本日は岸和田にある神於山を歩きます。「神於」と書いて「こうの」と読みます。簡単な漢字を使っているわりにはけっこう難読です。文字通り「神がおられる山」として古代から山全体がご神体となっていたそうですが、江戸時代後半から廃れ、以降歴史の中で荒れた状態のままだったとか。近年地元の方や企業により手が入れられ里山として昔の姿に再生されているとの事。どんなお山か楽しみです。
そして同じく楽しみなのが、登山口にある道の駅。泉州と言えばお野菜が色々と有名なので、下山後のお買い物も楽しみに歩きましょう。という事で、11:00 に道の駅に集合です。泉北高速の和泉中央駅、南海電鉄の岸和田駅、JRの下松駅と3駅からバス路線があるのは良いのですが、なにせ1時間に1本の運行なので、乗り遅れないよう夫々の駅から乗車します。1名が惜しくも予定のバスを逃してしまったので、先着組は道の駅でのんびり下見です。この道の駅、なかなかに有名らしくレストランも売り場も開店前から行列で、これは更に下山後が楽しみですねぇ。
次のバスで到着したメンバーと無事合流したら、11:50 出発です。裏の駐車場から国道を渡って登山口へ向かいます。案内に従って林道を上がると 12:00 車止めのある登山口に到着。ここから少し林道を行くと 12:10 いよいよ山道に入ります。岸和田市が出している神於山ルートマップによるとこの道は1号園路ですね。この先国見の広場に東屋があるようなので、ここでお昼にしましょう。降り注ぐ木洩れ日と新緑のシャワーの中、「フウの道」と名づけられた気持ち良い道が続きます。
12:50 開けた場所に出ました。国見の広場です。しっかりした東屋があるので、予定通りここでお弁当タイムにします。広場の真ん中を先ほどの林道が通ってますが、関係車だけが通行できるようで今は何も通りません。広場の端にはトイレがあり覗いて見るととてもきれいにお掃除されていて、ちゃんと紙まで用意されているれっきとした水洗トイレでした。ありがたやぁ~。あっ、ただ手を洗う水道はないのでご注意を。
13:35 それでは次の目的地、展望台へ向かいましょう。東屋の向かい側から少し下ると左手に池が見えます。この池に沿って道を進むと、行く手に作業小屋が出て来ました。「神於山保全くらぶ」の作業小屋とあり、何人かの方が掘ったばかり?のタケノコを並べています。月に2回ほど集まって色々と作業されているのだとか。楽しんでください・・と送り出されて教えていただいた道を上がって行きます。
ルートマップにある4号園路に合流したようで、10分ほど歩くと大きなクスノキが現れます。ここがクスノキ広場ですね。広場には案内板を取り替える作業をされている方もいます。さきほどの保全くらぶの方々でしょうか。そういえばさっき歩いた池沿いの道にも竹でしっかりと柵が作られていましたっけ。急な坂には同じく竹の手すりも設置されていて、安全に歩けるように整備されているのがありがたいです。
クスノキ広場を抜けると15分ほどで山頂展望台です。残念ながら今日はちょっと霞んでいるので、対岸の六甲の山並みや生駒方面の山々もぼんやりと見える感じ。もしかしてあれがハルカスちゃう?と指さすメンバーもいますが、老眼の面々には真っ白にかすんでいてどれがどれやら・・。しばらく目をこらして眺めていましたが、かすみも晴れそうにないので、そろそろ帰りましょう。
帰りは林道を歩いて下ることにします。途中には「シャープの森」と書かれた広場があります。シャープが里山保全活動の一環として2006年から神於山の森づくりに参画しているそうです。神於山には他にも丸紅や住友ゴムが保全活動に協力しているようで、岸和田市と企業と地元が連携して森づくりを進めている良い例ですね。
そうこうする内に先ほどの保全くらぶ作業小屋の裏手に出て来ました。ここから直ぐにお昼を食べた国見の広場です。15:05 東屋でちょっと休憩していると、作業が終わったのか保全くらぶの方々の車がピュンピュンと目の前の林道を走り抜けていきます。一通り走り終わったかなぁと思った所で、再び林道を下ります。15:32 1号園路入口に戻って来ました。この後は、次なるお楽しみ、道の駅でお買い物です。
岸和田といえば「だんじり」しか思い浮かびませんでしたが、このような自然豊かな森もあるのだと感心した神於山。そして何より、道の駅から歩けるのがサイコーです。
本日のお時間
道の駅愛彩らんど 11:50 -12:10 1号園路入口 -12:50 国見の広場 13:35 -14:10 クスノキ広場 -14:25 展望台 14:40 -15:30 1号園路入口
本日の反省会 あべの 魚市