お久しぶりの 虚空蔵山

酒滴神社今日の山は虚空蔵山です。最後に虚空蔵山を歩いたのは何と10年前!2012年の最後の山行きでした。それ以降も何度かリクエストには上がったのですが、なぜか実現せず、本日ようやく10年ぶりの再訪となりました。

今日歩くコースはJR藍本駅の登山口から上がり、立杭陶の郷へ下りてバスで相野駅へ戻るという定番コース。9:30 藍本駅に集合で登山口へと向かいます・・・と書きたいところですが、藍本駅で待っていると一つ手前の相野駅で降りてしまったという電話が!更にちょっと遅れて新三田に着いたので、次の電車で行くという連絡も入ります。しか~し、問題は福知山線。藍本駅は各停しか停まらず、この時間帯だと普通電車は1時間に2本程度しか運行していません。次の電車と言っても40分後。陽射しが暖かい藍本駅前で、の~んびり次の電車待ちです。

待望の電車が到着しました。相野駅で降りてしまった2名と、新三田から乗ってきた1名と無事合流です。お待たせして申し訳ございません!全員揃ったところで、予定より約40分遅れで登山口へ向かいます。途中酒滴という吞兵衛好み登山口の名前の神社を通過します。裏山の洞窟から滴り落ちるお酒で悪疫が治った、という言い伝えがある酒滴神社。滴るお酒・・なんか美味しい冷酒が飲みたくなる名前です。

道中、所々虚空蔵山登山口→ の標識があるので集落の中でも迷わずに歩けます。広々とした畑の一本道を進み、姿は見えねど車の音だけは聞こえる舞鶴若狭道の高架下をくぐって行くと、10:51 虚空蔵山登山口に到着です。入口には杖に良さそうな枝が何本か落ちています・・というより「お使いください」と言わんばかりに案内図に立てかけてあります。ストックをお持ちでないメンバーは長さや握り具合が良さそうな枝を物色して、使わせてもらうことにしましょう。

虚空蔵堂10:50 では出発です。身支度を整え、入口の案内図を確認したら山道へと入ります。この道も近畿自然歩道なんですねぇ。しばらく川沿いにゴロゴロした岩と木の根の間を縫って登って行きます。その内川と離れてU字状の道を行くと、向こうに石段が見えて来ました。昔の石段特有の、急でなおかつ幅が狭い踏み込まれた石段ですが、太いロープが手すり代わりに張られていて、助かります。 11:25 虚空蔵堂に到着です。

聖徳太子によって建立されたという歴史ある虚空蔵堂ですが、その後明智光秀に焼かれたり、豊臣秀吉により没収されたり、明治政府の廃仏毀釈でお堂だけ残ったりと、数奇なの人生、いやいや、寺生を辿った虚空蔵堂です。今は下ろされていますが、かつてお堂の屋根に葺かれていた立派な鯱瓦も歴史を感じさせます。ここでお詣りしつつ休憩したら、11:35 お堂の右手にある登山口から再び山道へ入りましょう。

分岐15分程登って役の行者の祠を通過します。緩やかと思えば急な道が交互に出てくる中進んでいくと、12:05 陶の郷と山頂へ別れる分岐に到着です。ここでちょっと離れた後続組を待ちます。この分岐の道標、よく見ると陶器ですねぇ。さすが丹波焼の地元です。でも、こうやって文字が焼き付けてあると、時間が経っても色褪せて読めないなんて事がないので、良いかも。陶板なので割れ易いのかも知れませんが、出来れば全国に普及してもらいたいものです。道標はあるけど風化してサッパリ読めん!ていうの、けっこうありますから。

さて、そうこうしている内に全員揃いました。時間も12時をちょっと過ぎた頃、お昼をどこで食べるか・・と話し合いです。で、ここまでの急な登りでお疲れ気味の男性陣を荷物番に残して、女性陣だけで山頂へ向かうことになりました。その後戻って来てここでみんなでお昼にしましょう。

下山路それでは、飲み物だけ持って空身で行ってきま~す!途中で丹波岩を過ぎますが、お弁当を広げている人が居るので、そのまま迂回して山頂へと向かいます。最後の狭い急坂を一登りして、12:30 虚空蔵山の山頂に到着です。それ程広くない山頂にもお弁当を広げている人多数。10年前お昼を食べたテーブルと椅子も健在で、3~4人のグループが豪華にお昼ご飯を召し上がっていました。それでは、先ほどの分岐へ戻ってお弁当タイムです。

座りにくい斜面で早々にお昼を頂いたら、13:30 立杭陶の郷へ下りて行きます。プラスチックの土留め状の階段がこれでもかと続きます。13:45 虚空蔵堂へ戻る道を分けて更に下ります。5分程で再び陶の郷との分岐が出て来ました。道標の通り右折して植林帯の中を下って行きます。途中にベンチもあるし、良くお手入れされて明るい植林地ですが、あのプラスチックの階段は延々と続いています。先ほどの分岐から下ること30分、ようやく陶の郷に到着です。

陶の郷から相野駅行のバスは1時間に1本しかなく、次のバスの時間には忙しいので、ここでお疲れ様のビールを飲みながら待つことにします。陶の郷のギャラリーや陶器販売店へは入園料が要りますが、レストランはそのまま誰でも入れるのだとか。それならばと入ったレストランは地元の食材を使ったお料理が色々あり、目移りしてしまいます。とりあえずビール、ビールなら唐揚げっしょと頼んだ唐揚げは地鶏でしょうか、山盛りに添えてある野菜と一緒にほおばると、旨い!更に黒豆の枝豆もビールに合う!

バスに乗るまでの時間つぶし(失礼!)のつもりで入ったお店でしたが、予想外の地元産の美味しさにビックリ。10年ぶりの虚空蔵山は大満足の内に終了です。

 本日のお時間
藍本駅 10:10 ー10:50 登山口 -11:30 虚空蔵堂 11:40 -11:50 役の行者像 -12:05 陶の郷分岐 -12:30 山頂
-12:50 陶の郷分岐 13:30 -14:30 立杭陶の郷 

 本日のお風呂  なし

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