六甲の名峰
長峰山

年末に宝塚から六甲の片隅に上がりましたが、今日はその名も「六甲」駅から六甲のポピュラールートを歩きます。8:30 阪急六甲駅を出発。線路に沿って西に歩くと、左手に下山後立ち寄る予定の「ふじ温泉」があります。薪でボイラーを焚いているようで、木材が壁に沿って山積みになってます。リーダーいわく、薪で沸かしたお湯は柔らかいのだとか。楽しみですねぇ。しかも、銭湯にもかかわらず、午前11時から開店で、これなら早く下りてきても安心です。

線路を渡り、六甲川沿いに先ずは厳島神社を目指しましょう。急坂の車道をえっちらおっちら上がります。8:50 厳島神社で休憩。この坂道を上がるだけで一汗かきました、あ〜、しんど。でも登山口までまだ一登りあります。1枚脱いで身を軽くしましょう。それでは、舗装坂道後半戦に突入です。

長峰山登り相変わらず続く住宅街の中を歩くと、行く手にようやく車止めのチェーンが見えました。その手前にある「伯母野住宅碑」に見覚えが・・。なんかこの石碑、見た事ありますねぇ、タクシーの車窓から。確か一度ここまでタクシーで来たんでしたっけ。な〜んや、それなら今回もタクシーで来れば良かったと思っても既に遅し。もう歩いて来てしまいました。誰か言ってよぉ〜。ちょっとした虚脱感と共に、9:20 車止めの先の広場で休憩です。

ここから先は舗装道路から開放されて、普通の山道です。気を取り直して参りましょう。松蔭女子大学敷地のフェンスを越えて少し歩くと、左手に長峰山登山口の標識と案内図がありました。駅を出て1時間、やっと登山口です。が、喜んでもいられません。ここから延々と急な坂道が続き神戸の街並みます。「六甲は、もう来ない!」と怒り(泣き?)の声も聞こえますが、振り返れば眼下に神戸の街並み、キラキラ輝く大阪湾の向こうには、白い京セラドームの屋根とそれを取り囲む大阪の街、そしてその奥に泉南の峰々も見えます。泣きの声が、「きれい〜!」という感嘆の声に変わります。10:00 鉄塔の下で休憩。天狗塚まであともう少しです。

10:35 関電巡視路との分岐を通過。少し坂が緩くなって来ました。10:45 山頂・天狗塚に到着です。入れ替わりに天狗塚から下りて来た女性、さっき六甲駅で見かけました。同じ頃に出発したはずなのにもうお帰りですか。早っ! 

天狗塚狗塚は大きな岩であまり大勢は立てません。先着の方々と入れ替わり上がりますが、8名で一杯一杯。写真を撮るのもポロリと転げ落ちないよう慎重にポーズを決めます。眺めは良いですが風の当たりも強いので早々に引き上げ、穂高湖に向かいましょう。

いきなり急な下りです。しかも丸太階段。下ったかと思うと又登るが続く、くねくねとした道を歩きます。11:20 再び鉄塔脇でいったん休憩。次の次の例会で行くスノーシューの打ち合わせも済ませてしまいます。

右手に自然の家が見え始めたら峠も近い。11:35 全山縦走路(兼奥摩耶ドライブウェイ)に面した杣谷峠に到着です。ここには立派なトイレがありちょっと拝借したら、車道を渡って穂高湖へ下りましょう。

穂高湖遡れば10年前の1999年7月にも穂高湖に来た記録があり、その時は15名の大所帯でした。この時は杣谷から上がり地獄谷西尾根を歩いたようです。ふ〜ん、おとといの晩何を食べたかも覚えてへんのに、10年前の事なんぞ覚えてるワケないやんかぁ。ハイ、ごもっとも。

10年前と同じく、穂高湖の向こうにはシェール槍がすっくと聳え立っています。予定では、あの槍の穂先で昼食でしたが、余りの寒さに戦意喪失。もうここでエエんやない、槍も見たことだしということで、あっさり槍行きはキャンセルされ、湖畔のベンチでお弁当です。

歩いている時はそうでもありませんでしたが、じっと座っていると少しの風でも体感温度はどんどん下がります。お湯寒い寒いを沸かしたくても、指かかじかんでバーナーがうまく開けません。ガス持参者の特権で、しゅんしゅんと湧くやかんを股火鉢代わりにするリーダー。ダウンの上に雨具を着込んで風を防いだり、ホッカイロをお腹に貼ったりと、色々寒さ対策に励みますが、それも1時間が限界です。12:30 お風呂恋しやで、下山開始です。

杣谷峠に戻って、帰りは10年前に上がった杣谷道、通称カスケードバレイを下ります。明治時代六甲に遊んだ外人さん達が名付けたとおり、カスケード(小滝)がいくつもある谷を歩きます。今は土砂防止の堰堤がいくつもありますが、その間には天然の滑滝あり、堰堤から落ちる細い流れがいかにも白糸の滝のように見える場所ありと、平成の今でも確かにカスケードバレイの名にふさわしい道です。でも、けっこう急、これさえなければ・・。13:00 第3砂防ダムの端で休憩です。

杣谷途中、あまりに急な所にはクサリも添えてありますが、雨だったらズルズル滑りそうな坂でも、地面が乾いてればそのまま行けそうです。2〜3回川を渡りますが、こっちの石の方が苔で滑りそう。夏なら水ポチャも気持ちよくて良いですが、この寒さでは一滴たりとも浴びたくありません。慎重に足を置いて渡渉し、13:40 摩耶砂防ダムで再び休憩です。下るに連れ、古い石垣が両脇に出てきます。この道はその昔、徳川道に合流するのに良く使われていたらしく石垣はその名残のようです。

しばらくすると、杣谷堰堤上の広い河原に出ます。更に進むと右手に崩れかけたボロ小屋・・とここまで来て思い出した! いや、おとといの晩御飯ではなくてぇ、前ここに来たことを。今を去ること5年前、2003年の12月、ここから山寺尾根に入ったのでした。

堰堤脇を下るとまもなく車道に出てきて、山道は終わり。長峰橋を渡り、舗装道路を護国神社へ下りて行きましょう。14:30 神社隣の公園にあるトイレでほっと一息。六甲駅行きのバス停が目の前にありますが、今日はお風呂に入るので歩いて帰ります。バス道を歩き篠原本町橋にぶつかったら、来た道を戻って、朝確認しておいた銭湯へ。冷えた身体にお湯の熱さがジンジンと身に沁みます。はぁ〜、寒かった。

 

 本日のお時間
8:30 阪急六甲駅 −8:50 厳島神社 −9:20 長峰山登山口 −(休憩1回)−10:45 長峰山・天狗塚 −(休憩1回)−11:35 穂高湖 12:30 −(休憩2回)−14:30 護国神社

 本日のお風呂    阪急六甲 「ふじの湯」(元「都湯」) 340円←2月より410円?
         泉質: 薪で沸かすH2O
         効能: 浅湯・深湯・エステ風呂・ジャグジー・ラドン湯・電気風呂・サウナと盛沢山


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