コロナコロナでなかなか遠くへ行けない今年の特別例会。夏の近江八幡に続き、秋は日帰りでも行ける高野山に2泊して、ゆっくり過ごすことにします。GoToトラベルキャンペーンのおかげで、かなりお安く泊まれるのも良いですね。
2泊なので初日はゆっくり午後1時に高野山駅に集合。予約した宿坊協会で宿泊券や地域共通クーポン券を受け取り、とりあえず荷物を置きに宿坊へ向かいます。今日のお宿は奥の院入口の近く、刈萱堂に並ぶ宿坊です。チェックインは2時からですが、お部屋に入れるという事で早速案内されます。宿坊とは言え昨今の下手なホテルより広くて立派です。特に今回は通常であれば宿泊者の多くが外国人という宿坊で、案内書きや置いてある本なども日本語・英語の両方があり、更に自由に飲めるコーヒーマシンもあって、なかなかインターナショナルです。
さて、一休みしたらもらったクーポン券を握りしめてお寺巡り第一弾です。テクテク歩いて宿坊協会まで戻り、先ずは金剛峯寺へ。屋根が檜皮葺になっているので、屋根上にしゃちほこではなく天水桶が設置されています。今でいう消火用スプリンクラーですね。いざ火事となったらどうやって傾けるのだろう・・と思いますが、屋根の端にハシゴがかけられているのを見ると、誰かがハシゴを駆け上がって手動で傾けるようです。
では、次に壇上伽藍へ廻りましょう。壇上伽藍へは紅葉の名所、蛇腹路を通って行きます。正門を出て「六時の鐘」の斜め向かいに、蛇腹路の入口があります。紅葉のピークにはまだ少し早いですが、日当たりの良い場所では色鮮やかに葉が輝いています。写真を撮りながら先に進むと、東塔、三昧堂、愛染堂といった建物が並び、最後に朱色の根本大塔がどっしりと構えています。
御朱印を頂きに行ったメンバーを待っている間、境内の建物を見て回ります。その後は中門から外に出て明日のお昼用にコンビニへ。高野山まで来てコンビニご飯?とお思いでしょうが、計画時には地域共通クーポンでどこかでランチを・・と考えていたのに、高野山の飲食店ではほとんど使えないことが分かり、それなら使えるコンビニで山のお弁当を買おう!という事になったわけです。
因みに高野山独自のプレミア商品券というのもあり、こちらは利用できるお店が多そうです。それで人気なのか、なんと予定より4か月も早く11月に完売御礼で終了。2000円で5000円分の商品券は確かにお得です。こっちも買えば良かったかなぁ。
さて、コンビニでおにぎりやらカップ麺やら買ったら、そろそろお宿へ帰りましょう。宿坊のお夕飯は5時半からなので、あまりゆっくりも出来ません。帰路は霊宝館の前を回り立派な観光センターの脇を通って、金剛峯寺の正門に戻って来ました。更にブラブラと宿に戻り、先ずはお風呂へ。4時半からの一番風呂を頂いたらお待ちかね、精進料理のお夕飯です。ずらりと並ぶ品々は、材料がお野菜や豆腐系だけというのに、最後にはお腹一杯になりました。
お夕飯が終わってもまだ7時過ぎ。ちょっと飲み足りません。部屋に戻って自前の焼酎を開けて明日の高野三山の打ち合わせです。山の前には、朝6時半からの勤行にも参加します。10時過ぎには、朝が早いからともうお布団に入る人が! つられてテレビを見ながらちょっと横になるだけ~と同じく布団をかぶりますが、結局そのまま全員就寝とあいなりました。
明けて朝の5時半、ゴソゴソと起き出し、暖かい恰好をして先ずは本堂へ。数人の僧侶によるお経がシンと冷えた本堂に朗々と響きます。読経のリズムとか、チョコンと膝を折って経典を押し頂く動作とか、宗派によって色々違うな~と興味深く有難く拝見します。
勤行が終わったら場所を変えて、護摩祈祷に参加します。チェックインの際、1人1枚護摩札を頂いていたので、願い事とその為に努力する事を書き入れておきます。お願い事だけやないのがミソですね。神頼みだけではアカンと言う事です、ハイ。
狭い護摩堂に響く太鼓の音とご祈祷の声。1人が護摩焚き、1人が太鼓なのですが、この太鼓が護摩焚き祈祷に合わせ強弱をつけて歌うように鳴らされ、さながら二重唱のように進んでいきます。一緒に参加したメンバーが護摩堂を出ながら一言、確かにああいう状態ならトランスってものになるわぁ。
煩悩がありまくりの我々は幸か不幸かトランス状態にもならず、朝ご飯はなんやろなぁと俗世に戻っていくのでした。昨日と同じ部屋に用意されていた朝食は、質素ながらも地元紀州の梅干しやみかんが添えられ、郷土色豊かです。
食事が終わったら、さぁ、いよいよ本番の高野三山歩きへ出発です。
本日のお時間
13:00 高野山駅 -14:40 金剛峯寺 -14:55 蛇腹路 -15:00 壇上伽藍 -16:30 宿坊
本日のお風呂 高野山宿坊 「恵光院」