果、リュウマチ、神経痛、疲労回復

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