古参道を歩く 高代寺山

登山口今日はBBQでお馴染み、妙見山のお向かいにある高代寺山を歩きます。山名の由来となっている麓の高代寺は、高野山までお参りに行けない人が代わりにお参りするお寺という意味で、高代寺になったのだとか。

10:20 駅を出ていつもの妙見山方面へ。5分もしない内に高代寺山登山口の標識が出て来ます。いつも通り過ぎていてあまり気にしていなかったのですが、ここにあったんですね。ここから住宅街の中、坂道を上がって行きます。舗装路から山道になると、古い町石が建っています。高代寺まで1町ごとにあるはずですが、埋まってたり藪の中にあったりして時々しか見つかりません。

六地蔵10分ほどで旧山下道との分岐を通過。そこから更に10分で右手に六地蔵が見えてきます。石に彫り込まれた六地蔵は風化が激しく、お顔はあまり良く分かりませんが6体仲良く並んでいます。

この先、正面に草に覆われた踏み跡っぽい道があり、右手には屋根付きの小さな地蔵堂の向こうに山へと続く道っぽい傾斜があります。さて、どちらへ行けば良いでしょう。お地蔵様を見に行ったメンバーがちょっと傾斜の先まで覗きに行って、道ではないようだと戻って来ました。それなら真っ直ぐ行こうと進んでみたら、踏み跡っぽい道はけっこうしっかりした道でした。最初だけ両脇から草が邪魔していたようです。

霊園分岐道は緩やかに上がり、右側は石垣に囲まれた空き地が棚田のように続きます。昔は田んぼか畑があったのでしょうか。この棚田風の途中に休憩所のような建物が見えてきます。休憩所だったら一休みできる!と楽しみに上がって行くと、「妙見里山倶楽部」という地元の山岳会の作業小屋でした。炭焼き(多分)の窯があったり、切り揃えられた竹が積まれていたり、山の整備を担っているようで有難いことです。

霊園分岐更に上がって行くと、11:25 車道に出て来ました。ここで右に行くと高代寺、左へ行くと霊園を通って高代寺山へ続きます。本日のコースは最終的には高代寺から吉川城址へ抜けるのですが、先ずは高代寺山へ行きましょう。

左手、霊園→の標識がある車道を上がります。けっこう急な車道を上がり、大きな鉄塔を過ぎると、11:35 右に霊園の入り口、左に霊園事務所の建物が出て来ます。事務所は閉まっていますが隣のトイレは使えるようです。

更に車道を進むと、道は二手に分かれます。右側のガードレールに高代寺山山頂→の割れかかった標識があるので、標識に従って右手の道を上がって行きます。すると更に右手に、再び高代寺山山頂→の山頂標識が出て来るので、右折して石垣に沿ってカーブする道を進みます。因みにこの標識。文字が消えかかっている上に、かなり低い位置にあるので見落とさないようご注意を。

道なりに進むと、又もや道が二手に分かれます。左は広めの道でカーブして行き、右は山の奥へと上がって行きます。ここにも小さく高代寺山→の標識が足元にあるので、右側の道を上がりましょう。坂を上がって約10分、広めの林道に出たところが山頂です。小さな三角点もありますが、それよりNTTの中継塔がドーンと存在感を増していて、見晴らしも良くなくあまり山頂という感じではありません。お弁当を広げる雰囲気でもないので、先ほどの霊園までおりてお昼にします。

上る時は気づきませんでしたが、下ってみると意外と急です。そしてもう1本緩やかに下る道がありました。この道はどこへ通じるのだろう…と思う間もなく、そちらへとどんどん下りて行くメンバー2名。方向からし御神泉て多分下のどこかで合流するだろうと思ってましたが、先ほどの小さな標識の所まで下りると、向こうから話し声が近づいてきます。なるほど、ここで合流するんや。

霊園まで戻ってお昼を済ませたら、さっきの車道まで下りて今度は高代寺方面へ。少し行くと空海が見つけたという閼伽井御神泉があります。源満仲(誰?)の母上の目がこの水で治ったとも伝わる清水です。小さなお堂の下から湧いているようですが、ここでは汲めません。道路を挟んだ下にある大きなタンクに貯めているようで、そばに小さな柄杓が置いてあります。早速試してみたメンバーさん、ぅ~ん、美味しいかどうか分からん・・というご感想です。味の良しあしより霊高代寺験あらたかという所が大事なんよね、はい。

では、高代寺に向かいましょう。車道を上がって数分で高代寺の境内に到着です。本堂は階段の上ですが、このまま境内から吉川城址へ通じる道があるかと真っ直ぐ行きますが、冬眠中の熊の「とよ君」の檻があるだけで行き止まり。やはり本堂まで上がらないと道はないようです。踏み込まれた石段を上がって本堂まで行き、お参りしたら荒れた竹林の中を吉川城址へ向かいます。

吉川城址斜面全体が広くどこも道のように見えるので、吉川城址はこちら↑の案内に従って歩きます。そのまま道なりに行くと下ってしまいそうな箇所にもしっかりと案内がかかってます。確かにこの分岐、案内がなかったら上の道に気づかないかも。

なだらかな尾根道を行くと 13:40 吉川城址に到着です。高代寺山の山頂に比べ、こちらは開けていて明るい場所です。お向かいの妙見山のケーブルの線が、まるで山腹を縫うファスナーのようです。。

吉川八幡ゆっくり休憩したら下りましょう。急な坂道を下ること20分、吉川八幡神社に下りて来ました。神馬の「いづめ」が顔を出し、なぜか阪急電車の運転席部分が設置されています。「神馬なのでむやみに触らないように」という注意書きはあるものの、エサはあげて良いらしくニンジンが売られていたので、しばしいづめ戯れるメンバー。

三々五々八幡神社の参道口に集まります。 全員揃ったところで、さあ、駅へと戻ります。駅前ではいつものお店で氷結ビールと猪フルトの反省会。このご時世なので、ちゃっちゃと飲んで食べたら帰りましょう。お疲れさまでした。

 

 本日のお時間
妙見口駅 10:20 ー10:25 登山口分岐 ー10:45 六地蔵 ー11:10 妙見里山倶楽部 ー11:25 霊園分岐 ー11:50 高代寺山山頂 ー12:00 霊園 12:40 ー13:00 閼伽井御神泉 ー13:15 高代寺 ー13:40 吉川城址 -14:10 吉川八幡神社 ー14:40 妙見口駅

 本日のお風呂    なし

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