前回の吹雪の半国山に続き、雨の笠置山とここの所お天気についてないやまゆ会。それでも大阪から延々と電車を乗り継いで、9:30 JR関西線 笠置駅に集合です。駅に着く前から木津川沿いの満開の桜が目に飛び込みます。駅のロッカーにお風呂セットを預けたら、先ずはハイキングルート 銀の帯コースを歩きましょう。駅前から木津川の入口まで、レトロなお店が並ぶ商店街を抜け、9:45 コース入口の案内から川沿いの道に入ります。
川沿いの桜は、京都の桜百選にも入っているというフレコミでしたが、どうも笠置から上流にはあまりないようで、ちょっとガッカリ。振り返れば下流のキャンプ場辺りは見事な桜並木で、BBQセットを持った人たちが続々と集まっているようです。寂しい上流側ですが、コース入口付近に咲く桜の古木と、今は廃屋になっている古い造りの元旅館らしき建物の組み合わせが、なんとも良い雰囲気です。
建物が途切れると、今度はJRの線路が側に迫ってきます。気分はスタンバイ・ミーの世界。段々と桜がなくなって来る代わりに、川に点在する巨岩が目に付き始めます。この辺りの巨岩は甌穴(ポットホール)という、川底の石が流れに巻き込まれてクルクルと回転しながら、川床に穴を開け、それが隆起した跡が有名なんだそう。そんな説明板などを見ながら進むと、川沿いの道は行き止まりとなり、JRの踏切を渡って木津川支流の布目川沿いの道へと入ります。
布目川もポットホールが多くあり、それを眺めながら川沿いのアスファルトの道を上流に向かって歩きます。しかし、ポットホールも言ってしまえば単なる穴(自然科学者の皆さん、ごめんなさい)。30分も歩いている内に見飽きてしまい、延々と続く単調なアスファルト道に「もう飽いたぁ〜」の声も上がります。
休憩を挟んで歩くこと1時間、ようやく柳生バス停の折り返し地点に到着です。もうここからバスに乗って帰るか〜という話も出ますが、とりあえず東屋があるという剣塚でお昼を食べる事にしましょう。バス停脇の階段は結構急で、ちょっと躊躇しますが、10分もしない内に11:50 剣塚着。桜の古木に囲まれている、まだ新しそうな東屋で春雨を避けながら、お花見弁当と洒落こみます。桜は残念ながら満開とは言えませんが、この雰囲気がいとおかし。代わりに色とりどりの傘の花が咲いています。
バスで帰るか〜などと気弱な事を言ってましたが、すっかり気分も良くなりこのまま笠置街道を歩きます。さっきと違ってちゃんとした?山道を歩き、30分ほどでお豆腐を供えると子宝に恵まれるという、阿対の石仏に到着。う〜ん、お豆腐と子宝とはどういう関係なんでしょう。説明板を見ながら、ちょっと休憩です。ここからしばらくは車道歩きですが、ゴルフ場を過ぎるとまた山道に入ります。この辺りは既に笠置寺の敷地のようです。
13:40 左に笠置山への道がありますが、気持ちは既に温泉に向かい、山はあっさり割愛。そのまま真っ直ぐ道をとり、13:40 六角堂跡で桜と、桜より見応えのある椿を眺めながらしばし休憩です。六角堂跡から5分程で境内入口に着きますが、拝観料300円が惜しくて見学はなし。受付の境界線上にトイレがあり、入って良いものやら悪いのやら、悩みます。山門まで行ってみると駐車場にきれいなトイレがありました。あ〜、良かった。
山門から整備された東海自然歩道を下りて来ます。途中には由緒ありそうな料理旅館がありますが、お客さんはここまで歩いて来るのでしょうか。結構大変そうです。14:20 「歓 笠置山自然公園 迎」と大きく書かれたアーチをくぐって朝通過したあのレトロな商店街に戻って来ました。駅のロッカーからお風呂セットを出したら、楽しみにしていたお風呂へと向かいます。桜百選は場所的に期待した程ではありませんでしたが、その分春の陽射しが降り注ぐ露天風呂が挽回してくれた笠置山麓ハイキングです。
本日のお時間
笠置駅 9:45 −10:15 布目踏切 −10:40 布目橋 −11:00 新橋 −11:50 柳生バス停 −11:50 剣塚 12:40
−13:10 阿対の石仏 −13:40 六角堂跡 −13:50 笠置寺 −14:30 笠置駅
本日のお風呂 天然わかさぎ温泉 800円(タオル付)
泉質: ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物温泉
効能: 神経痛、関節痛、慢性消化器病、冷え性、運動麻痺 etc