新緑の
リトル比良

毎度お馴染みの登山列車、「湖西レジャー号」で近江高島駅に集合です。途中リーダーより尼崎で乗り遅れ、一電車後になるとの連絡が入り、先に登山口のある音羽の大炊神社へ向います。前回は駅よりバスを利用しましたが、歩いても10分程。リーダーとの時間調整もあり、ブラブラと歩いて大炊神社に着き、トイレ等をお借りして支度をしていると、ジャ〜ン、タクシーを乗りつけて、リーダーの御登場!聞けば駅のエスカレーターで他人様とモメごとがあり、急いでホームに駆け下りたものの、無情にも電車は走り去った後だったとか。しかし、朝からケンカとは元気やな〜、ほんま。

休憩中さて、9:40 無事全員揃った所で出発しませう。数歩行った所で、お猿に遭遇。慌てる素振りもなく、悠然と林の中に引っ込んで、こちらの動きを眺めています。人が通りすぎたらまた出てくるつもりなのでしょう。人馴れしたお猿です。「猿を見ると雨が降る」という言い伝えもあるらしいので、まっ、見なかった事にしておきましょう。

しばらくは散策路風の道が続きますが、次第に樋状になって来て、雨の日は水の通り道になって大変そう。それでも、上にある岳観音への参道である為、丁石があったり、古い石畳の跡があったりと、明かに遥か昔に人の手で整備された面影が残ります。

岩場周囲は見事な新緑で、先日の比婆山での新緑不足を一気に取り返した気分。10:10 その中でちょっと休憩です。ここから先は、白坂、不動尊、弁慶の切り岩と見所が続き、10:35 岳観音堂跡に到着です。朽ち落ちた建物の残骸が、ここに観音堂があった事を示してくれますが、僅かな材木とトタン?の切れ端だけでは、気付かない人も居るかもしれません。そこに建つ道標の頭に錆びたお釜が1個かぶせてあります。前来た時は2個転がっていたのだけど、もう1個はどこへ行ってしまったのでしょう??

岩場をよっこらせと攀じ登り、10:50 一息つきましょう。最後尾についていたはずのメンバーが、いつの間にか一番前でどっかり座って休憩中。休憩を終えて初めて追い越されたことに気付き、「え〜、いつの間に?」と訝るその他のメンバー。 「ここで、地蔵になってました」とにっこりするご本人に、「俗世の垢にまみれてるのに・・・」とボソっと一言言い捨てて通り過ぎる、メンバー夫人。オトナの夫婦の会話です。

新緑の登りごろごろとした岩の道を歩いて、11:15 祠のある岳山頂上を通過します。昼食にはまだ早いので、オウム岩まで行ってしまいましょう。と言っても、目指すオウム岩は遥か彼方に見えます。あそこまで、お腹がもつやろか・・。

一旦下って、目に染みるような新緑の中をまたゆるゆると登って行きます。「休憩、プリーズ!」の声も上がりますが、何せ坂の途中のお休みは断固拒否のリーダーのこと、「あともう少し」の非情なるお返事と共に歩き続け、12:00 オウム岩に到着です。前来た時は、ヘビがひなたぼっこをしていましたが、今日は先客も居らず・・と思ってたら、あっ、いたっ!ちょっと下の枝にヘビ殿が・・。もしかしたらオウム岩の主かも知れません。

丁度お昼時ですが、お弁当はもう少し広い所で頂きましょう。岩の上に立ち、遠くに伊吹山、眼下に里の青田を眺め、お休み中のヘビ殿を起こさないように静かに記念写真を撮ったら、先に進みます。相変わらずの緑の中を歩き、12:45 ちょっと岩阿沙利山とオウム岩で休憩です。だいぶお腹も空いてきました。 

ここからの登り返しが、空腹には堪える。「登ればご飯」と言い聞かせて、13:05 ようやく岩阿沙利山に到着!着いた!お弁当だ!上りの前にお腹が膨らむとシンドイからと、今まで我慢してきましたが、実はこの後にもう一山、このコースの最高峰・滝山が控えております。かといって、そこまで飲まず・食わずならぬ、食わず・食わずでは、上る前にシャリバテで行き着けません。

さぁ、皆のもの、思いきり食すが良い!後は何とかなる。いつものワインと温かいカップ麺・お味噌汁で元気をつけたら、14:00 涼峠出発です。急な坂を転げ落ちるように一気に下って、14:30 鵜川越の林道をまたぎます。

今回はスンナリと道も分かり、滝山方面へうねうねと登ります。14:45 ちょっとお休み。「お昼を食べたら後は下り」モードを身体が覚えているので、食事後の登りは堪えます。滝山山頂へ行く道は、この縦走路から少し離れるので、あっちに行ったら滝山ね・・と横目に見てそのまま寒風峠へ向います。最高峰を越えたので、ようやく待望の下り道。ダラダラと下って 15:15 寒風峠に到着です。

ここであるメンバーに集中してハエが寄って来たことから話しは弾み、いずれミステリー小説が「やまゆ会」より誕生するかも知れません。題して「宝塚殺人事件−殺意の比良山脈、寒風峠のハエは見ていた!」 乞うご期待・・?!ほな、出発しましょ。

水と岩と樹々が造り出す見事な庭園の中を歩き、15:45 小川のほとりで休憩です。涼しげなせせらぎの音と萌黄色のシャワーで、今までの疲れも、そし下界での疲れも飛んで行ってしまうようです。

揚梅の滝心がスッキリしたら、先に進みましょう。16:00 涼峠を通過して、岩がゴロゴロした道を下っていくと、こんな時間なのに登ってくる人、しかもなんか軽装!な人たちとすれ違います。皆さん、揚梅の滝へ行かれるようですが、我々は今回も観滝台からの見物です。16:20 観滝台で滝見休憩。

あとは「比良げんき村」に向って下るのみ。残念ながらここにお風呂はないのですが、トイレを目指して下って行きます。深いとい状の道を避けようと、端を歩いていたら、あら〜ん、なんかどんどん高く離れて行きますよ。道沿いではあるのでいずれ先で合流するでしょうが、飛び降りるに飛び降りられず、目の前の枝を払い、地に這う根っこをまたいでと、こんな所で思わぬ藪こぎです。

ようやく本来の道に合流してしばらく行くと、16:45 比良げんき村の駐車場に到着です。ここでトイレをお借りしたら、JR北小松駅へもう一歩き。久し振りの長丁場でしたが、岩場、新緑、展望、庭園と盛りだくさんのメニューで、お腹一杯!比婆山の芽吹き不足も解消できて、よかった、よかった

 今日のお時間
9:40 音羽・大炊神社 −(休憩1回)−10:35 岳観音跡 −(休憩1回)−11:15 岳山 −12:00 オウム岩 12:15−(休憩1回)−13:05 岩阿沙利山 14:00−14:30 鵜川越−(休憩1回)−15:15 寒風峠−16:00 涼峠−1620 観滝台−16:45 比良げんき村

 今日のお風呂      なし


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