ちょっとお参り
犬鳴山

新年最初の例会は、恒例干支の山。今年は戌年ということで、すみよっさんの反橋それならここしかないっしょっ!の犬鳴山です。おっと、その前にこれまた恒例、今年1年の安全を願ってご祈祷をして頂きましょう。いつもは登る山の近くの神社にお願いするのですが、今年は同じ沿線ながらちょっと離れた由緒ある「住吉大社」で行います。南海本線住吉大社駅から、今や少なくなった路面電車の阪堺線の線路を渡って、「すみよっさん」へ。

小雨が降る中、紅い太鼓橋(正式名は反橋)を渡ってご本殿へと向います。橋の傾斜がけっこう急で、雨に濡れた木の橋で滑らないよう気をつけて渡りましょう。神楽殿でのご祈祷は9時から。少し早めに着いたので用意が出来るまでしばらく待ちますが、その間にも雨音が段々と強くなってきます。

以下、待っている間の会話。
メンバー1「今日の山は傘をさして歩けるでしょうかねぇ」 リーダー「ちょお神酒を頂くっと無理やろね」 メンバー1「あ〜、やっぱり。それなら、雨具を上の方に出さないと。ところで、ほんとに今日は登るんですかぁ〜?」リーダー「そやなぁ、犬鳴の本堂まで行って様子を見て、温泉に切り替えてもええなぁ」メンバー全員「ヤッタ〜!パチパチパチ!!」 かくて、この時点で気分はすっかり温泉モードです。

準備が出来て祈祷所へ案内されます。まずお祓いしてもらい祝詞をあげて頂き、リーダーが玉串献上を行った後全員で拝礼をして、ご祈祷は終わりです。お神酒を頂く際は後ろから「お代わりしたらアカンでぇ」の声がかかります。もちろん、「たっぷりと!」や「もうイッパイ」といった罰当りな言葉もぐっと押さえて、すべて滞りなく終了。これで今年1年も怪我なく楽しく歩けそうです。よかった、よかった。

犬鳴山入口外に出ると相変わらず雨は降り続いています。頂いたおさがりはご祈祷だけ参加のメンバーに代表して持って帰って頂き、山行きのメンバーは泉佐野駅へと移動します。堺での乗換えも上手く行き、予定より早いバスで10:45 犬鳴山バス停に到着。ほぼ貸し切り状態のバスの中で雨具に着替え済みだったので、10:50 きれいなトイレを拝借し軽くウォーミングアップをしたら出発です。

しばらくは両脇に温泉宿の並ぶ道を行き、見学がてら帰りに入ろうと思うお宿の品定めです。一番最後に犬鳴温泉センターの看板があり、駐車場には既に車がイッパイ。立ち寄り専門でどうも広間もあるようです。帰りはここで一風呂浴びましょう。この先、二瀬川に架かる橋を渡って渓谷沿いの道が本堂まで続きます。この道は「大阪みどりの百選」にも選ばれていて、犬鳴不動渓谷途中にその碑が建てられています。

5分程歩くと広場に出ますが、その横にはまたもや丸太造り風のオシャレなトイレ小屋が。覗くとこちらもきれいにお掃除され、気持ちよく使えそうです。それにしても、トイレの多い道やなぁ〜。いや、オジサン、オバサンにはありがたい事なんやけどね。

参道でもあるこの犬鳴不動渓谷にはいくつもの滝があり、ちゃんとした名前の付いている滝もあるようです。夏歩くには、とても涼やかな良い道なのでしょうが、今の季節は涼やかというより凛とした冷気が身に沁みます。そう言えば、4年前の3月にも両界の滝?和泉葛城山の帰りにこの道を下りましたっけ。水の音を聞きながらマイナスイオンを全身に浴びるのは、いつの季節も気持ちイイものです。

ひときわ大きい滝(両界の滝?)を過ぎて赤い山門(瑞龍門)をくぐると、いよいよ山寺の参道らしくなってきました。道は大きな石が不規則に並んでいる石畳や階段になっていて、またこの石の表面が磨かれた様にツルツルで、今日みたいに雨で濡れている場合は、とても滑りやすくなっています。上りはまだ良いけれど、帰りは注意せなあかんね。

道沿いには滝と同じくらいの数の、様々なお地蔵様やお不動さんが祀られています。それぞれに難除けや縁結びやらのご利益がある瑞龍門ようです。その中には、「犬鳴山」の名前の由来でもある「義犬の墓」も。

猟師に連れられた犬が、なぜか吠え続けて獲物を逃してしまった為、怒った飼い主がその犬の首を刎ねると、その飛んだ首は実は猟師を呑もうと狙っていた大蛇に噛付き、大蛇と共に命果てます。この犬は飼い主を大蛇から守る為に吠えていたんですね。悔いた猟師は修行僧となり、この地に愛犬を供養し田畑を寄進したので、以来犬鳴山と呼ぶようになった・・という伝説です。

