京都トレイル第5弾
清滝〜苔寺

本当なら前回の続き、山幸橋から清滝のコースでしたが、途中マツタケ山があり時節柄その付近は通行禁止と相成ります。迂回路はかなりの距離を歩かねばならず、メンバーとも相談の結果このコースは即却下。この区間を飛ばして清滝から苔寺の最終コースを先に歩くことにします。

清滝バス停の紅葉今日は1日雨の予報ですが、お天気お兄さん曰く、強くもなければ弱くもなくただひたすら「ネチネチ」と降り続く雨なんだそうな。まぁ、今日は嵐山の観光地めぐりのようなコースなので、傘をさしながらのんびり歩きましょう。8:40 京都駅前から清滝行きのバスに乗ります。発車してからひとしきりおしゃべりをしてフト窓の外を見ると、あらま、まだ駅前じゃありませんか。ロータリーを抜けるだけでずい分時間がかかっています。混雑する市内を通り抜けて清滝に着く頃には、予定時間を20分ほどオーバーしていました。

清滝で降りたのはやまゆ会と、外人さん2名。ドイツ語らしき言葉を話していたお二人は、ちゃんと日本語の地図を持って、そのまま車道の先へと消えて行きます。どこへ行くんやろ。

10:00 我々も清滝を出発。清滝もまだちょっと最盛期とは言えませんが、時折鮮やかな紅葉が目に入ります。愛宕山登山口の方へ坂を下り、清滝川沿いの道金鈴橋で愛宕山方面と別れ清滝川沿いの道に下ります。ここからしばらくは川沿いの道です。一旦橋を渡り、標識3を過ぎた所でちょっと休憩。この辺りは苔むした石が雨に濡れて滑り易いので、用心して歩きます。

傘を持って歩くとバランスが悪いと、傘を捨て雨具完全装備にギアチェンジする人を待っていると、向こうからやって来る人が1名。こんな雨の日に物好きな・・人のことは言えませんが・・と思って見れば、こちらも学生っぽい外人さん。さすが、外人さん居住率の高い京都です。外国の人はあまり傘をささへんねぇなどと話しながら先に進みます。

石の道もなくなり、少し広い場所に出たら再び橋を渡って対岸へ出ます。11:00 この先が標識5の落合です。標識は5-1で順番としては落合橋を渡って5-2まで行き、景色を眺めたら又戻って来るようになっていますが、雨も降って保津峡るのでここは端折って先を急ぎます。京都トレイルの標識の他に東海自然歩道の案内板もありますが、橋の位置や現在地が微妙に違い、惑わされます。一旦今は閉められている釣り茶屋の方に行ってしまいますが、留守番のお犬サマにさんざん吠えられて逆戻り。お犬サマのおっしゃるとおり、正しい道は車道を反対側に思いっきりカーブして上がる道でした。

延々と続く車道の坂道を上がって、11:15 ようやく六丁峠に到着です。ここからは下り坂となりますが、まだまだ車道歩きが続きます。人どころか車ともめったにすれ違いませんが、途中で谷に向かってカメラを設置している人が忽然と現れます。聞けばここからトロッコの保津峡駅が見えて、トロッコ列車が停まる所を撮影するのだとか。周囲に車などなく、どうもここにカメラと二人きり置いてかれ、撮影が終わるまで帰れないようです。人里離れた車道にポツンと1人。お仕事、ご苦労様です。

鳥居本しばらく行くと、左手に嵯峨天皇皇后の御陵への入口が見えます。京都はさすがに御陵が多く、山中にいきなり宮内庁の案内板が出てきて、へぇ〜、こんな所に・・となる事が多々あります。道も段々細くなり、民家が出始めたら 11:30 標識8の鳥居本です。ここにはかの有名な鮎料理屋さんがあり、雑誌やテレビでもその外観はお馴染みです。裏手の木々が紅葉にかかり、茅葺の建物と相まっていかにも古都の秋を醸し出しているので、それを背景に記念の一枚。

ここから先は、嵯峨野・嵐山の観光ルートに合流です。両脇に並ぶ湯豆腐屋さんの誘惑にも負けず歩きます。二尊院前の観光トイレでちょっと寄り道。さすが観光地はトイレもお洒落です。この二尊院を始め、途中には祇王寺、清涼寺、落柿舎と何しおう神社仏閣は数々あれど、今日は嵐山が終着ではなくまだ先があるので、ひたすらトレイルを辿ります。12:00 トロッコ嵐山駅前で遅れて来られたメンバーと合流します。本当は嵐山で合流の予定でしたが、本隊が遅れ嵐山ていた為待ち切れなくここまでお迎えに来られたようです。でもまた、嵐山に戻るんですけどね・・。

普通の観光客に混ざって、完全登山装備の姿はウキまくりですが、観光人力車なども行き交う竹林の中をそぞろ歩きます。大河内山荘を通り亀山公園に入るとさっきまでの雑踏がパタっとなくなります。お昼を嵐山でとるつもりでしたが、せっかく静かな場所に来たのでここでお昼にしましょう。12:10 周恩来が京都に留学した記念碑がある広場に丁度良いベンチを見つけ、お弁当タイムです。

たまに歩く観光客に見られたり、何が面白いのか外人さんに写真を撮られたりしながらの昼食を終えたら、12:50 出発です。居並ぶ高級料亭の前の河原で、色づき始めた嵐山の前で一枚。川を渡る屋形船をどうしても入れたくて、タイミングを計って撮った苦心の一枚です。相変わらずの曇り空に渡月橋を渡る頃には、松尾山へ上がるテンションも下がり気味。阪急嵐山駅で早退のメンバーを見送る頃には松尾山カ松尾大社ットが決定します。

松尾山を右手に見ながら、山麓の住宅街の中を歩きます。途中松尾山への登山口をやり過ごして歩くこと約20分。行く手にこんもりとした緑が見えました。「あれやろ」「あれやな」で、13:50 松尾大社に到着です。ここはお酒の神様でもあり、境内には酒樽や日本酒資料館、酒饅頭などお酒にまつわるものがたくさんあります。ご利益のありそうな酒饅頭を買ったら、東海自然歩道を通ってゴールの苔寺(西芳寺)を目指します。

苔寺手前の華厳寺、通称鈴虫寺が有名で、道のアチコチに鈴虫寺への案内があります。最後に「鈴虫寺近道」と書かれた標識に従って細い道を行くと、14:15 鈴虫寺の階段下に出ます。何やら急に若い女の子の姿が多くなりました。

更に歩いて、14:20 西芳寺に到着です。苔の養生のために、事前の申込者以外は拝観禁止となって入れませんが、掘割越しに蒼い苔にモミジの紅葉が映える庭園を眺めます。苔寺バス停の前を通って上桂駅へと向かい、14:40 伏見大社から始まった足掛け2年の京都トレイルのゴール、上桂駅に到着です。ただ、本来の今日のコース、山幸橋〜清滝間が抜けているので、晴れて完走とは言えません。あと、もう一回、頑張りましょう。

  

 本日のお時間
清滝 10:00 −11:00 落合(迷) −11:15 六丁峠 −11:30 鳥居本(休憩) −11:50 二尊院前 −12:00 トロッコ嵐山駅 −12:10 亀山公園 12:50 −13:50 松尾大社 14:00 −14:20 苔寺 14:30 −14:40 上桂駅

 本日のお風呂    上桂湯  ¥410
         泉質 : H2O
         効能 : ほわ〜ん

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