今日は2年前にアクシデントで中断した京都トレイル・北山ルートを歩きます。9:30 北大路駅に集合、タクシーで京見峠茶屋まで上がります。遥か昔、鯖街道を歩いてここまで来た時に一度寄りましたねぇ。甘いもの好きのメンバーが満面の笑顔で、名物おぜんざいをほおばってました。お隣では地鶏の炭火焼をしていて、煙がモクモクと古い茶屋内にたちこめてましたっけ。美味しそうだったなぁ〜。
そんな思い出のある茶屋から歩く事数分、10:05 京都トレイルのポイント68から、京見峠へと上がります。この辺、秋にはお出入り禁止になる松茸山で、あちこちで赤松の大木を見かけます。最初から急な坂道ですが、樹林帯から山腹に出ると左側が開けて、京都市外が一望となります。10:25 都合が良い事にベンチもあるのでちょっと休憩して、眼下の眺めを堪能しましょう。
暫し休んだら、先に進みます。また樹林帯に戻り地形図を見ながら一直線に上がっていると、後ろでザワザワ呼び止める声がします。戻ってみると道の左端にポツンとトレイルのポイントが・・。うっかり見過ごす所でした。
ここで左に折れて、平坦になったトレイル道を進みます。72、73と過ぎて、10:45 ポイント74に到着です。持参したお花とお酒「常きげん」、それにお線香を供えて3回忌のご挨拶です。最後まで握り締めたままだった煙草も、火を点けて供えましょう。メンバーが低く唱える般若心経を聞きながら、リーダーを偲びます。お酒は口を開けて一杯ずつご相伴です。献杯!
お線香が点いている間、当時居合わせたメンバーから救急要請の様子を聞きます。側にあるポイントの標識には、「緊急の場合は警察・消防にこの番号をお伝え下さい」とあるのに、110番に出た人は京都トレイルすらご存じなかったそう。現在地を説明するのに時間がかかり、最終的には「誰か山に詳しい人に聞いて下さい!」と言わざるを得なかったとか。せっかく整備されたポイントなのに、イザと言う時に使えないんじゃ、何の役にも立ちません。
ようやく消防と連絡が取れヘリが飛んで来ますが、この辺り一体は樹林帯。上からはなかなか見つけられないだろうと、樹林の切れ間まで走って赤い布を振ったという場所に行ってみます。ほんの少し先に、見上げるとちょっとだけ空が見える場所があり、気持ちも焦ってるだろうに、ホンマによう見つけたなぁ〜と感心します。ヘリもかなり低空飛行をしていたそうで、上から合図をしてくれたそう。
そんな話をしている内に、煙草も1本きれいに灰になりました。これで思い残しはないでしょうか、リーダー。それではそろそろ出発しましょう。お線香とお酒は引き上げ、花束をバラして1本ずつ献花します。11:40 足を痛めているメンバーが居るので、ひとまず上の水峠まで行きましょう。ポイント76の上の水峠で調子を聞くと、何とか行けそうという事なので、更に進みます。
12:00 沢の池に到着。ここでお昼にします。池の端にも広い場所がありますが、何となくゴミが散らかっている感じであまり雰囲気はよくありません。もう少し手前の陽だまりでお弁当を広げます。今日はさっき「常きげん」をご相伴したので、ワインはなし。最初はポカポカ陽だまりでしたが、ゆっくりしている内に日が翳ってきて寒くなってきました。熱いコーヒーで身体を温めて、12:40 腰を上げましょう。
30分ほど樹林帯の道を歩くと、13:10 ポイント85で林道に出てきます。ここからは福ヶ谷の林道歩きです。さっきまで晴れていたのに、小雪が舞ってきます。段々と降り方は強くなり、傘を出すかどうか迷う所です。13:40 赤い白雲橋に着く頃には、雪も弱まります。京都トレイルはこの先最終地の清滝まで続きますが、本日はここでお終い。この付近にはトイレがないので、ご親切に設置されているトイレ案内図に従って、栂尾の高山寺脇にある観光駐車場まで200mほど歩きます。京都駅行きJRバスの始発でもあるので、ここで一息入れたら、バスで京都駅へ。思い出話も色々と出て、懸案だったメモリアルウォークを無事終了します。
ところで、お花やお酒を供えようとガサガサしていたら、揺らしても風も吹いてないのに、頭上から枯れ枝がパサリと落ちて来ました。えっ、コレって・・・!?
本日のお時間
10:05 京見峠茶屋 −10:45 ポイント74 11:40 −12:00 沢の池 12:40 −13:10 福ヶ谷林道 −13:40 白雲橋
本日のお風呂 京都タワー温泉 (750円)
泉質: 地下水
効能: 駅前ロケーションはありがたい・・