
林道や銀座通りなど平らな道ばかり歩いていた軽井沢の旅から2週間、本日は高槻市にある三好山で久しぶりに坂道のある山歩きです。高槻駅からバスで15分、塚脇バス停から登山口へ向かいます。バス停には登山口から山頂までの懇切丁寧な案内図があり、前回の天下台山のように迷うことなく、11:15 登山口に到着です。
三好山は元々戦国時代に築かれた芥川山城という山城ですが、一時期戦国時代の武将、三好長慶が居城していたことで有名です。実際、長慶が住んでいたのは15年ほどしかないのに、やはり当時大阪(摂津)を支配下に置いていた全盛期だったこともあり、三好山といえば三好長慶になるのでしょうか。脇塚バス停には、「三好長慶を大河ドラマに!」ののぼりがハタハタとはためいていました。そういえば一昨年の大河ドラマ「麒麟がくる」では、この三好さんと臣下の松永さんが大活躍されていました。
「三好山へ40分」の標識に見送られて登山口を出発です。個人のお宅の敷地沿いに山道を上がりますが、地続きに奥へ奥へといつまでも畑が続きます。いったいどれだけ広いお宅なんでしょうか! 11:45 道が2方向に分かれる場所に来ました。竹に書かれた表示によれば、三好山へは左方向へ行くようです。それにしても、竹杭に手書きの表示案内とはなんとも素朴。聞けば三好山は全山私有地なんだそうで、なのでこういう案内表示も手作り感満載なのでしょうね。
仰せの通り左へ取ると道は竹林の中へと続いていきます。竹林を抜けると、またまた手書きの案内で「竪土塁」とあります。山城跡といっても石垣以外ほとんど目に見える遺構が残ってない三好山ですが、土塁の一部が唯一ここで見られるようです。ココから更に山道を行く事10分、高槻市街が見渡せる場所に来ました。着いた~!と思いきや、「三好山へ6分」という標識が。ぬか喜びでした。最後に階段を上がると、確かに6分で三好山の山頂に到着です。
山頂では三好長慶の大きな看板がお出迎え。その裏では保存会の方でしょうか、パンフレットを配られているので頂いて見ると、山城時代の城内図が描かれています。今いるのは、本丸があった辺りのようです。地中に遺構が埋まっているとかで、山頂の広場には建物跡のようなものは見当たりません。その代わり、切り株が良い具合に配置されているので、ここに座ってお昼にしましょう。
気持ちの良い秋空の下、いつものように熱いコーヒーで締めたら出発です。帰りは摂津峡を通って脇塚バス停へ戻ります。先ずはあの竹杭の案内があった二股へ下り、ここでもう1本の道へ入ります。因みに塚脇バス停から来る道は塚脇ルート、こちらは上の口ルートとも呼ばれているようです。ほぼほぼ平坦な道ですが、途中片側が切れ落ちているような狭い道幅の箇所もあるので、油断は禁物です。15分ほどで上の口ルートの入口に着きました。「摂津峡桜広場」の標識に従って歩くこと約10分、ココが入口?と思えるような、駐車場の奥の地味な入口から摂津峡へと入ります。
入れば右手に立派な案内板もあり、芥川に沿って大体1時間ほどのハイキングコースです。途中見どころの岩などを眺めながら歩きます。夫婦岩を過ぎ白滝への道はスキップして更に進み、八畳岩の先にトイレがあるので、ここでちょっと休憩。ここまでゆっくり歩いて20分。更に進むと、左下に旅館が見えて来ました。出口はもうすぐでしょうか。道も舗装路になってきたら、14:20 摂津峡公園に到着です。一番手前の東屋で休憩しますが、桜広場というくらいで目の前には桜の木がいっぱい。春はさぞかし見事な景色になるのでしょうね。
一息ついたらバス停へ向かいます。旅館や温泉施設を通り過ぎて、15:00 バス停に戻って来ました。ランチタイムも含めて、4時間ちょっとの山歩き。思ったより坂道もなく軽井沢に引き続き、快適なお散歩コースです。えっ、これでは歩き足りない? それは次回の菊水山に任せましょう。
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本日のお時間
塚脇BS 10:55 -11:15 登山口 -11:45 上の口ルート分岐 -12:00 山頂 13:10 -13:25 分岐 -13:45 摂津峡入口 -14:25 摂津峡公園 -15:00 塚脇BS
本日のお風呂 なし