確かに美談ですが、いくら犬が鳴いたからってたかが1回獲物を逃したくらいで、首を刎ねる飼い主も飼い主やねぇ・・と、ちょっとツッコ身代わり不動明王ミ。

目の前にコンクリートのトンネルが現れます。その上は車道で、車の場合はここまで林道を通って上がれるのでしょう。トンネルをくぐるとちょっとした広場になっていて、左手奥には交通安全などにご利益のありそうな、難切り不動明王像が立っています。そのまま広場を通りぬけ小さな赤い鳥居をくぐって、更に参道は続きます。

同じように小さな祠やお地蔵様の間を歩くと、11:20 一段と大きい身代わり不動明王の立つ広場に出て来ました。ブロンズ製のこのお不動さんは身の丈なんと7メートル!と〜っても効き目がありそうです。折りしもお経を上げられている方がいて、高御位山に引き続き「はんにゃぁは〜らみぃ〜たぁ〜」を聞かせて行者の滝頂き、ありがたやありがたや。4年前と同じくテントが張られ、その中に簡易デーブルと椅子が並べられているのでちょっと休憩です。

本堂はここから階段を上がった所にあります。上がった突き当たり左手は、商売繁盛・金銀財宝・縁結びと書かれたお社があり、右手本堂側は運気向上と書かれています。右手にトントンと3段ほど階段を上がり、「靴のままどうぞ」と書かれた入口を通って本堂へ。本堂を通り抜けるとその奥に「行者の滝」が水量豊かにとうとうと流れ落ちています。

11:30 行山行きここで終了!者の滝を前にして、リーダーより高らかに「本日の山はこれにて終了!」宣言が出されました。は〜い、お疲れ様でしたぁ!歩行時間、実に40分、いやぁ、タイヘンな山歩きやったわぁ・・、エッ?!さぁ、温泉センターが待っています。滝の前で写真を撮ったら来た道を戻りましょう。ちょうど護摩焚きをしている本堂を再び抜けて階段を下りていると、視界に「ボケ除け不動」の文字が・・。こりゃ、お参りせな。予定の高城山登頂がなくなった今、本日最大のイベントとなりました。

4本の手を持つお不動さんの右横には水掛不動、左横に解説板があり、最後にお題ボケよけ不動尊目が書かれています。どれどれ、真観清浄観〜におんぼたろしにそわか〜。漢字はまだ馴染みやすいですが、梵語の方は日本語にない言い回しで平仮名だけなのに読むだけでもタイヘン。これを覚えて唱えれば確かにボケ防止になりますです。はい、それではみなさんもご一緒に。

真観清浄観 広大智彗観
無垢清浄光 志日破諸閑
おんぼだろしにそわか
なうまくさんまんだばさらだんかん

水掛不動さんにも念入りに水をかけて、自分の分のみならずアノ人もコノ人も、そろそろアブナイあの方の分もお祈りしておきましょう。何やらすっかり時間が経ってしまいました。さ大阪みどりの百選っ、今度こそ寄り道せず温泉センターへと向いましょう。

来た道を戻りますが、雨は止んだものの思ったとおり石の表面がかなり滑りやすくなっています。気をつけて!

12:20 待望の犬鳴温泉センターに到着。大広間はどこかの運転手さんの慰労会でしょうか、最初の内こそ道交法の改訂等といった話をしていましたが、後半はカラオケ大会で大盛り上がりの様子。本日は新年会が控えているのですが、時間的にまだ帰るには早過ぎるので、我々も大広間の上の個室に入れて頂き、ここでゆっくり昼食です。

ほんとはお風呂に入って食事して、ちょっとお昼寝でもして夜に備えようと思ったのですが、階下のカラオケ大会があまりにも賑やかで、とても落ち着ける雰囲気ではありません。山登りのお客さんでここで食事をした人に限り、日根野駅か泉佐野駅までマイクロバスで送迎してくれるというので、早々に退散する事にします。下の団体さんが居なければ、昔の温泉宿の風情を残すなかなか趣きのある建物で、もう少し寛ぎたい温泉センターでした。残念やったねぇ。

かくて、2006年(平成18年)最初の例会は終了致しました。次回からはキッチリ歩かせて頂きます!

   

 今日のお時間
10:50 犬鳴山バス停 −11:20 本堂下 −11:30 行者の滝 11:45 −12:20 犬鳴温泉センター

 今日のお風呂   犬鳴温泉センター  ¥840(お風呂のみ)
       泉質: 純重曹泉
       効能: 神経痛、リュウマチ、慢性胃腸病、糖尿病、皮膚病など


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