今回は無念の欠席をした、なんちゃって編集員に代わり、やまゆ会名古屋駐在員にして最年少、最虚弱の新鋭が弱者の立場からレポート致します。
雨の大阪駅。中央郵便局前でいつものみなとバスに集合。会計のお姉様方よりレポーター役を拝命し笑顔で受ける(そうしないと後がこわい・・)。7:40 予定どうり出発。メンバーは男性4名、女性7名でメンバーのご友人がビジターで初参加される。そういう私だって、「やっとかめだなも〜」(名古屋弁で「ひさしぶりやね〜」の意味)。そしてこの時はまだ熊の鼓動、もとい熊野古道で胸が一杯で、子の泊山があんなだとは誰も知る由もなかったのであ〜る。
8:32 紀ノ川SAで休憩し、各自コーヒーをゲットする。リーダーから頂いたパンをほおばり紀伊半島を一路南へ。バスから見る桐の花が美しい。9:25 印南SAでトイレ休憩っていうか、トイレしかないわ、ここ。9:55 紀田辺で高速を降り、10:40 みちの駅、その名もズバリ、「熊野古道中辺路」に到着。へぇ〜、「道の駅」は高速道路にはないんや〜と今更ながら学習。予定よりかなり早いのでここで昼食をとることにする。
肌寒いので温かいものが食べたいと、各自名物めはりずしやおにぎりと、うどん・そばなど頂いた後、これまた旬の名物、きじの卵を食す。う〜ん、まぁ、どうってことないゆで卵。よもぎ団子も試食しますが、こちらは素朴で美味しい。11:32 昼食が済んだら発心門王子に向かっていざ、出発。
12:20 いよいよ発心門から中辺路を行く。発心門はこれから熊野に参るゾという禊の場所だそう。リーダーから「フツーの旅行者が歩くとこなので、なんぼなんでもストックはやめてや」との指示があり。はいはい。
雨具を身につけて傘をさして歩く世界遺産もまた一興。妙に美しく整備された道は、世界遺産の功罪か。でも進むにつれてそれらしい土の道になって来る。
13:35 リーダーは酒飲み王子、などと下らないことを(失礼)言っている間に、水呑王子を経て伏拝王子に到着。「王子」はプリンスではなく、熊野神を祀った所という意味だそうな。無料休憩所で温泉コーヒーなるものを頂く。休憩は無料ですがコーヒーは200円。体には良いのかもだが、温泉臭くて美味とは言えず・・。
いつ、どこにいたのか、ここにはやたらと他の旅行者グループが湧いてくる。あら、おばさん、きれいな靴やねぇ、純然たるお出かけモードの人も居てちょっと違和感と感じる。もっとも向こうも向こうで、「えらいあの人ら本格的やな」とささやきあっている。
14:05 他のパーティーとのタイミングを計って伏拝王子を出発。雨の山道、背広姿の老紳士もいて驚く。15:10 熊野神社本宮に裏から到着。ここは熊野三山の中心。社殿が第一から第四まで並ぶ。ここで学習、そのA。日本サッカー協会のシンボルマークは、熊野権現の使いである三本足のカラス、「やたがらす」である。
15:37 湯の峰温泉のお宿に到着。玄関から温泉の匂いがプンプン。宿泊客は少なく、我々以外にもう2組ほど。男性1部屋、女性は4名と3名に分かれてほっと一息。早々とお風呂に行く会計のお姉様方。部屋でドタ〜と寝そべっていると、廊下を通るは初参加のビジターさん。あれ、もう一緒にお風呂へ行かれたかと思ったけど、どうやら行かれたのではなく巻かれたらしい。会計のお姉様方の行動の早さについて行けないのは、うん、あなただけではない。
お風呂は平安時代創業?の本館に入る。お湯がぬめっとやらか〜い。ふぇ〜と疲れがとれる。この温泉は飲めるのだが、ちょっと設備が古くて気持ち悪いので、お風呂では飲まず。入浴後、近くのつぼ湯なるものを見学。小さな小屋に次々と男性客が入っていく。そんなには入れるのか?なんか、軽自動車が事故にあって中からインド人が10人出て来たって話を思い出す。 ここは小栗判官が傷を治した伝説の場所。スーパー歌舞伎「オグリ」で見たのよね。近くのぼろっちい看板には「てるて食堂」とか書いてあったけど、てるて姫がかわいそう。
18:00 夕食。冷めた天ぷら、未解凍の鹿肉、プチ鴨なべ、妙に具の細かい茶碗蒸しなどわいわいと楽しくいただく。ドライバーさんも、いやぁ、お疲れ、お疲れ。明日の天気はどうかなぁ。雨が止みますように・・などと祈った私であったが、いっそ豪雨になればよかったのだ。
ともあれ、第1日目は無事終了。
今日のお時間
12:20 発心門王子 − 13:35 伏拝王子 14:05 − 15:10 熊野神社本宮
今日のお風呂 湯の峰温泉 あずまや (民宿 あずまや荘宿泊の場合は無料)
泉質: 含重曹硫化水素泉
効能: リュウマチ、胃腸病、皮膚病、糖尿病、肝臓病、婦人病 等