本日歩くのは金胎寺山。現在の会の前身を含め、山歩きを初めて30年弱、実に初めてのお山です。遠くの地域ならまだしも,富田林というチョー近いエリアなのに今まで歩いてなかったというか、山名も初めて聞くという不思議。大阪だけでもまだまだ未踏の山はあるものです。
という事で、あらためて本日は富田林市の最高峰、標高296.4mの金胎寺山を歩きます。コースは1本しかないので、今日は近鉄の汐ノ宮駅から歩き出し河内長野駅へ下りて行きます。こんなことでもなければ一生来ないだろう(多分)汐ノ宮駅に10:00集合。先ずは腰神神社へ向かいます。
その名の通り、腰の神様である腰神神社。かけてある絵馬にも腰痛に関するお願いやお礼が記されています。そもそも金胎寺山は楠木正成にゆかりがあり、この腰神神社も正成が鎌倉征伐に向かう途中馬が腰を痛め、ここの藤の木につないで休ませたら、あ~ら不思議、腰が治ってしまいました・・という逸話が残っているそうです。馬を繋いだという藤の古木も残っており、ここで休みを取ったというのも頷けます。
調べると、戦前までこの近くに汐ノ宮温泉が栄えていたという事なので、馬の腰もこの温泉で良くなったのかもしれません。かの有馬温泉の発祥も、鹿が温泉に浸かって傷を癒していたとか、傷ついた三羽のカラスが水を浴びたら(実は温泉)傷が治ったといった伝承があり、動物と温泉発見はけっこう深いつながりがあるようですね。
本人や家族に腰痛持ちが多いお年頃のメンバー、念入りにお詣りします。神社には仮設風ですがトイレもあるので、ちょっとお借りしたら出発です。パンフレットの地図によると、神社の入口からさらに伸びる車道を歩くようになっていますが、境内から続く道がこの車道に並行しているようなので、こちらの道を歩きます。しばらく住宅街の中を通りますが、5分ほどで行き止まりとなってしまいました。なので、ちょっと戻って車道に下ると「金胎寺山」の標識が出て来ました。この後も、標識が角々にありとても分かりやすいです。
10:35 イノシシ除けの金網ゲート前に出て来ました。ここから車道を離れ、登山道へと入って行きます。竹林の中を行く登山道にも、山頂までの時間標識や兵舎跡の説明板など、懇切丁寧な案内板があり、それぞれ確かめたり読んだりしながら緩やかな道を上がって行きます。11:10 中間展望台に到着。山頂まであと5分だそうですが、ここからの眺めも素晴らしく、全員直立不動で見入っています。では山頂へ参りましょう。
あと5分なら楽勝と思っていましたが、最後に急な坂が待ち構えていました。今までなだらかな道だったのに、これは予想外!油断大敵やわぁ~と言いながら登ること5分。11:18 先ほどの中間展望台をも超える見事な景色が眼下に広がります。遠くは明石大橋や六甲山まで見えるというその広がりは、さすが富田林最高峰です。山頂にはベンチも点在しているので、この眺めをおかずにお弁当タイムです。
山頂にある案内板によると、楠木正成がこの山に築城した1333年当時は麓に金胎寺というお寺があったため、金胎寺城と呼ばれていましたが、地元では通称「城山」となっているそうな。結局お城自体は1463年に落城したので、約130年 存在していたことになりますね。お山の歴史を学んだ所で、そろそろ下山しましょう。12:00 山頂を後にします。帰りは一気に下って、12:35 早くも金網のゲートに戻って来ました。よく見るとゲート脇の小さな箱に色々な鈴がいっぱい入っていて、イノシシ除けにお使いくださいとあります。あら~、往きは気付かなかったわぁ。幸い、鈴なしでも鈴のような我々の話し声が、イノシシ除けになったようです。
帰りは河内長野駅まで歩いて、今日の反省会場へ向かいます。今年も残り1回、十分反省して次回の大文字山に備えましょう。
本日のお時間
汐ノ宮駅 10:00 -10:15 腰神神社 10:25 -10:35 入口ゲート -11:10 中間展望台 -11:18 山頂 12:00 -12:35 入口ゲート
本日のお風呂 なし