武庫川渓谷
廃線跡ハイク

前回の大雨を思えば御の字の曇り空の下、今日は傘をさしても歩ける廃線跡ハイクです。隣の生瀬駅から歩くのが一般的ですが、それじゃぁ歩き足らん!という健脚諸氏のために、宝塚駅から歩きます。9::30 駅を出発。地元メンバーに引率され地元なら生瀬駅〜廃線跡入口ではの道を行きます。瀟洒な住宅街を抜け、先頭は浄水場の敷地内へ入って行きます。

えっ、えっ、良いの?と言いつつ付いて行くと今度は人ひとりしか通れない橋で武庫川を渡ります。浄水場から対岸へ伸びる水管の上を、人が通れるようにした橋なので、要は水管の直径くらいしか幅がありません。向こうから人が来た時は、ザックを手すりの上に乗せ身体を横向きにしてすれ違います。

橋を渡り、旧ウイルキンソン炭酸の工場跡に建つマンションの裏の道を行くと、10:00 生瀬駅を通過。JRの高架をくぐり国道沿いのバス停でちょっと休憩します。ここからしばらくは車道歩きです。正面に採石場が見えますが、そのせいかトラックの多い事。早く車道を離れたいものです。

中国自動車をくぐり少し進むと、木之元地蔵尊の看板の道路を挟んだお向かいに、川沿いに下る道があります。ここを下りても廃線跡入口に行けますが、今日は地元メンバーの案内で、そのまままっすぐ住宅街に入ります。はぁ〜、ようやくここで車道からお別れです。

10:30 美容室の前から木立の中を下り、先程の道と合流した所でしばし休憩。すぐ先が廃線跡入口ですが、入口の標識代わりにJRの高札・・じゃなくてご案内といJRの名残うか注意書があります。要は「JRが管理している道ではないので、何かあってもこっちに文句言ってこないでねぇ」という事ですね。途中にも「この先落石等による事故の責任は持ちません」の看板もしつこく出て来ます。皆さん、心して歩きましょうね。

管理してないとは言え、武庫川沿いの崖には柵が新調され、道も草が刈られ歩きやすく整備されています。どこがしているのでしょう?右手に流れる武庫川の対岸には、見ようによっては顔にも見える・・という人面岩とか、何たら岩とか名前のついた岩壁が続きます。夫々に案内プレートが柵に付けられていますが、JRが管理してないとなると、誰かが整備してくれているのでしょう。有り難い事です。

並ぶ枕木は間隔が不規則でちょっと歩きにくい所もあります。ほどなく、廃線跡名物トンネルの第1弾です。ヘッドライトを灯けてひんやりとしたトンネトンネルル内に入ります。ほほぉ、見事に真っ暗やわぁ。漆黒の闇の中、足元に枕木の感触を覚えながら歩いて行きますが、経験者曰く真っ直ぐ歩いているつもりでも何となく壁際に寄ってしまうのだとか。

11:20 続いて2番目、北山第二トンネルに入ります。この線では一番距離が長く、おまけにカーブしているので、出口の光が見えません。あまりに長いとちょっと不安になってきますが、道なりに曲がると先の方にポチっと光が見えて一安心。こちらのトンネルは枕木が外され、壁に立てかけてありますが、小さな石がゴロゴロしているので足元には注意して歩きましょう。

次のトンネルを抜けると 11:45 廃線跡のハイライト!武庫川にかかる第二橋梁に繋がります。鉄橋自体は老朽化の為通れないので、横の作業用通路を歩きます。隙間から下を見れば、結構橋の位置は高いやんか。よく武庫川第二橋梁見ると作業用通路も所々腐食しているようで、これはこれでスリリング。そっと足を置いて体重をかけないように歩きます。

川を越えて更に(元)せ〜んろは続くよ、どぉ〜こまでもぉ〜。短いトンネルと遊歩道のようなゆったりした廃線跡を15分ほど歩くと、桜の園広場に到着です。手前にも「親水広場」への分岐があり、川沿いに下りる道がありますが、結局この広場に合流するようです。川の流れと木々のそよぐ音をBGMに、木陰の一角でランチタイムに致しましょう。その前にとりあえずトンネル前で記念写真です。

昼食を食べてしまうと桜の園広場何となくお帰りモードになってしまいますが、今日はまだ坂道を歩いていません。食後のコーヒーを飲みながらこの後どうするか相談です。で、山道も行かずこのまま帰っては「やまゆ会」の名が廃るという事で、大峰山の途中まで上がってみる事にします。

ゆっくりランチ休憩をして、13:15 道標の横の階段を上がり、「亦楽山荘」の案内板で道を確認します。先ずは「さくらの道」を上がって行きますが、今まで平坦な道だったので食後の坂道はけっこう堪えます。13:30 展望の丘に来るとあずまやがありました。やれやれ、ここでちょっと休憩です。

とりあえず、坂道も歩いた事だし、空模様もちょっと曇り出したことだし、と色々理由をつけて今日の山歩きはここでお終い。ロックガーデン方面へ向か亦楽山荘い、この亦楽山荘で桜の研究をしていた笹部博士の居家「郭水亭」に下りて来ます。更に「もみじの道」を通って入口まで下りようと思いましたが、どうも道が崩れているらしく通行止め。あらま、仕方なく展望の丘に登り返し、来た道を戻ります。

14:00 先程の広場に戻り、短いトンネルを二つほど抜け、左手に簡易トイレを見て更に進むと車道をまたぐ陸橋が出て来ます。14:20 これにて廃線跡の終点です。武田尾駅に通じる商店街?には生ビールや採れたて野菜やら栗やらが誘惑の手を差し伸べるお店が並びます。差し出されたら無視して通り過ぎるほど野暮ではありません。一軒のお店に立ち寄りグビッとナマを一杯。

奥の座敷ではビールに鍋で宴会をしているグループも居ます。匂いに誘われてもう一杯いきたい所ですが、こちらも宝塚で反省会用に店を予約しているので、ここは我慢、我慢。14:40 武田尾駅に着くと事故の為ダイヤが乱れているとかで、ホームは人で溢れています。折りよくやって来た電車に飛び乗り、宝塚へと戻りましょう。

高層マンションが立ち並ぶ宝塚から、ほんの一駅歩いた所に、こんな渓谷があったのか!とあらためて感心した廃線跡です。

 本日のお時間
宝塚駅前 9:30 − 10:00 JR生瀬駅前 −10:30 廃線跡入口 −11:20 北山第二トンネル −11:45 武庫川第二橋梁 −12:00 桜の園広場 13:15 − 13:30 亦楽山荘 −14:00 桜の園広場 −14:40 JR武田尾駅

 本日のお風呂      ナチュールスパ宝塚 (男性 800円/ 女性 1000円)
        泉質: ナtリウム-塩化物冷鉱泉
        効能: 疲労回復、神経痛、筋肉痛、五十肩、運動麻痺、慢性消化器病、冷え性 etc

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